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否定しない・抑えな… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2026.05.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近、ネットの記事などを見ている「成功体験」なる言葉をよく目にします。この言葉は、「子どもに色々な体験をさせてあげよう」という文脈で使われているような気がします。

最近、自己肯定感が低い子、自分に自信がない子、生きる希望を持てない子、ゲームなどの一時的な快楽ばかり求める子、どう生きたらいいのか分からない子、どうしていいのか分からなくて指示を求める子、が増えています。これは子どもだけではありません。大人たちも同じです。

子育てをしていても「自分が何をしているのか」よく分かっていなかったり、「自分がやっている子育てに自信が持てなくて悩み、迷っている人」がいっぱいいます。

そのような状態の人は当然「頑張る」ということも出来ません。「自分がやっていることの意味」が分からなければ「頑張る理由」が生まれないからです。また、「どこをどう頑張ったらいいのか」ということも分かりません。「方法」は「目的」に応じて生まれるものだからです。

そして、頑張ることは出来ないのですが、やめることも出来ないので、子どもも大人も苦しみの中でひたすら耐えています。
でも、そのような状態では「子どもの成長を支えるような子育て」は出来ません。子どももまた、「自分の成長につながるような体験」が出来ません。

そのような状態に対して「それは成功体験が少ないからだ」と説明する人がいます。そして、「子ども達にもっと成功体験を与えよう」と言っている人もいっぱいいます。

でも、成功体験を得るためには、まず、その活動に自分の意思で能動的に取り組む必要があります。そして、自分の意思で能動的に取り組むためには、その活動の中に「自分にとって意味のある目標」を見つける必要があります。やりたくもないことをやらされて成功して褒められても、少しもうれしくありませんからね。

また、「出来た」「出来なかった」の判断も大人ではなく、子ども自身に任せるべきです。子どもが「出来なかった」と思っているのに、大人が「出来てるじゃない、大丈夫よ」などと言っても子どもは満足できません。



犬は「人間を喜ばせる方法」を学ぶことで、美味しいものをもらったり、可愛がってもらったりすることが出来ます。そして、人間に飼われている犬にはそれ以外の能力は必要ありません。
でも、人間の子どもはやがて親の保護から離れて自立しなければなりません。でも、「大人が課題を与え、上手く出来たら褒める」という方法では、「大人に依存する能力」ばかりが育ってしまって「自分の意思と能力で自立する能力」が育たなくなってしまうのです。

成功体験が子どもの成長に有意に働くためには、その活動が「子ども自身が選んだもの」である必要があるのです。
「子ども自身が選んだもの」だから、その活動に能動的に取り組むことも、色々と工夫することも出来るのだし、自分の意思で能動的に取り組んだからこそ成功した時には嬉しいのです。また、失敗したとしても、失敗からも多くを学ぶことが出来るのです。

問題は、多くの場合「子どもがやりたいこと」と「大人がやらせたいこと」が一致しないことです。

「子どもがやりたいこと」は大人から見たら、「役に立たないこと」「くだらないこと」「困ったこと」ばかりです。
棒を振り回す、水たまりで遊ぶ、木に登る、崖に登る、石を拾う、大きな声を出して走り回る、などなどです。

それで大人たちは、そういう「無駄なこと」を止めさせ、「大人たちにとって意味と価値のある活動」をさせるために、「課題を与え、上手く出来たら褒める」という方法を使おうとします。

でもその結果、子ども達は「やりたいこと」が分からなくなってしまうのです。「やりたいこと」はいきなり生まれたりはしないからです。
子どもの本能を満たすような、棒を振り回す、水たまりで遊ぶ、木に登る、崖に登る、石を拾う、大きな声を出して走り回る、という行為を思いっきりやった達成感の後に、勉強したいという欲求が生まれるのです。

「子ども達にもっと成功体験を与えよう」というような文脈で語られる「成功体験」も、犬の調教で使われる方法と同じものです。成功体験は大人が奪うことは出来ても、与えることは出来ないものだからです。



学生時代は自信満々の優等生だったのに、会社に入ってちょっと叱られただけで挫折してしまう子もいます。
子どもが生まれる前は「子どもはしつけ次第でなんとでもなる」という自信を持っていたのに、実際の子育てが始まると、「思い通りにならない子ども」、「思い通りにならない自分」という現実にぶつかり、あっという間に、それまでの自己肯定感が崩壊してしまうお母さんもいっぱいいます。 

でも、「大人の期待に応えることによって得た自己肯定感」は簡単に崩れてしまうのですが、「自分の心と感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意思で判断することで生まれる自己肯定感」は、そんな簡単に崩れないのです。

でも、そのような自己肯定感が育つためには「やりたいことを思いっきりやってみる体験」が必要になるのです。
大人から見たらどんなにくだらないこと、意味が無いことであっても、また、失敗しても成功しても、「やりたいことを思いっきりやってみる体験」が、簡単には崩れない自己肯定感を育ててくれるのです。





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Last updated  2026.05.16 05:53:32
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