だって好きなんですもの

だって好きなんですもの

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

nyago1945

nyago1945

Calendar

Favorite Blog

グアムの慰霊の神 … seimei杉田さん

IN MY LIFE moomin253さん
ちゃみい日誌 にゃおんちゃみさん
猫はいちばんいい場… しっぽ007さん
まいどですwawanko ばおばぶMさん

Comments

王島将春@ 刑務官と受刑者の携挙率 nyago1945さんが携挙が起こる前に救われる…
王島将春@ 聖書預言 はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
騙されないでください@ Re:江戸しぐさ(02/11) 江戸しぐさは江戸時代には存在しないエセ…
失墜大国モンキーランド@ Re:ポパイの戦時中アニメ 『Your a Sap Mr.JAP』(01/31) 今は結局この時代に戻ってきてるけどな 年…
Jerry@ Re[4]:銅版画 江戸川乱歩の世界 (多賀新)(02/27) ばおばぶMさん >惹きつけられる表紙です…
2010.08.17
XML
カテゴリ:
岩盤温度摂氏160度超。数メートルに1人の犠牲者を出した隧道工事を描く。

高熱隧道.JPG



今日も暑い。

暑い日こそ激辛カレーを食べるように、敢えて暑そうな小説を読んでみた。

ところが暑いどころか熱すぎる話だった。


『高熱隧道』 吉村昭 新潮社




吉村昭は記録文学の名手。

その淡々と事実に基づいた記述が好きな作家さんです。

これは、昭和11年にはじまり、以後4年間にわたってすすめられた黒部第三発電所



焦点を当て、登場人物はフィクションであるものの、事実を基にしたすさまじい内容の小説です。


私は知りませんでしたが、山の腹に穴を開けて掘り進んでいくと、猛烈な高温になるらしい。

特にこの地域は温泉湧出地帯に当たってしまったらしく、

掘り進むごとに人知を超えた温度になっていく。

岩盤温度65度にはじまり、最終的には166度(!)。

岩盤破砕に必要なダイナマイトが自然発火してしまう温度を軽く超える。

マイトの安全基準は40度だ。


次々と事故が起こり、起こるたびに吉村昭の筆はそれを克明に描写する。えぐい。

冬には冬で大自然の驚異が襲いかかる。雪崩だ。それも泡雪崩というらしい。

鉄筋5階建ての宿舎を人夫もろとも根こそぎ山の向こうまで吹き飛ばしてしまうとは。


最終的に、この工事により300人を超える命が失われたそうだ。



戦争へ向かって突き進む当時の国家的要請が人命よりも優先された。

軍需工場群にはこの発電所が生み出す8万8千KWの電力が必要だった。


大自然と人間の闘い。

人夫のプライド。

工事監督官の苦悩と挑戦。



黒部ダムにも行きたくなってきた。(ミーハーですかね)



戦後、映画『黒部の太陽』の舞台となった黒部ダムの建設に際し、170人以上の

殉職者が出たことはまた別の話ですが、英仏海峡トンネルを掘削していった日本製の

シールドマシンが誇らしくもあったため、その陰ではこういう犠牲が払われてきたのか・・・

と思うとより感慨深いものがありました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.08.17 20:51:47
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: