2004年01月20日
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モスクワに行ったら仕事もしないし、ちょっとは時間もあるだろうから、と軽い気持ちで始めたピアノの練習。

昔弾けた曲も、今ではどれも酩酊状態…。
ひょんなことで通い始まった音楽院でレッスンは、
「実技試験」がもれなくついてくるという、予想外の展開となった…。

で、今日が「もしかしたらそのまま試験になだれ込むかもしれない」レッスンの日。
立ち会うほかの教官のスケジュールによりけりなんだそうな。

この時期、音楽院は試験まっさかり。
校舎内の教室という教室から、さまざまな楽器の音が流れてくる。

譜読みの最終確認をしている人。
演奏会直前とか、コンクール会場の外、みたいな雰囲気。
あー、懐かしい感じ。

学内にいると、気分だけは「いつもポケットにショパン」である。
くらもちふさこのマンガで、個人的には「愛のファルーカ」と並んで好きだった作品。
別マ全盛期の不朽の名作のひとつだと思う。
音大生たちの友情や恋愛を描いているんだけど、ラブストーリーというよりは切なかったなー。
音楽や「音」の感じ方に関するセリフやト書きがけっこうリアルだった。
当時ピアノ以外にも吹奏楽~オケ~アンサンブル、と音楽漬けだった自分の青春時代と重ね合うだけに印象深い。
なので、音楽院にいると、季晋ちゃん(知ってます?)みたいな男の子が、そのへんの窓際に立っていそうな錯覚に。
若返りますよー(笑)


もちろんロシア語だから、聞いていても細かい内容はチンプンカンプン。
質問、というよりは尋問に近いような設問の細かさ。
男の子が「あー、それは…」と口ごもると、「基本的な知識ですよ」と穏やかだが手厳しい。
それより、家を出る直前にお湯で洗い物をしたせいか、指が乾いて乾いて、そっちのほうが気になった。

今日の練習室のグランドピアノは、鍵盤がガタガタ。

ガタガタが気になって、しょーもないところでミスをする。
ペダルを踏んでも、グシッ、という感じで。
そんなピアノ、日本では絶対にないもんなー。

ツェルニーのエチュード2曲、バッハ1曲、チャイコが1曲、の計4曲。
チャイコはベダルの入れ方で徹底的に直しが入る。
で、今日はレッスンのみで来週一気に試験をする、と。
その後はグリーグとか、今までとちょっと違った楽曲をやりましょう…と先生が話している。
そのうち、チェロを抱えた次の学生が入ってきて(レッスン室は時間入替制なんだと思う)、追われるように教室を出る。

予約していたタクシーに飛び乗って帰宅。
速攻でコドモのお迎えにバス停へ。
「いつもポケットにショパン」の世界、ここで終了。
非情にも「帰ってきたらすぐに弁当出しなさいよー、ったくぅ」と現実に戻る私だった。





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最終更新日  2004年01月21日 05時46分37秒
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