「入墨は文化だけでない」
【橋下大阪市長の勇気】
過日(5月16日)橋下大阪市長が大阪市の職員の入墨について記者会見し、言及した。
驚いたことに、市職員3万3500人の中で、98.5%の回答が寄せられた。
その結果、110人に入墨があることが調査結果で分かったという。
しかし無回答者の1.5%は500人余りなり、この中には入墨有りの者もかなり含まれると予測されることか ら、実際の数はかなりとなりそうである。
内訳は、環境部73人、交通局7人、バス関連2人、駅職員4人、運輸局7人、振興局3人とのこと。
橋本市長は、「なにをやってもクビにならない、降格しないという甘えが出ている。入墨はファッションで あり許すという企業があるから、どうしても入墨をやりたいという職員は民間に移ってもらいたい」。
そして、「原則消してもらう」と述べ、それに応じない入墨の職員の対応については配置転換や分限免職の 可能性についても言及した。
問題はこうした現状を放置してきた市幹部や市議らの責任であろう。
さて、橋下市長の強権とも云える今回の言動に、人権に触れるとか、厳しすぎるなど批判や中傷が聞かれる。
中国古典の「大学」には「賢を見て挙ぐる能わず、挙げて先んずる能わざるは命なり」とある。
この意味は、【立派な人物を挙げ用い、その能力を存分に発揮させることができないのは、上に立つ者の怠 りである】ということだという。
さらに、大学では、「不善を見て退くる能わず、退けて遠ざくる能わざるは過ちなり」とあり、「人の悪む所 を好み、人の好む所を悪む。是を人の性にもとるという。災い必ずその身におよぶ」と続く。
この意味は【人が不善を働くのを見て退けることができなかったり、退けても遠ざけて関係を断ち切ること ができないのは、上に立つ者の過失である。また自分の気ままに、人の憎むところを好み、人の好むところ を憎むというのは、人の本性に逆らう自己中心的な行為であり、必ず災いが降りかかる】と説かれている。
「橋下市長は、入墨までも言及するのか!」
「なんと重箱のスマの、細かいことまで突く、心の狭い人間なのだ!」
と思った人が多かったと思う。
しかし、大木もお城も、シロアリ一匹を見逃したために枯れ、崩壊してしまうのである。
この一件で、私には橋下市長の器が見える気がする。
橋下市長は「小人」を目指しているのではなく、「君子」を目指していることが分かったからである。
今気がかりなのは、心もとない者が過激な行動に出ることであり、その災いが彼に及ばないことを心底から祈 りたい。
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