ソクラテスの日記
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6月30日午前。通勤途中で、対向車の右折を待つ場面に出くわした。何気ないいつもの1コマのはずだった。。。右側からフラフラと黒い塊が現れて、スルリとその後続車の下に滑り込む。動かない。対向車のドライバーも困惑して車を降り、車の下を覗き込む。が、助手席側で忽ち手が届かない。一部始終を見ていた私も車を降り、助手席側へ。車の下へ手を伸ばし、むんずと黒い塊を掴んだ。驚くほど軽い黒猫だ。きっと近くに住む猫だろう。と、取り急ぎ、歩道奥の民家の庭先へ押し込む。対向車のドライバーと目配せして後続の夫々20台ほどの車列を開放した。車を走らせながら思った。何かがひっかかる。何だ?何だ?・・・・・・何故あんなに軽いんだ!?車をUターンさせて民家の庭先へ急ぐ。黒猫は蹲ったままそこに居た。よく見れば目ヤニと鼻水で酷い顔だ。異常を感じたのは体の大きさの割には軽すぎる重さ。あきらかに脱水している。急遽、動物病院へ電話し、事情を話して点滴と抗生剤で処置してもらったが、、、目ヤニ、鼻水、脱水、、、嫌な病名が脳裏を過ぎる。この症状は風邪ではないのか、、、。しかし、精密検査をする以前に黒猫の状態があまりにも良くない。見る限り老いていて体力も無い。数日で死ぬ可能性も大だ。獣医師曰く、何日か通院して回復傾向が見られた場合に詳しく検査しましょう、と云うことで、俄かに旧宅へ保護することとなった。旧宅には5匹の猫達が居た。新たに猫を迎える場合、その猫が感染性疾患のキャリアで無いとも限らない。先ずは万が一を疑い、最悪のケースも想定してかかる。カリシウイルスでも持って居ようものなら多頭飼いの我が家にとって被害は甚大。文字通り死活問題だ。消毒薬は塩素系のものを病院から分けて頂き、こまめに噴霧。黒猫は旧宅の使われていない2階で静養することになり、5匹の猫達は速やかに自宅へ連れ帰って保護した老猫と棟を別にした。5匹猫の搬送にも別の車を用意した。症状を引き起こしているものが何なのか分からない間は全く気が抜けない。保護1日目。水分補給の点滴をしたが、ステロイドのせいもあって余程喉が渇いたのだろう。涎で汚れた口にシリンジで水を含ますと、それまでボーっとしていた老猫は漸く水の存在に気付いたかのように、普通の猫では考えられないほどの長い間、ひたすら水を飲んでいた。体温は低かったが脱水が改善され、その日の夜には幾分猫用ミルクを口にした。保護2日目。液体にしてもらった抗生剤を飲ませつつ、日中、何とか食事をさせようと介護食を試してみるが食欲が湧かない様子。水も夜には飲もうとする意欲が無くなった。後脚に力が入らず、すぐに座り込む。保護3日目。再診。体温が上がらなくて再度ステロイドを投与。自発的に水分補給が困難でシリンジで飲ませる。横になっていることが多くなる。保護4日目 朝。声がかすれ、シリンジでの水分補給を嫌がりはじめた。予後が悪い。芳しくない傾向だ。私は意を決して老猫を保護した場所へ車を走らせた。顔の症状以外は毛並みも悪くは無い。人にも慣れている。飼い猫ならば飼い主が必ず探しているはずだ。最期の瞬間、飼い主の傍に居させてやりたい。間に合うかどうか分からないし、本当に飼い猫かどうかも分からないが、私は保護した付近の住民や商店を虱潰しに訪ねるつもりで飼い主を探し歩いた。何軒か訪ねたところ、私は程なく有力な情報を入手することができた。とある1件の住宅を訪ねると奥からヘルパーらしき女性が現れた。何でも数日前からその家の黒猫が居なくなったとのこと。年恰好も合致する。私はすぐに折り返し、老猫を送り届けた。今回、幸いにも老猫の飼い主を探し出すことは出来た。しかし、そのお宅にはどうしても世話が困難な事情があった。保護した経緯や現在の状況を主に話すと、静かに送ってやりたいとの意向で加療を中断した。保護5日目の夜、老猫は逝った。16歳。その家で産まれて育ち、仔を産み、母親となり、「子供」に恵まれなかった主夫妻の「娘」だった。日曜15時。私は主の代行で葬祭センターへ行き彼女を見送った。主が娘へ別れ際に言った。「こんどはにんげんにうまれてこいな。」身障者となった主が現在入院中の妻との慎ましい生活の中、「娘」と生活を共にした住宅はペット不可の公営住宅だった。 リンク、物資等、御協力いただける方は何卒宜しくお願いいたします。m(__)m詳細はコチラ 地球生物会議 にほんブログ村にほんブログ村いつもありがとうございます。
Jul 7, 2015
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