「免疫整体 ここ一番」院長の日記

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2015年10月24日
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【広がる傾斜マンション問題】(2)


旭化成建材の引き起こした「傾斜マンション問題」は、被害範囲や不安をさらに広めている。

そもそも近代建物がどんどん高層化してきた最大の理由は、地盤を高層に耐えられる施工方法を開発できたことで

ある。

特にその分野は日本が卓越した優れた技術を持っている。

日本は国中が火山灰や粘土質の軟弱地盤を持つ国土であり、高層建築は一般的に難しい技術である。

それに加え地震や風水害の多い、自然環境の厳しい国でもある。

しかし、戦後の焼け野原からの復興で多くの建築や土木工事を手がけ、それに伴い日本の建設業界は多くの新技術

を開発できたのだった。



って過言ではない。

特に、軟弱地面や地震などの多い場所では、基礎工事が大切で、長期に亘り軟弱地面で鍛えられた日本の技術は素

晴らしいの一言である。

その技術には、大きく分けて2つあるといわれている。

ひとつは地盤改良技術で、もう一つが古来からの高層建設の多い神社仏閣から習得した建築技術である。

軟弱な地盤で、かつ地震の多い日本では、荷重を支えるだけでなく、振動を打ち消したり逃がたりする素晴らしい

知恵の技術が伝承されてきている。

634メートルもある東京スカイツリ-は、その技術を応用した一例であるという。

さて、地盤改良については、昭和時代はまずは地上で鉄筋入りのコンクリ-ト杭を造り、それを杭打機で打ち込み地

面を強固にした後、建物を建てていた。

当時は建設現場周辺では、朝から晩まで杭打機の「コーン・コ-ン」という大きな騒音と振動に悩まされていた。



要があった。

そこを改良したのがセメント業界で、開発された新しいセメント(土壌改良固化材)であった。

この素材を使う場合は、まず先端にドリルの着いた回転式の穴あけ機で、地中に穴を開けていく。

規定(=設計)の深さまで穴が空くと、そこに固化材を投入して土と混ぜながらに引き抜いていく。

強度を上げ、かつ芯となる鉄筋が欲しい場合には、同時に外部から鉄筋を入れて行けばよい訳だ。



驚くべきは、現地の土を砂や副資材の砂利代わりに使う為、安価となり、運搬する工事車両も激減し、何と言って

も一番の利点は残土が殆ど出ないことである。

当然工期も諸費用も大幅に短縮される。

都心の狭い場所に、あっという間にマンションや高層ビルが出現するのはこの方法の恩恵でもある。


しかし、今回の事件のように、その現場を仕切る責任者の判断がおよそだと、大変なことになるわけである。


規定の深さまで作業をしなければ、鉄筋や固化材が誤魔化せ、その分自分の懐には相当な現金が入るだろうし、そ

の証拠は建物が傾かない限り、誰にもわからないわけだ。


それに今回の事件で、もう一つの大きな疑惑が浮かび上がってきた。

こんな大切な基礎工事も、どんどん下請け化されていて、元請は下請けの杭打ち専門業者に一切任せていて、他社

との工事金額争いと納期に重点を置いている点である。

当然、目に見えない基礎的な杭打ち工事は適当になってしまう訳だ。


さらに今回の報道で小生が心配するのは、土木現場の人間関係から発生している不正である。

今回の工事責任者は、比較的若くそれも転職者であったという。

特に工事現場では、先輩の意向が幅を利かせるのは世の常である。

技術的な資格を持つ責任者と言えども、その工事を実質的に仕切っているのは、高齢で経験豊富でかつ現場の親分

的な作業員の場合がほとんどである。


「さてと!雨で工期も遅れたし、ま!このあたりまでくれば大丈夫さ!。それより一杯いこうぜ!主任さんよ!」  

こう現場を仕切る親分からいわれて、逆らえる若い技術者はいるだろうか?


従って、今回の問題は旭化成だけの問題ではなく、日本建設業全体に当てはまるということである。


そんなことを思って外を見ると、ビルはしっかり整然と立っていてひとまず「ほっ!」とする。


しかし安心してはいられない!!.


何故なら、もしかすると、全部のビルが傾いている場合だってある訳だ!?



「ギョ・ギョ・ギョ!!」のあとは、今日もため息が混ざった「トホホ・・・・」となる。









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最終更新日  2015年10月24日 17時43分05秒


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