「病気の真犯人は?」(その4)
パスツ-ルの時代、すなわち19世紀後半、偉大なパスツ-ルに競う生物学者がいた。
その名を ペシャンプ (1816-1908)といい、彼は化学者であり生物学者、薬学部教授でもあった。
「パスツ-ルは知っているが、そんな学者知らない」。殆どの人はそう答える。
しかし、この ペシャンプ こそ、病気の真犯人のシッポを、最初に捕らえた人であったいえるのだ。
貴方が彼の名前を知らないということは、真実を知らない事ともいえ、それは大変不幸なことである。
でも皆さんご心配なく、日本で、世界でも、ほんの一部の人しか、彼の事を知らないでいるのですから・・・それに、これから彼のこと、その理論の一端を知る事になるのですからね。なんと、ラッキ-なことではありませんか!
さて、話をもどしますと、彼は今の言葉でパスツ-ルの強烈なライバルであったようだ。
当時、学者間の理論抗争は大変激しいものがあり、両者はその中でも有名であったらしい。
ペシャンプ の理論をのぞいてみよう。
ペシャンプ は、永年の研究の中で、すべての動物と植物の細胞には、極少な顆粒状のものが存在すると主張し、それをミクロジ-マと呼んだ。
その顆粒状のものはその宿主である有機体の死によっても死滅せず、つまり宿主の死が発酵の原因であり、そこから他の微生物が発生する。
彼の主張では、「ミクロジ-マは、ヒト、動物、植物の生きている体の中に存在し、死滅や破壊される事なく、生き物と非生物の中間に位置付けられるような存在でもある」という。
さらに、「特定のまたは病原的な影響により、これらミクロジ-マは発酵の特性を持つバクテリアに発達していく」と述べている。
つまり、彼の主張では 、「疾患疾病の原因は体の中にある」 ということである。
世論は総じて疾患疾病の原因は、外からの細菌類等の襲来にあるとしていた時代に、体の中にあるとしたのだから大変である。
さて、皆さんは ペシャンプ のこの斬新な発想をどう捉えますか?
(つづく)
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