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田嶋ミラノさんが死んだ。正確には6月20日、脳内出血38歳。 「敗戦気分」を反映して静かな演劇が主流の90年代末。高いテンションと関西ギャグと肉体表現で異彩を放っていた劇団惑星ピスタチオ。平和堂ミラノの名で看板女優だった彼女。新聞報道されるでなく、こうやって缶ビール片手に人名検索で遊んでいた私にようやく届くニュース。 彼女の芸風はそれほど好きではなかった。でも自分が小劇場に関わっていた時代が本当に終わったような気がした、小さな死。 合掌。 人はみな永久欠番(中島みゆき)(♂)
2003年10月04日
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その4 (その3はこちら) EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR「MY WAY」20220827 国立競技場 16:00OPEN 18:00START2台のバイクに先導されたオープンカーに乗った永ちゃんが立って手をふりながら会場を一周した。私の席はその外周に近いところだったので、通過する永ちゃんの乗ったオープンカーに向かってめっちゃタオルを降った。走る車からファンに手をふり、それにファンが熱狂的に応えるといえばミッキーマウスか永ちゃんか。 その車列が一周するまで、車の通路に面したフェンスを、若いスタッフの方が内側からしっかり押さえていた。確かに、双方に危険のある瞬間だ。本当にたくさんの方々によってこの場が成り立っていることを感じた。 火柱と共に花火が打ち上がったところでは、かなり大きな音がして、私もとてもびっくりしたのだが、その曲が終わってから「お客さんビックリ、僕らもビックリ」と矢沢さんが話していたのであの音の大きさは想定以上だったのでは。「火事おきてるのに、お客さんがこうやってずっとみてるんだよね」と、そこから、キャロルの解散コンサートでセットが燃えた話をしていた。 予告されていたゲストのMISIAさんとのデュエットは素晴らしく良かった。永ちゃんが歌姫、と紹介していたがまさにその名に相応しい歌の力。2人で向かいあって歌い合う2つの声が重なって、会場いっぱいに、そしてさらに空へと昇っていく感じがした。広大な宇宙を感じる歌唱だった。 本編ラストは壮大なバラード。ピアノの音と歌声が殊に沁みた。情感あふれる歌に矢沢さんの真骨頂をみた思い。 待ってました!のタオル投げはあの曲で。何万のタオルがまさに宙を舞い、夜空に映える。投げたタオルが空に吸いこまれそうなこの感じは野外の夜だからこそ。「帰りに旨いビール飲んで帰ってね」アウトロに乗せて矢沢さんがそう言った。たぶん去年はちがう言い方だったはず。世の中の動きに敏感にならざるを得ない状況はまだ続くだろうが、少しずつ変わってはいくだろう。 一つだけ心残りがあるのは「トラベリン・バス」をきけなかったことだ。矢沢さんの50周年の記念であり、新国立競技場での初めての有観客ライブという場にふさわしい曲と考えていたので、本当にそれだけが残念。マイナビニュース矢沢永吉が12万人のファンを熱狂させた国立競技場2DAYS、MISIAに加えB’zとの共演も
2022年08月27日
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【注意!】セットリストを含め、曲目、ライブでの内容にも触れています。2024年6月にDVD発売が予定されているとのことですので、ネタバレを希望しない方は読むことをお控えください。(その2はこちら)ここでホーンセクション再びin17 ALRIGHT!!!!18 Sweet Rain19 Shadow of Your Smile須藤さんベースソロ20 La Siesta21 Our Song「ALRIGHT!!!!」「Sweet Rain」で腕上げっぱなし、からの、私の大好きな「Shadow of Your Smile」のAORに酔う。そこから須藤さんのベースソロ!須藤さんがステージ前方に出てきて、あおることあおること。客席も大盛り上がりで応えるよ。「La Siesta」での「でーらいどりーみん」のコールアンドレスポンスは声出しで存分に。前回、収録の入った2019年のバースデーライブは観客の声がいい感じで入っているが、2020年以降しばらくは声出し自体しないようになっていて、ようやくここ1年ぐらいでコロナ以前の雰囲気に戻ってきた感じで、今回2024年は、コロナ前と同じように応えることができた実感があった。そして本編ラストは、もう、ほんとに、この場で、みんなでききたかった「Our Song」。米川さんの生き方そのものを思わせる歌詞。みんなで手をふり、右、左、と揺れるペンライト。その景色は本当に素敵だった。この時点で壮絶な曲数の本編が終わり。アンコールで白シャツにお着替えして登場の米さま。「もうアンコールだから、アルコール飲んじゃうもんね」的なことを言いながら。メンバー呼び込み。須藤さん、岡本さん、森藤さん、そしてハッピーバースデータイムで、火のついたろうそくが6本のった大きな四角いケーキを、東條さんと松木さんがもってきた。ケーキが大きいので、ろうそくはいっぺんでは消えず、吹き消すのがたいへんそうな米川さん。そして花束をもってBLUFFのメンバーの富永Tommy弘明さんが花束をもって登場し、お客さんをあおって、みんなで「おめでとーーー!!!」と言った。22 Vintage23 Dear My Blue「Vintage」は大好きな曲。この曲は「赤」のイメージじゃないかな、と思って、ペンラを赤にしてふってみた。青のペンラがゆれる「Dear My Blue」大サビを客席に「歌って」とあずけての大合唱。熱い。青の温度は高いのだ。ダブルアンコール24 奇跡タオルとペンラが入り乱れてもうたいへん笑、な大盛り上がりだった。米川さんのソロデビューアルバム「Sweet Voyage」の1曲目のこの曲は、ずっと米川さんライブの定番。今日もここでこの曲をきけて本当に良かった。最後にステージ側から記念撮影。米川さんだけ、ステージ前方中央に座り、他のメンバーの方々はステージから降りて客席と同じ地平から。祝福の笑顔でいっぱいのBLAZEの記念写真はとても素晴らしかった。ライブのタイトルは「Blue Birthday」。徹底して「青」。米川さんは青。決して変わらない、ぶれない、イメージを保ち続ける、という強靭な意志。この曲は「赤」で、とペンライトの色を指定された「Re:Birth」が唯一のこのライブでの「赤」を意識する場面であったわけだが、リリース時のジャケ写のイメージや曲想もそうなのだけど、タイトルの「「Re:Birth」」が再生、転生、生まれ変わることの意味であるから、これが干支がひとめぐりして赤子に還る「還暦」の赤と重なる。ライブのちょうど真ん中で演奏された意味を深く考えてしまった。セットリスト1アニメのようなA.B.C2 Born in the 60’s3 BLUE GUITAR4 CALLIN’5 Missing Blue6 End of The World7 夜明け前8 Dolphin Ocean Swim9 Private Lips10 Circle Game11 212112 Sailing On13 Re:Birth14 MOON SPIRAL15 Voyager16 Barracuda17 ALRIGHT!!!!18 Sweet Rain19 Shadow of Your Smile(須藤さんベースソロ)20 La Siesta21 Our Songアンコールメンバー呼び込み→ハピバコーナー22 Vintage23 Dear My Blueダブルアンコール24 奇跡須藤満さんのブログ米川英之 40th Anniversary & Birthday 「BLUE BIRTHDAY」@新宿BLAZE 20240303#Togetter @togetter_jpより森藤晶司さんのツイート
2024年03月03日
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矢沢永吉のライブに行った。この年ではじめて行ったんですよ武道館。買えると思っていなかったチケット、直前でチャンスあると知って迷ったけど、行けたことはほんとに幸運だった。青いギターの方がギタリストとして出てるとの情報が気になって北海道の初日からずっと気持ちは全国をまわってた。ラストは武道館5公演、しかも間に休演2日をはさむぜいたくなスケジュール。きっかけは青いギターの方が去年の東京ドーム公演にでていたことだけど、その映像やNHKのSongsスペシャルを見たりして「永ちゃん」がずっと気になってたんだ。「タオル買わないの笑」とダンナからのメール。期待にこたえて入場前になんとか買ったよめっちゃハデなタオル。ツアーロゴと全国各地のライブ会場が全部書いてあるやつ。このスケジュールで全国まわってきたんだな。バスタオルサイズの大きなタオルを握りしめ、転げ落ちそうな急な段差の座席につく。ひとりでのりこんだそこはやっぱり特別な場所だと感じた。開演前から座席ではやまない永ちゃんコールがずっと続き、ウェーブもまわってきて、もうそのテンションに圧倒されっぱなし。ステージを横からというより斜め後ろから見る席。ステージ上の足下の機材が見える。青いギターの方は大活躍でしたよ。上手側。青いギター、アコースティック、何種類か使いわけてた。曲が終わるとスタッフが手伝ってさっと次のギターに持ちかえる。服装はいつものライブスタイル。濃い青色のシャツ。ボタン開け多目。超細身のパンツ。足元はブーツかな。去年のドームのときと同じくサングラス。 周りの人に合わせて席を立ったり座ったりコールしたりした。タオルも周りを見て合わせてふってみた。みんな永ちゃんが歌ってるところでは絶対コールしない。バラードのときは全員静かに座って聞く。火がボワッと出たり、レーザーばーっとしたり、ミラーボール回ったり。ステージの演出は期待以上。でも。でも何より「演奏のクオリティ」「歌の力」「心を届けるMC」これらがすごいんだ。当たり前みたいだけど、何よりそれがすごいことに心奪われた。永ちゃんの情感あふれる歌に合う演奏をするバンドメンバー。はじめて聞く歌も胸の奥までグッと届く。BossのMC 。「65歳も過ぎて、染めたりしてないんですか。自毛でいいですね。とか言われるんだよ。・・・まあ多少染めたりはしてるけどさ(客席笑)」 昔はリーゼントで、と言う話もしてたけど、むしろ今のカッコよさがすごいわー!「若い時につくった曲。この年になってみて、歌詞がより沁みるんだ」「こんなメールもらうんだよ。「永ちゃん、オレ、車にヤザワのステッカー貼っててさ、車も軽なんだけどさ、上司に『いい年して、まだそんなことやってんのか』って言われちゃったんだよ」でもさ、いい年してもさ、貫きたいものがあるよね」 もうね、泣いたね。まわりも鼻すすってた。はじめてここに来た私のような人までドストライクで泣かせるってすごくない?!ファンならなおさらでしょう。 「長くやってきて、ここにはいろんな人が来てくれてる。何十年、ヤザワが23,4のころから、同じ年か、それよりちょっと若いときから、ずっとファンでいてくれた人(拍手)、なんかいろいろ事情があって、ヤザワから離れたけど、また来てくれるようになった人(拍手)、それまでヤザワのこと、知ってたけどなかなかここにくる機会がなくて、フェスとかでヤザワのライブを見て、武道館に行ってみよう、って思った人(拍手)、本当にいろんな人が来てくれている。ありがとう。」 「昔は、男ばっかり(の客席)で、ほんとにいろんなことがあって、だんだん女性も来てくれるようになって、今は半々、とはいかないけど、55対45ぐらいにはなったのかな(拍手)」 客席から賛同の拍手が起こる。長くやってきて、ここに集っている人たちが、ずっとついてきてくれたファンはもちろん、新たに興味を持ってここに来てくれた若い人、子育てなど終わって戻ってきた人たちがいるということに言及して、それぞれに語りかける。この場がいろんな人でつくられてることへの理解を促し、「ありがとう」と感謝を伝える。もう、ほんとに、ハート(←あえて言う)をわしづかみにされましたわ。こういうことって、ほんとに当たり前のことのようだけど「ちゃんと、永ちゃん自身の言葉で、みんなに向かって言ってくれる」ってことに意味があるんだなーと。一万人が静まり返って、MC の言葉の一言一句を聞きのがすまいと耳をあずけている。一流の歌い手であり、一流の語り手だと実感した。客席のひとりひとりに話しかける語り口、声にすっかり魅了された。そしてこれこそ、ライブで実感することなのだと心底思った。 コール&レスポンスで歌ってほしいところは、画面に歌詞が出た。歌詞みながら周りの人に合わせて歌った。初めてきた人も参加できるような配慮に感動。 メンバー紹介で「去年のマニアックナイトからファミリーに加わってくれました。ギター、米川英之!」と紹介されたときに、客席から「CCB !」と男性の声がかかり急にドキドキ。はじめて知る人もいるよねきっと。ひとりでドキマギして挙動不審な私(笑)。タオルを投げるあの曲。2階後方からは会場全体がひとつになる様子がよく見えた。カラフルなタオルが揺れ、キラキラのテープが放たれ、総員がコールする様はまさに祝祭の空間。武道館が一体となって波うつ、熱く愛に満ちあふれた色とりどりの海。客席も明るく照らし出され、私たち観客もいっしょにこの場をつくったと感じたあの光景はたぶん一生忘れない。最近車でよくかけてる。ドライブに合う。↓※試聴できますALL TIME BEST ALBUM(3CD) [ 矢沢永吉 ]青いギターのギタリスト米川英之。C-C-B 解散後、現在までのソロ活動の軌跡。「米川英之BEST」↓※試聴できます米川英之 BEST [ 米川英之 ]ユニバーサルミュージックジャパンより2016年12月21日発売http://www.universal-music.co.jp/ccb/products/upcy-7211/これもほしいー!↓矢沢永吉/ROCK IN DOME 【Blu-ray】
2016年12月17日
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