阪神タイガース  われら猛虎党






岡田監督07年初激怒!右腕3人、一軍ベンチに入れんぞ!

試合中、久保田を呼び寄せた岡田監督。期待していただけに…
 (練習試合、日本ハム9-10阪神、11日、名護)指揮官が大噴火!! 阪神・岡田彰布監督(49)が11日、日本ハムとの練習試合後に激怒した。原因は計7回で8失点した久保田智之投手(26)、杉山直久投手(26)、桟原将司投手(24)の右腕トリオ。「こんな投球してたら(一軍)ベンチにはいれん」。さらに皮肉たっぷりに「エエもん見せてもらった」-。


 奪った10点より、奪われた9点に怒りが込み上げてきた。「7回8失点」の右腕3投手に対し、言わずにはいられなかった。そこに勝利の余韻はない。試合後、自ら足を止め、岡田監督がブチ切れた。

 「きょうは言いたいことがあるんや!! 左が競争している中で…。外国人で使えるのは2人とも右なんや。こんな投球してたら(一軍)ベンチにはいれん。別に右6左6とか(一軍投手枠を)均等にする必要はない。エエもん見せてもらった」

 左腕勢には“ポスト井川たち”と命名し、競争心をあおってきた。仕上がりは総じて早い。問題は右腕だ。実績組の福原と安藤が出遅れている。その状況で浮上してくる存在がいないのか…。

 特に開幕ローテ入りを期待している杉山には辛らつだった。「ローテに入ろうという投手が、四球、四球でどないするんや!!」。四回から2番手で登板し、最初の1イニングこそ三者凡退だったが、五回に自滅した。先頭の森本を歩かせ、一死後に金子洋も…。その後2安打で2失点。昨季終盤の安定感は何だったのか。

 右腕勢をつるし上げるために、登板した中で唯一の左腕・筒井の投球を持ち上げもした。「そらもう、アイツは左の中で生き残ろうというものがある」。その対比が怒りを倍増させる。

 右がダメなら、左偏重だって構わない。そのくらいの“オドシ”が必要だと心に決めた。初カミナリは、背信の3投手にとって良薬になり得るのか。初の対外試合が、投手陣の中にある“格差”をあぶり出した形だ。


★久保田「最悪の結果」

 先発・久保田は一回に2点を失うなど、3回を投げて5安打2失点の大乱調。3四球と制球も乱し、何度もマウンドで首をかしげた。「何ともいえないくらい最悪の結果です。これが今の自分の力と思ってやっていくしかない」。降板後はブルペンに直行し、101球の反省投げ込み。指揮官の怒りを次のステップにしたい。

★杉山また制球難

 久保田の乱調が伝染したのか、続く杉山も四回からの2回を2安打2失点。五回に2四球を与えるなど印象は悪かった。7日のシート打撃でも、打者8人に対して4安打を食らった。「気持ちを切り替えます」と話して臨んだ登板で2度目の背信…。制球難のままでは開幕ローテは厳しい。

★桟原ガックリ

 八回から4番手で登板した桟原は2ランを含む5安打を浴び、4失点の大炎上。「ダメでした。直球も変化球も高くて、打ちやすいところにいった。明日から出直します」。ピンチをしのいで、チームに“初勝利”をもたらしたが、反省しきりだった。



ネット裏のブースから試合を観戦する阪神・宮崎オーナー(左)と牧田球団社長
★サイドスロー転向の筒井は合格点

 指揮官の“落雷”を免れた筒井は3番手で六回から登板。2回を投げて、不運なヒットから1失点したものの4三振を奪う好投= 写真 。サイドスローに転向したことで、打ち難い投手になったことを証明した。

 「きょうは左打者が多くて、いい練習になった。右打者にもそれほど苦手意識はなかった」

 久保チーフバッテリーコーチも「球が低めに行っていたし、良かった」と高評価。投手陣の中で唯一、首脳陣からの合格点。最高のスタートを切った。

★オーナー苦言…投手陣情けない

 ふがいない投手陣に、観戦した宮崎オーナーもガックリ= 写真 。「スコア的には面白い試合でしたな。でも、もうちょっと投手陣がしっかりと調整しないとあきませんな」と苦言を呈した。その一方で、アーチ共演には「林もだけど、桜井もよかったですな」と目を細めていた。

“もう一人のレッド”赤松が2安打1盗塁でアピール成功!

六回、二塁に向かう赤松。この躍動感がたまらない
 (練習試合、日本ハム9-10阪神、11日、名護)11日の日本ハムとの練習試合に「1番・中堅」で出場した阪神・赤松真人外野手(24)は5打数2安打1盗塁でアピールに成功。また「8番・左翼」の桜井広大外野手(23)も三回にチーム初安打となるソロを放ち、打者では若手が存在感を示した。


 本来は赤星の指定席である「1番・中堅」に座り、もう一人のレッドが存在感を見せた。赤松が二塁打を含む2安打に、1盗塁。盗塁王5度の“本家”も、うかうかできない充実度だ。

 「いっぱい、いっぱいです。(八回にバント安打を試みた末に三振したが)正田コーチからは“もっと積極的にいけ”と言われました。そういうところの状況判断もきっちりしないといけない」

 六回の第3打席で左翼へ二塁打を放ち、逆転劇の突破口を開いた。七回の第4打席には中前打で出塁しスチールを決めた。8日の紅白戦でも2安打1盗塁。赤星が腰痛で離脱している間に、最強のライバルとして、のし上がった。

 50メートル走5秒6の俊足は赤星と互角で守備範囲も負けてない。あるとすれば経験の差だが、若さと勢いで上回る。12日に背番号53が本隊に復帰する。ここからが本当の勝負。危機感を与えるだけの実力は備えている。

桜井は反撃のソロ。もう“春男”は返上だ
★桜井、大アピール弾!

 浜ちゃん、林だけやない!! オレのことを忘れるな!! 桜井が、豪快弾で反撃の口火を切った。

 「カウントが0-2になったんで、ストレート一本で待っていた。ちょっと泳いだけど、いい感じで打てました」

 2点をリードされた三回、須永の低めの直球を狙いすましてフルスイング。低空ライナーで左中間に突き刺した。この一本だけで終わらせないのが、6年目の成長だ。六回に橋本から技ありの右前打、八回には菊地の速球に差し込まれながらも、中前に運んで3安打の猛打賞。“一発屋”は卒業だ。

 「僕はこれからどんどんアピールしていかない立場なんで。いい感触はありますよ」。狙うは、層の薄い右の代打での一軍定着。ライバルは前中日の高橋光。打って打って打ちまくるだけだ。

★曲芸ホームイン!

 「2番・二塁」の藤本は2打数無安打ながら四球で出塁した六回に鮮やかな“曲芸”を披露= 写真

 「ホームベースが空いていたのが見えました。この時期はアウトになってもいいので、思い切り行きました」

 無死一、二塁の一走で、鳥谷のゴロを一塁手が一塁ベースに入った投手に悪送球。ボールが転々とする間にホームへ。タイミングはアウトだったがカバーに入った三塁・尾崎を飛び超えてホームイン。鮮やかな芸当だった。









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Last updated  2007年02月12日 17時20分49秒
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