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ブルカの向こう側 ~タリバン統治下の女性たち~NHK特集ですが、ブルカの向こう側 ~タリバン統治下の女性たち~ - NHKスペシャル - NHKに、番組の内容が詳しく記されています。ひとりの女性ジャーナリストを通して、タリバン政権下での女性の抑圧や貧困がレポートされていました。これまでのこの種の番組と少し違うのは、タリバン政権を支持する女性の声や、米国によって無差別に殺された人々の声をちゃんと取り上げていることです。アメナさん「カブール市内の大学で行われたデモを取材しました。デモは、女性たちがタリバンへの支持を示すために行ったものでした」デモを行ったのは、300人の女性たち。タリバンを政権として承認するよう訴える声が、各地から上がっていました。登壇者「タリバンを非難する女性たちは、彼らのことを誤解しています。誤った情報を世界に発信しています」この日、取材したのは、医師のアジザ・ワタンウォールさん。タリバンが復権して以来、公の場で支持を口にしていました。アメナさん「アフガニスタンの現状をどう受け止めていますか?」アジザ・ワタンウォールさん「とてもよいと思っています。女子生徒の通学もすぐに認められるでしょう。タリバンは約束通り、男女を平等に扱うはずです」アメナさん「あなたがタリバンを支持する理由は何ですか?」アジザ・ワタンウォールさん「安全に暮らせるようになったからです。攻撃や犯罪におびえる必要はありません」アメナさん「タリバンを支持するのは、彼女の自由だと思います。私の責任は、そうした人々の声もありのまま伝えることです」 ソビエト軍撤退から12年後、今度はアメリカが軍事作戦を展開。“テロとの戦い”の名の下、激しい空爆が繰り返された。その標的となったのが、タリバンの一大拠点、カンダハルだった。医師として戻ってきたアジザさんが目にしたのは、ふるさとが再び破壊されていく様だった。アジザさんは、その象徴だという墓地に案内してくれた。アジザ・ワタンウォールさん「ここでは家族18人が空爆の犠牲になりました」ここで家族や親戚と暮らしていたという男性。その日常が壊されたのは、2007年、アメリカ軍による空爆が激しさを増していた頃だった。被害にあった男性「あの日私は、いとこと一緒にモスクにいました。礼拝が終わり、立ち話をしていたら、空から爆弾が投下されました。親戚が建物の下敷きになっていたので、私たちは必死に救い出そうとしました。そのとき米軍が私たちを攻撃したのです。親戚はまだ息がありましたが、助けることはできませんでした。米軍のせいです」アジザ・ワタンウォールさん「彼らが何をしたというのですか?」被害にあった男性「ここにタリバンはおらず、米軍の敵はいませんでした」アジザ・ワタンウォールさん「こうした誤爆の犠牲者は、彼の家族だけではありません。これが民主主義国家のやることです。彼らは女性の権利が重要だと言いますが、”命”が私たちの権利であることを知っていますか?米軍は”テロとの戦い”だと言いましたが、ここにテロはありませんでした。テロリストを生み出したのは誰なのでしょうか」半世紀近くに及んだ戦乱。この20年だけでも民間人の犠牲者は、4万6000人に上る。アジザさんは、今こそ、アフガニスタン人による国づくりを掲げるタリバンに、未来を託したいという。アジザ・ワタンウォールさん「世界はアフガニスタンを戦争の”競技場”にしました。この国に家族を失ったことのない人はいません。罪なき人々を侮辱したり、尊厳を傷つけたりすることが、果たして民主主義なのでしょうか。この国が戦場になるのはこりごりです。だから私はタリバンを支持します。私が願う平和のためです」 私には、とても説得力がある声に聞こえました。米軍が民間人を意図的に殺してもそれは誤爆で片づけられ、拷問もレイプも不問です。確かな戦争犯罪なのに。と同時に、亡くなられたペシャワール会の中村医師の言葉を思い浮かべました。タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、我々がアフガン国内に入ってみると全然違う。恐怖政治も言論統制もしていない。田舎を基盤とする政権で、いろいろな布告も今まであった慣習を明文化したという感じ。少なくとも農民・貧民層にはほとんど違和感はないようです。 故・中村哲医師が語ったアフガン「恐怖政治は虚、真の支援を」:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
2022.05.03
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日曜日の夜、BSで2本立て続けに放送されました。「プーチン 戦争への道〜なぜ侵攻に踏み切ったのか〜」なぜプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切ったのか。KGB職員時代から現在までの行動を振り返りながら、今回の事態に至る背景を関係者や専門家が読み解く。 KGB職員時代に直面したベルリンの壁崩壊、権力強化のきっかけとなったチェチェン紛争、西側諸国への警戒感をあらわにした旧ソビエト諸国の民主化運動、ウクライナの騒乱に乗じたクリミア併合…「偉大なる国家」の復活を目指して準備を進めていたプーチン大統領の30数年を振り返り、今回のウクライナ侵攻に至る背景を関係者や専門家が読み解く。原題:Putin’s Road to War(アメリカ 2022年)「プーチン 戦争への道〜なぜ侵攻に踏み切ったのか〜」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK 「戦時下の大統領 ゼレンスキー」「ロシアと戦争が起きたら第三次世界大戦に拡大するだろう」ウクライナのゼレンスキー大統領が昨年語った言葉。この戦争の背景と行方は?大統領のインタビューからひも解く 「ひとたび戦争が起きたら、第三次世界大戦に拡大するだろう」ウクライナのゼレンスキー大統領が1年前に語った言葉だ。この頃プーチン大統領は「NATO加盟は認めない」と圧力を強めていた。あれから1年、ロシアのウクライナ侵攻は現実のものに。この戦争はなぜ起きて、どこに向かうのか。ゼレンスキー大統領のインタビュー等からたどる。原題:ZELENSKY-A PRESIDENT AT WAR(ドイツ 2022年)「戦時下の大統領 ゼレンスキー」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK予告を見ていたので期待して見ましたが、それほどでもなかったです。プーチンの方は30年分を45分間ですから、内容が希薄です。エリツィンに登用されたのですが、最初から自由や民主主義には否定的で、それを隠しながら権力の座に上り詰めたという見立てです。批判的なテレビ局を潰したり、スポンサーのオリガルヒを税務面から締め上げたり、政敵を暗殺するなどの所業のオンパレードです。プーチン=悪党と、いかにも米国のテレビ局の制作と思わせる内容でした。ヌーランドにインタビューしているのですから、彼女がウクライナの反体制派に何をしたのかもきいてほしかったですね。ロシアのクリントン陣営へのハッキング、メール流出にもふれていました。ゼレンスキーの方は、ドイツのテレビ局の制作で以前行ったインタビューをもとに、緑の党の人などがコメントしています。コメディアン時代のテレビ番組を見ると、ズボンを下ろしてピアノを弾くコントなどは、まさにしむらけんです。バックのオリガルヒにもふれていました。ロシア侵攻時に米国が国外逃亡をすすめていたことにも触れ、ウクライナにとどまったことによって支持率がアップして真の国民の大統領になったという見立てです。今とは違うゼレンスキーが映っていて、興味深かったです。*添付したビデオは、早々に削除されるでしょう。
2022.04.27
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アナザーストーリーズ 運命の分岐点 「追跡 デジタル性犯罪の闇 ~韓国 N番部屋事件~」2019年、ある男がSNS上で女性の個人情報をだまし取り、わいせつな動画を脅迫して要求。コミュニケーションアプリのチャットルーム「N番部屋」で拡散し、累計26万人が閲覧。被害女性は未成年を含め100人を超えた。事件を追った記事が韓国の女性たちの怒りを呼び、犯罪防止のための法整備を求める国会請願へと発展。アメリカ人の女性活動家がデジタル性犯罪の実態を世界に発信する。韓国を震撼させた事件の真相に迫る。司会 松嶋菜々子語り 濱田岳2022年3月22日放送 (C)NHKNHKオンデマンド | アナザーストーリーズ 運命の分岐点 「追跡 デジタル性犯罪の闇 ~韓国 N番部屋事件~」 (nhk-ondemand.jp)番組を見てもらうのがよいのですが、こちらの記事でも概要がわかります。犯人を捕らえてみれば、意外にもといった感じです。それにしても、もっと早く捕まえられて被害を抑えることができたのに、韓国の警察の対応は遅かったですね。その辺の事情が、Humann Rights Watchの記事で記されています。女性に性的暴行、身体に虫を入れさせる動画を…史上最悪のデジタル性犯罪「n番ルーム事件」、“懲役42年”の意味 | 文春オンライン (bunshun.jp) 「韓国ではデジタル性犯罪があまりにも頻発しており、不安がまん延しているので、すべての女性と少女の生活の質に悪影響を与えている」と前出のバーは述べた。「女性や少女たちは、公衆トイレを使うのを避け、公共の場所や自宅にさえもカメラが隠されていないか不安になると話す。驚くほど多くのデジタル性犯罪被害者が自殺を考えたと告白した」韓国の政府と国会は近年、2018年に活動家たちが行った大規模デモなどをうけて、法改正を行い、デジタル性犯罪被害者にサービスを提供するためにいくつか重要な措置を取った。しかしデジタル性犯罪を助長し常態化させている要因であるジェンダー不平等の深刻な構造的問題に政府が取り組んでいないことも一因となり、これらの措置では不十分なままである。2021年の世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で韓国は156カ国中102位で、経済への参加とその機会については先進経済国の中で最大のギャップがあった。韓国の女性は男性に比べて4倍の無酬労働を行っているが、男女間の賃金格差は32.5パーセントである。性暴力は広範に見られ、2017年に2,000人の韓国人男性を対象に行われた調査では回答者の80パーセント近くが親密な関係にあるパートナーに対して暴力的行為をしたことがあると認めた。世界全体では3人に1人の女性がそのような暴力をうけていると推定されている。2015年に発表された国の性教育指導要領はジェンダーに関する有害な固定観念を長続きさせるとして広く批判された。「韓国のデジタル性犯罪の根本的な原因は、女性と少女に対する有害な考え方や有害な行為が社会で広く受け入れられていることで、政府は緊急に対処するする必要がある」と前出のバーは述べた。「政府は法改正を行ったとはいえ、女性と男性が平等でありミソジニー(女性蔑視)は容認できないという明確で力強いメッセージを送っていない」 韓国:インターネット上の性的画像が女性たちの人生を台無しに | Human Rights Watch (hrw.org)ジェンダーギャップ指数で韓国は156カ国中102位ですが、日本は?これほどひどいデジタル性犯罪がないのは、デジタル後進国だから?と思ってしまいます。ジェンダーギャップ指数2021、日本は120位 G7最下位は変わらず低迷 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)
2022.04.25
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(292) 【分かりやすく解説】保護司の適任者確保 - YouTubeお正月をはさんで放送されたNHKのプレミアムドラマです。暗く重そうなテーマだったのでなかなか見る気がしなかったのですが、ようやく観てみました。50分X8回 400分です。舘ひろし主演 “大人のための本格ヒューマンドラマ” 保護司とは、罪を犯した人たちの立ち直りを、見守り支える存在。 いま、この社会において、 「生き直す」ことはできるのか。 時に温かく、時に痛切に問いかける―。 作:久松真一 共同脚本:武居秀剋(5話) 西井史子(6話) 音楽:飯田俊明 【出演】 舘ひろし 蓮佛美沙子 青柳翔 小越勇輝 村田雄浩 濱田マリ 寺泉憲 不破万作 池田努 飯沼千恵子 時任勇気 前田航基 濱津隆之 脇知弘 笛木優子 大沢あかね 小林綾子 石橋蓮司 泉谷しげる 真矢ミキ 浅丘ルリ子生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔 - NHK保護司は罪を償い、社会に復帰しようとする人々の「生き直し」を助ける日本独自の制度。保護司法第1条では「保護司は、社会奉仕の精神をもって、犯罪をした者の改善及び更生を助けるとともに、犯罪の予防のため世論の啓発に努め、もって地域社会の浄化をはかり、個人及び公共の福祉に寄与することを、その使命とする」と定められており、保護観察官と協力して保護観察や生活環境調整、犯罪予防活動などの活動を行う。本作では高校の国語教師から保護司に転身した男性が、保護司として仮出所中の人々との交流を深めることによって自分自身の人生や全人格をかけた闘いに挑む姿を描く。映画『64-ロクヨン- 前編』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した久松真一のオリジナル作品。キャッチコピーは『その「罪」を、あなたは赦(ゆる)せますか? 』。(ウィキ)舘ひろしが誠実な保護司役を好演していましたが、やはり異彩を放っていたのは殺人犯・対象者役の浅丘ルリ子です。いつも着飾ってばっちり化粧している理由もドラマの進行で明らかにされます。数年前の昼ドラやすらぎの郷とは全く違った役どころで圧倒されました。他の助演陣もいいです。朝ドラで夫婦役を演じていた 村田雄浩&濱田マリ が、こちらではちょっと意地悪な役?で出演していました。出所者の4割が再犯の現実もよく表現していました。100%ハッピーエンドではありませんが、希望を持たせるドラマの終わりでした。(292) 弾いてみた「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」エンディング曲 - YouTube
2022.04.08
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「爆笑問題のザ・リアルボイス〜台湾〜」初回放送日: 2022年3月27日遠隔操作のインタビューロボットで爆笑問題のふたりが台湾の人々のリアルボイスをきいていく。中国との関係は?そしてアメリカへの思いは?揺れる市民たちの本音を探る。 遠隔操作のインタビューロボットで爆笑問題のふたりが市民の声をきいていくザ・リアルボイス、今回の舞台は台湾の台北だ。訪れるのは、庶民の味であるルーロー飯の名店と、東京でいえば原宿にあたる街にある若者に人気の火鍋店。緊張が高まっているといわれる中国との関係をどうおもうのか?話をきく手がかりにしていくのは、世代を超えて人気があるラブソング、人々はそこにどんな思いを寄せているのか、揺れる本音を探る。「爆笑問題のザ・リアルボイス〜台湾〜」 - BS1スペシャル - NHK ピンクの歌 玻璃心 は、文中にあるラブソングです。再生回数は、4千万回。台湾人かと思ったら、Nameweeは、マレーシアのマルチタレント。中国語名は黄明志(福建語ローマ字:Wee Meng Chee、北京語拼音: Huáng Míng zhì)。台湾の銘伝大学コミュニケーション学部卒。38歳。Nameweeの作品は政治、社会、宗教などに批判する傾向があるため、多くの作品はマレーシアや中国などで検閲の対象となっており、実際に楽曲「Oh My God!」のMVに宗教を侮辱する演出があるとされ逮捕されたこともある(逮捕に前後して該当の動画は削除され映像を差し替えて再投稿されている)。(ウィキ)サンケイの人がこんな解説をアップしています。(292) 傷つきやすい「ピンクちゃん」に贈る曲 大ヒット!中国で封殺された【 ニュース解明】矢板明夫 - YouTube番組では、この歌と並んでもう1曲紹介していました。(292) 關於那一道墻的故事... 黃明志金門觀光主題曲【牆外】Ft. 小花 @鬼才做音樂 2021 Ghosician - YouTube舞台は金門島です。男の子は台湾、女の子は中国、壁は強いて言えば台湾海峡かな?中国の統一に関しては、アジア人の知恵に期待したいです。一人当たりのGDP15位 香港 46657.20ドル24位 日本 40088.6028位 韓国 31638.4631位 台湾 28358.3062位 中国 10511.34中国も韓国ぐらいになれば、民度も上がり武力統一なんて言い出す指導者もいなくなるでしょう。それまでは、台湾人の多くが望む現状維持でいいのではないでしょうか。4千年の歴史がある国です。100年くらい待てるでしょう。よろしければ、こちらもどうぞ。台北もずいぶんおしゃれになりましたね。(294) 黃明志台北觀光2021年度代言歌曲【你不認識我】Ft. 奇樂女孩 @鬼才做音樂 2021 Ghosician - YouTube(294) 黃明志 Ft. 韓國瑜 2020年高雄觀光主題曲【出去走走 Getaway to Kaohsiung】 - YouTube
2022.04.03
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1978年の橋田壽賀子脚本のテレビドラマ(45分 8回)を、BSプレミアムカフェで再放送されたので見ました。ドラマ人間模様 夫婦 | NHK放送史(動画・記事) 作:橋田壽賀子/出演:芦田伸介、山岡久乃、篠田三郎/息子夫婦と同居すべきか否か等、老後の問題を突きつけ、大きな反響を呼んだ辛口ホームドラマ。定年間近のサラリーマン夫婦。妻は家出、夫も一人旅に。最終回の視聴率38.4%。44年前のテレビドラマです。愛方が橋田壽賀子が好きなので、録画して見ました。結婚式から始まって葬式で終わる。ドラマの進行に沿って登場人物の立場や性格などが明らかになって、引き込まれてゆきます。結婚は家同士のもので、女は嫁になる。跡継ぎは原則長男で、親の世話も当然といった当時の状況がうまく描かれています。当然のことながら、老夫婦の立場に立って見てしまいました。それにしても亡くなられた役者さんも多く、みんな若いです。泉ピン子も出ています。毎回終わった後にゲストの音無美紀子さんや山本むつみさん(橋田賞受賞者)のコメントがありました。相棒の脚本をたまに書いている人ですが、テレビでお見受けするのは初めてです。それにしても、この40年間日本の社会は大きく変わったものだと思いました。結納や結婚式をやらないカップルも多く、昨今はコロナで葬式も簡略化し、法事も無しです。
2022.04.02
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日曜日の朝放送している番組ですが、今回が最終回です。「私が炊き出しに並ぶ理由」初回放送日: 2022年3月27日東京・池袋の公園で行われている「炊き出し」。コロナ禍が長引く中、1つの弁当を求めて並ぶ人は後を絶たない。なぜ、ここへたどり着いたのか。それぞれの人生を見つめた。 きれいなコート、片手にはスマホ。一見生活に困窮しているようには見えない若者や女性も列に並ぶ。東京・池袋の公園で行われている「炊き出し」。コロナ禍が長引く中、並ぶ人の数はリーマンショック後を上回り、過去最多となった。仕事と家を同時に失い、はい上がるきっかけを探す人。将来への不安から食費を切り詰める人。現場からは“底”が抜けかけた日本の現状がかいま見える。集まる人たちの人生を見つめた。語り 萩原聖人「私が炊き出しに並ぶ理由」 - 目撃!にっぽん - NHKウクライナで親ロシア派の配給に並ぶ長い行列が放送されていましたが、こちらもなかなかのものです。NPO法人「TENOHASI」は、東京・池袋・東池袋中央公園で、月2回の「炊き出し」が20年近く続いています。 新型コロナの感染拡大から約2年となり、並ぶ人の数が過去最多となっているそうです。ホームレスだけかと思ったら、障がい者をかかえたシングルマザー、70歳代の親と同居の40歳代の非正規の女性、発達障害から職につけず生活保護を受けている30歳代の男性など、近年は傾向が変化してきているそうです。もともと不安定だった底辺層を、コロナが下押ししたという見方です。40歳非正規の男性が、まさか自分が炊き出しの列に並ぶとは思わなかったと話すのを聞いて、驚きました。寮を追い出されて、1月野宿していたそうです。働けるうちは大丈夫だと思っていたのでしょう。資産も年金もなければ、遅かれ早かれ生活に行き詰まると思わなかったのでしょうか。とにかくウクライナもいいけど、日本の足元にも目を向けてほしいと思いました。ブログに年金の足しの5000円なんて雀の涙と記した人がいましたが、彼らにとっては貴重なお金なのでしょう。不要なら寄付するのもよいでしょう。ポイ活でコンビニでパンや飲み物を買う女性も紹介されていました。なんともいじましかったです。
2022.03.29
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ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの原作をサラ・フェルプスの脚本による斬新なアレンジでドラマ化したダークでスリリングな人気シリーズの最新作。吹き替え版日本初放送!ミステリーの女王、アガサ・クリスティー原作の話題作。謎のリストに書かれた人が次々と死んでいく。田舎の村の占いの館「蒼(あお)ざめた馬」に住む3人の魔女の呪いか? 1961年のイギリス、ロンドン。古美術商のマークには再婚した美しい妻がいたが、1年前に事故で亡くなった前妻デルフィーヌのことを忘れられずにいた。ある日、不倫相手と一晩を過ごすが、翌朝、その女が死んでいた。あわてたマークはその場にいた痕跡を消して立ち去る。同じころ街角で病死らしき女性の遺体が発見され、靴の中から何人もの名前が書かれたリストが見つかる。そこには亡くなった不倫相手やマークの名前もあった。 呪いか殺人か?リストの人物が次々と亡くなり、自分にも死が近づいているという恐怖のなかでマークは真相を探る。 ほかの死者たちと同様に髪が抜け始めたマークは、死が迫っている恐怖を感じる。リストの謎を調べていくうちに、被害者たちの共通点にたどり着く。占いの館「蒼(あお)ざめた馬」の魔女たちに、被害者たちを呪い殺すよう、それぞれ誰かが頼んでいたのだ。なにかからくりがあると考えていたマークだったが、徐々に魔術の仕業だと信じざるをえなくなっていく。妻ハーミアが自分に呪いをかけるよう依頼したのだと考えたマークは…。(NHK HP)アガサ・クリスティー 蒼(あお)ざめた馬 - NHK イギリスBBC Oneによる2020年のテレビドラマ。全2回。脚本はサラ・フェルプス、監督はレオノラ・ロンズデール、主演はルーファス・シーウェル。アリアドニ・オリヴァ夫人やジンジャーが登場せず、マーク・イースターブルックが2度結婚する「アンチヒーロー」であったりするなど原作との相違点が多い。(ウィキ)アガサ・クリスティー原作でこれで3度目のドラマ化ですが、今回は大きく内容が異なるようです。主人公は必ずしも善人でなく、占いの館の3人の女性もあやしい雰囲気で、オカルトぽさが強調されています。何度も出てくる悪夢。犯人は判明しますが、結末で主人公のその後がどうとも解釈できる終わり方で、すっきりしません。私も愛方もフラストレーションが残りました。原作にあたる?いちおうの解釈を求めて、ネット検索です。作品の表題は、『ヨハネの黙示録』第6章に記される4人の騎士のうち、「死」を象徴する第四の騎士が蒼ざめた馬に乗って現れることに由来する。(ウィキ)マッチ・デーピング村の、クライマックスで王の首をはねる村祭りも気持ち悪かったです。参考:ネタバレ解説|BBCドラマ「蒼ざめた馬」謎めいた結末と原作との違い (dramaeveryday.com)
2022.03.26
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やじに涙で抗議の大坂なおみ…関口宏から「酷いやじ」の思い出を問われた鳥谷敬さん「甲子園は…」2022/03/20 TBS系情報番組「関口宏のサンデーモーニング」20日放送のスポーツコーナー「週間御意見番」で、米カリフォルニアで行われた女子テニスBNPパリバオープンで観客席からのやじに、涙で抗議した大坂なおみ(24)の話題が取り上げられた。御意見番の上原浩治さん(46)、ゲストの鳥谷敬さん(40)が、これまでに受けたやじの思い出を語った。観客席からやじが飛び、主審に抗議した大坂。集中力を欠きストレート負けした後に「この会場でウイリアムズ姉妹がひどくやじられるビデオを見たことがあってなぜかわからないけどその映像が頭の中に入ってきて再生された」などと涙を流して訴えた。上原さんは「僕らもやじられることはあるんですけど、個人競技と団体競技の差はある。僕らは守られている部分もあるので、テニスは個人競技なのでかわいそうな気がします」と話し、鳥谷さんも「甲子園も結構やじはあるんですけど、一人一人にというより、チーム全体にということなので、個人スポーツで一人に集中するのは本当に残念。プレーに支障が出てしまうので余計に残念ですね」と感想を語った。司会の関口宏(78)から、やじの例を聞かれた鳥谷さんは「甲子園はネクストバッターズサークルが一番お客さんに近いんですよ。そこで何回も『打てよ、打てよ』と話されて、ちょっとそこを向いたら、『こっち向く時間があったらバット振れ』と言われて、あれ、どうしたらいいんだろうとは思いましたね」と振り返った。上原さんも「僕も甲子園の練習中にテレビで言えないような汚い言葉でやじられますし、東京ドームでも変なピッチングして(ベンチに)帰ってくる時に『金返せ』と言われたことはあります」と話した。(写真はAP)やじに涙で抗議の大坂なおみ…関口宏から「酷いやじ」の思い出を問われた鳥谷敬さん「甲子園は…」 (msn.com)大坂なおみさんの件は知っていましたが、野球のヤジの話を聞いて昔と変わらないと思いました。甲子園の予選会にクラスで市営球場に応援に行った時、はじめて野球のヤジを聞きました。お前の金玉・・・といったたぐいのものや罵詈雑言でびっくりです。それも味方のベンチからです。数学や英語の授業ではとてもおとなしいクラスメイトが豹変です。スポーツマンシップやフェアープレーとはかけ離れた行為で、野球が嫌になりました。息子が小学生の頃野球をやっていましたが、そうひどくはなかったですがヤジはありました。今回プロ野球選手の話を聞いて、ファンのヤジとはいえやっぱりひどいと思いました。息子は中高とサッカーに転じましたが、野球のようなことはなかったです。私がやっていた柔道や登山、テニスはヤジとは無縁でした。子どもの野球の場合、ヤジを助長する指導者に問題があるように思います。リトルリーグは、子どものためというより大人のおもちゃでしょう。
2022.03.22
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混迷するウクライナ情勢ですが不明なことが多いので、見てみました。ウクライナで何が起きているのか、なぜロシアはウクライナを侵攻したのか、意外と知らない「そもそも」の話、池上彰が生放送で解説!さらに世界の衝撃映像、その理由も解説(テレビ朝日)と、ありますがさっぱりわからずです。1.ウクライナ・ドンバス地方の親ロシア住民に対する虐殺防止2.ウクライナの非武装・中立化、NATOへの非加盟3.ネオナチや民族主義者の排除4.クリミア半島の領有継続がプーチンの要求であり、侵略戦争の目的でしょう。ドンバスでのミンスク合意が守られず8年間で15000人も殺されていることについてふれてはいましたが、誰(ウクライナ軍?ネオナチ)が、なんでやっているのかなどの詳細には触れずです。ロシアによってクリミア半島が領有されて以来、兵力を増強し米国から武器援助を受けていることについてはふれていましたが、米国の軍事顧問団を受け入れたり、NATO加盟国で訓練を受けていたことについてはスルーです。もちろん、ネオナチや民族主義者、傭兵部隊についてもふれずです。ロシアに編入された地域は、年金が増えたりして生活レベルが上がったという話をしていました。もともと、帝政ロシアやソ連時代から親西欧、親ロシアと国が一枚岩でないことを指摘していましたが、ゼレンスキー政権の立ち位置や権力基盤についても説明してもらいたかったです。軍事顧問団の派遣、NATOでの訓練や演習参加、武器援助と、米国はこの間着々とウクライナを取り込んできていたようです。ねらいは、ロシアの孤立化、弱体化です。ウクライナはロシアの10分の1と弱小なのに、地政学的な配慮が足りず小国としての知恵に欠けていたように思います。うまく米国に取り込まれたものの、米国はいざとなったら軍事的には傍観です。飛行禁止空域を認めないという事はロシアの空爆OKという事なのでしょうか。ロシアとウクライナ、スラブ人同士で殺し合いをさせて互いに弱体化するのを待っているようにも見えます。適度に武器援助して戦いが長引くのを望んでいるようにも見えます。ドイツにはノルドストリーム2をあきらめさせて、かわりにルイジアナからLNG輸出です。ロシアは資源国です。今回の侵略戦争で疲弊したら、資源産業を安く買いたたいてやろうと思っているのではないでしょうか。そうでなくても、武器弾薬の製造会社にとっては特需到来です。日本のサハリン1,2からの撤退も慎重に考えた方がよいです。こちらは、日本も抜ければ中国あたりに買いたたかれる?戦争の動機はつまるところカネでしょうが、プーチンの損得勘定がわかりません。短期制圧、傀儡政権樹立の目論見が外れて、落としどころを探しているのでしょうか。和平を仲介する国も今のところ見当たりません。スタジオのおバカタレントたち?は、台本通りわかったと納得したようでしたが、池上さんの解説に期待したものの、もやもやが残りました。
2022.03.07
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2019年のものですが、再放送を見ました。オリンピック中継でスタッフを撮られたのか、最近は再放送が多いです。ある意味いいことです。ストーリー戦国時代に村人が8人の落武者を惨殺し、大正時代に旧家の当主が32人の村人を殺害した過去を持つ、八つ墓村。その旧家・田治見家に、長らく縁が途絶えていた井川(原作:寺田姓)辰弥が跡継ぎとして戻ってくる。だが、それこそが悲劇の発端だった。祖父、異母兄、僧侶、尼僧…次々と殺害される関係者たち。だが、真相はようとして分からない。 そんな中、辰弥は巨大な鍾乳洞へと迷い込む。 そこで見たものは、落武者の鎧を身につけた田治見家当主の死蝋(しろう)だった。大伯母の老婆、異母姉、村の医師…殺人は留まるところを知らない。辰弥の出生の秘密を探り当てた金田一だったが、その頃、当の辰弥は、たたりを恐れる村人によって、鍾乳洞の奥に追いつめられていた。 キャスト金田一耕助(吉岡秀隆) 井川辰弥(村上虹郎) 森美也子(真木よう子) 田治見春代(蓮佛美沙子) 里村典子(佐藤玲) 田治見要蔵/田治見久弥(音尾琢真) 磯川警部(小市慢太郎) 野村荘吉(國村隼) 映画やテレビで10作近く作られてきた八つ墓村ですが、複雑な人間関係を2時間ほどで表現するのでどれも微妙に異なるようです。原作を構成する各要素の各々を短くして、多くの要素を残している。すなわち、人物の登場シーンを最小限にする(たとえば金田一や磯川警部は最初から在村して改めて登場しない)、事物(辰弥の火傷跡など)の映写を最小限にして科白や所作のみとする、過去の説明を集中させる(たとえば32人殺しは屍蝋について春代に問う場面で語られ、金田一が村人から情報収集する場面とも切り替える)、紆余曲折(たとえば嫌疑を受けてから晴れるまで)の経緯を省略するなどの方法や、以下のような設定変更により短縮している。· 駐在巡査の妻が村の情報を金田一に効率的に提供する。· 辰弥を井川姓とし、事件以前の生活を一切描写しない(職業も「工場勤め」というほか不明)。英泉が辰弥の様子を探る設定も無い。· 辰弥が来村前に受け取った脅迫状の内容を簡略化している。· 丑松は諏訪弁護士もいる前で死亡し、目撃の不確実性がない。· 小竹と小梅が辰弥の来村後はじめて鍾乳洞へ入ったとき、辰弥も直ちに洞内へ入って屍蝋を発見し、さらに典子にも遭遇する(この結果、辰弥に茶を振舞う意味が不明になっている)。鍾乳洞への抜け道は壁の隠し扉で長持に偽装はされていない。· 慎太郎が洞内探検で不在の間に典子も独自に探検していて洞内を熟知している設定とし、辰弥や金田一による探検を不要としている。· 辰弥が持っていた地図の残り半分は屏風に貼られたままになっており、鶴子が出奔時に破りとったものであった。写真や恋文は地図の裏から発見される。· 英泉は辰弥のことが気にかかって洞内をうろついていたが、辰弥の居室に忍び込んでいた設定は無い。· 蓮光寺洪禅は登場せず、法要の席では梅幸尼が殺害される。殺人計画書に「僧侶」と別に「尼」は無く、それに代えて「後継」(辰弥と慎太郎)がある。· 殺人計画書は1件ずつ独立した紙片になっていた。梅幸尼殺害後に美也子が庵へ置きに行ったところを濃茶の尼・妙蓮に見られて持ち去られ、殺害して回収しようとしたが、妙蓮が下着の中に隠していたため発見できなかった。· 吉蔵たちは独自の判断で辰弥を襲撃しており、美也子が扇動する設定は無い。· 吉蔵たちは鍾乳洞内で辰弥を簡単に追い詰める。そのあと辰弥がどのようにして命拾いしたかは全く描写されず、科白でも説明されない(慎太郎が関与したらしいということのみ暗示される)。また、落盤があったかどうか、財宝が発見されたかどうか、いずれも明示されない(ラストシーンで画面に映る財宝は大判3枚のみであるが、典子が持っていた袋の中身が財宝であると解釈する余地もある)。· 美也子は春代に噛まれた怪我を鬼火の淵の水で洗ったために破傷風を短時間で悪化させ、病床に駆けつけた辰弥と対峙したあと絶命する。事件の真相はこの対峙を金田一と野村荘吉との対話で補足する形で語られ、関係者を集めての検討会は無い。その他、以下のような設定変更がある。· 美也子は慎太郎との結婚を望みながら辰弥も誘惑し、一線は越えないものの辰弥も本気になる。春代とも辰弥をめぐって明示的に対立する。· 亀井陽一は小学校ではなく上級の学校の教師で、鶴子が拉致されたころには教え子だったので交際を秘密にしていた。· 典子は事件の間は辰弥と深い仲にならないが、最後に村を去る辰弥に「押しかけ女房」的についていく。· 事件解決後の静養先として、磯川警部が金田一を亀の湯に誘う(エンドロールに重ねて)。· エンドロールのあと、小竹が首吊り自殺する足元の場面で終わる。ウィキからですが、やはり金田一を演じた吉岡秀隆の存在感のなさが気になりました。まるで、美也子を演じた真木よう子が主演のようなドラマでした。(ただし、小川真由美と比べてはだめです。)背景の音楽に、スカボロフェア―が流れたりして?です。音楽担当も不明です。やはり、野村芳太郎監督の映画を越えるものは難しいのでしょうか。1977年(1948年) 昭和52年(昭和23年) 5月~ 8月 八つ墓村 - YouTubeシネマ紀行 八つ墓村 DVD特典映像 - YouTube
2022.02.25
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ルーヴルに古代エジプトの箱を持ち込んだ女性が急死。遺体から毒物が検出されたことで、警察は他殺と判断する。箱に刻まれたヒエログリフの解読に当たるのは、フロランスの亡き母の教え子で、シャサーニュ家との関係が深いエジプト学の専門家ナタリー。一方、ヴェルレとフロランスは被害者の恋人が運営するオープン間近のリアル脱出ゲーム施設"オシリスの呪い"に足を踏み入れる。閉じ込められた2人はやむなくゲームに挑戦するはめに... ルーヴルから盗まれたオシリスの小像。防犯カメラには窃盗犯の姿が映っていた。犯人のタトゥーをヒントに、フロランスは亡き母の研究ノートに辿(たど)りつく。なんとそのノートには、タトゥーと同じ記号が描かれていた。かつて母が発見したスカラベの首飾り、そしてオシリスの小像。この2つが出会い、数千年来封じられてきた古代エジプトの秘儀が行われる時、邪悪な力が解き放たれ、人類は滅びるという。果たして、この秘儀を阻止できるのか...。シュリ―翼の展示室です。今回は、ルーブルのエジプト部門が舞台です。大英博物館のロゼッタ・ストーンやミイラなどはよく覚えていますが、ルーブルについては全く記憶がありません。怪しげなカルト教祖やエジプトの秘宝の番人が出てきて、犯人の特定を混乱させるという設定です。インディージョーンズがらみのエピソードも出てきます。今回のシャサーニュの幻想の登場人物です。ジャン=フランソワ・シャンポリオン(Jean-François Champollion、1790年12月23日 - 1832年3月4日)は、フランスの古代エジプト学の研究者。ロゼッタ・ストーンを解読し、ヒエログリフ(古代エジプト象形文字)を解明したことで知られ、「古代エジプト学の父」と言われている。(ウィキ)もともとこの石柱は神殿に収められていたが、おそらくはローマ時代あるいは中世の時代に運び出され、ナイル川のデルタ地帯にあるロゼッタ近郊のジュリアン要塞(英語版)を建造するための建築資材として少しずつ使われていった。そして1799年7月15日、ナポレオン・ボナパルトがエジプト遠征を行った際、エジプト遠征中のフランス軍兵士ピエール=フランソワ・ブシャール大尉によって、エジプトの港湾都市ロゼッタで再発見された。この石柱に古代の2つの言語が刻まれていることがわかると、広く大衆の関心の的になり、いまだ翻訳されざる古代エジプトの言葉を解読する可能性に期待が高まった。そして石版による模写、および金属版に象り直されたものがヨーロッパ中の博物館や学者たちの間を飛び回った。1801年、イギリス軍がエジプトに上陸してフランス軍を降伏させ、それ以降本物のロゼッタ・ストーンは同年のアレクサンドリア協定(英語版)のもとイギリスの所有物となった。ロンドンへと持ち込まれた石柱は翌年から大英博物館で一般に公開され、現在でも最も人を集める展示品となっている。所有権に関しては、ナポレオン戦争中にフランスからイギリスへと移ったと見なされているが、2003年からはエジプトが返還を求めている。(ウィキ)大英博物館でなくてルーブルに展示されていれば、シャンポリオンの業績が大きく記されていた事でしょう。
2022.02.21
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オペラ座入団試験の最中、"ドガ舞踊学校"の若きダンサーが絞殺される。その口には、ドガの詩を書いた紙が突っ込まれていた。現場を見たシャサーニュは、凶器のリボンがドガの彫像「14歳の小さな踊り子」のものであることに気付く。彼女はヴェルレとともに学校関係者の聴取を進めていくが、その際の思わぬ失言によって法定鑑定人の職を解かれてしまう。彼女の後任として派遣されたのは、美術に精通した押しの強い女性刑事だった...。(オルセーやメトロポリタンなどにあります。)舞踊学校関係者の聴取を進めるヴェルレと新しい相棒のジュリエット。やがて、ある事実が浮かび上がる。過去に校内で幽霊の仕業と噂(うわさ)される出来事が何度も起きており、それらが被害者の元恋人レアに利益をもたらしていたのだ。犯人はレアなのか、あるいはレアを守ろうとする人物なのか...。犯人の追跡中に負傷したヴェルレはシャサーニュを連れて病院を抜け出し、ドガの絵を手がかりに、17年前のある出来事から事件の真相に迫っていく。今回はドガです。踊り子の絵で有名な画家ですが、舞台はエドガー・ドガ舞踏学校という設定です。いかにもという名前ですが、14歳の小さな踊り子が校舎内に飾られています。殺人現場は、オペラ座でバックヤードのホワイエ。本物のガルニエ宮で撮影です。現在、公演はほとんど新オペラ座行われています。今はガイドツアーがありますが、入ったことはありません。内部は、絢爛豪華ですね。犯人特定につながる?4枚のドガ絵です。舞台のバレエ稽古ダンス教室バレエ ー エトワールDancers, Pink and Green第2の殺人現場にもドガの傷ついた旗手が。撮影場所で気になったのは、シャサーニュがうきうきで自転車で乗り付けたこちらのウルク運河沿いのビルです。1929年建設ですが、2016年にリノベーションしたそうです。変装してのホテルでの密会やあくの強い美術の学位を持った女刑事など見所いっぱいの回でした。シャサーニュの父親の失恋もありました。レアの父親の潰れた片目姿が痛々しかったです。伊達政宗みたいなのは、フランスにはないのでしょうか。とにかくシーズン最初で盛りだくさんの内容でした。
2022.02.14
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Le peintre du diable 悪魔の画家ヒエロニムス・ボスを研究していた神学校の学生が刺殺される。被害者の胸にはボス風のタトゥー。刺し傷は、そのタトゥーに集中していた。また殺害前には、被害者の所有するボスの素描が何者かに盗まれていた...。ボスの作品が事件に深く関わっているとにらんだシャサーニュとヴェルレ。ヴェルレが神学校の関係者をはじめ、被害者の姉や恋人の取り調べを進める一方、胸のタトゥーを手がかりに事件の謎に迫るシャサーニュ。そんな中、ヴェルレの前にある少年の幻が現れる...。快楽の園 失われたボスの絵はどこにあるのか?鍵を握っていると思われた重要参考人は何者かによって神学校の階上から突き落とされ、転落死してしまう。関係者の再聴取を行うヴェルレ。一方、シャサーニュは19世紀の競売記録を糸口にボスの絵の行方を追う。かつて絵を購入した人物の足跡を辿(たど)って、郊外の町に赴く2人。そこで彼らは、事件の真相に直結する重要な手がかりを得る。捜査線上に浮かび上がった1人の人物とは?そして、ヴェルレを悩ませていた幻の少年の正体とは?殺人現場は、ルーブルの中庭でした。中央部分が失われている三連の祭壇画が今回の事件の鍵でした。今は、左側が分割されて、愚者の船がルーブル所蔵。寓意がイェール大学アートギャラリー所蔵、守銭奴の死が米ナショナルギャラリー所蔵です。未発見の中央部は、1億ユーロの価値があるとの設定でした。キリスト教を痛烈に風刺したボスは、敬虔な?神学者にとっては憎むべき存在だったのでしょうね。今回もボスがシャサーニュの空想に出てきます。なじみがなかったので、最初はわかりませんでした。幻の少年の正体はモネの絵でしたが、父と再会して封印していた少年時代を思い出したようです。ヒエロニムス・ボス(1450年-1516年8月)は初期フランドル派の画家。 風変わりなイメージや緻密な光景、宗教思想や神話のイラストレーション作品で知られる。シュルレアリスムのルーツの1つとみなされている。【美術解説】ヒエロニムス・ボス「初期フランドルの異端画家」 - Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典・データベース シーズン3も引き続きは放送されるようで楽しみです。
2022.02.07
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アサリの産地偽装(中国産⇒熊本産)には驚きましたが、それをはるかに上回る食品偽装ビジネスに関するドキュメンタリーです。アサリの産地偽装問題 「熊本産」97%に外国産混入か 漁獲量全国1位の愛知にも打撃 | 東海地方のニュース【CBC news】 (hicbc.com)地元のスーパーでも、熊本産のラベルが貼ってありました。大手なのでそれなりの責任があると思いますが、どうなのでしょう。「食品偽装大陸ヨーロッパ」ヨーロッパに蔓延する食品偽装。加工食品、食肉、オリーブオイル、マグロなどの実例をもとに、偽装した商品を市場に送り込むブローカーや販売経路の実態を告発する調査報道 食品偽装が後を絶たないヨーロッパ。過去には100パーセント牛肉と称した大手メーカーの商品に馬肉が入っていたことが発覚、捨てる部位や病気の家畜の肉も出回っているという。日本でもおなじみのオリーブオイルが人工的な色や香りをつけて高値で販売されていることも。大規模な食品偽装はどうやって行われているのか。潜入取材によって業界の裏側を明らかにしていく。 原題:FOOD FRAUD(フランス 2021年)Bénédicte Délfaut (c) Tangerine Productions, 2021 アイルランド:馬肉を牛肉に混ぜてひき肉を販売。DNA検査で判明。馬肉は牛肉の半分の価格で、オランダやベルギーを舞台にミートボールやラザニアなどの加工品で大規模偽装。馬肉は、カナダとルーマニアから。更に、ひどいのはフランスでの低所得者向け支給品のハンバーグこちらは、ポーランドで作られていますが、死んだ牛や病気の牛、肉だけでなく骨や内臓も混入させる始末。記者が従業員として潜入取材。やはり、ひき肉や肉の加工品は要注意ですね。食品偽装に比較的厳しいイタリアでも、オリーブオイルの偽装をレポートです。気候変動で良質なオリーブの収穫が減っているのに、イタリア産エクストラバージンの出荷量は減っていないのは?コストをかなり下回るオリーブ油は?生産農家の疑問です。答えは、スペインなどの外国産の混入。大手もやっている。低価格品は、質の悪いものを混ぜたり、なたね油を着色香り付けしているとのこと。ラベルももちろん偽造で、実在しない生産者名を記載です。偽装による利益は大きく、たとえ摘発されても罰金は大したことなく、当局とのいたちごっこ。13回も摘発された常習者も。利益のよさにマフィアも食品偽装ビジネスに乗り出している。最後は、まぐろです。重さを増やすために、水を注入している。また、色の良し悪しで値段が決まるので、肉同様硝酸塩の発色剤を注射している。確かに、注射の前と後では様変わりです。黒いマグロが赤身に変身!ただし、肉の場合は合法というのに驚きました。日本はどうなのでしょう。機械油で揚げ物をするような中国に比べればどうという事はないという人もいるかもしれませんが、先進国のEUでこれはあってはならないでしょう。生産業者もさることながら、流通業者特に小売業者の責任も大きいのではないかと思いました。アサリの件に戻ると、スーパーは産地偽装を知っていたのかどうか知りたいですね。食品偽装大陸ヨーロッパ - Bing video
2022.02.05
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Un homme blesséある日、ヴェルレ警部宛てにクールベの絵葉書が届く。その絵葉書の裏にはGPS座標が記されていた。示された場所に赴くと、美術商の遺体と新たなクールベの絵葉書が。その後も犯人からヴェルレへのメッセージが次々と届く...。なぜ犯人はヴェルレを名指ししてメッセージを送ってくるのか? なぜクールベなのか? 犯人のメッセージに導かれヴェルレは音信不通だった父親と再会、クールベにまつわる幼き日の思い出をたどっていく...。オルナンの埋葬 ヴェルレの元妻と子供たちに危険が迫る。彼らの身の安全を確保すべく、一時的に父親宅に身を寄せるヴェルレ一家。シャサーニュは犯人の行動と絵葉書から、犯人が自らの人生をクールベに重ねていると推理する。そこから浮かび上がった犯人像は"離婚歴のある解雇された元刑事"。さっそく容疑者の絞り込みを始めた矢先、重大な手がかりをつかんだシャサーニュが犯人に誘拐され監禁されてしまう。そして再びヴェルレに叩(たた)きつけられる挑戦状。ヴェルレは対決の舞台、ルーヴル美術館へと急ぐ。今回は、ギュスターヴ・クールべ(1918~1877年)でした。シャサーニュの妄想の中に不細工な容姿のクールベが何度か現れます。クールベの作品の絵葉書が次々と送られてきて、その意味を謎解きです。絶望(自画像)途中、泉を探しにオルセーに行きますが、世界の起源(1866)に美術障がいのヴェルレ警部の目が釘付けです。この作品が展示されるのに130年もかかったとはシャサーニュの弁ですが、ある容疑者がネットに載せたらアカウント停止になったというセリフもありました。コルセットで絞めつけ過ぎて、お尻が大きくなった?実は、この絵は弁護士である父の家にあり、ヴェルレ警部が幼い頃見ていたものでもあります。回が進むにつれて、バックグラウンドが徐々に示されます。クールベといえば、小学生の頃松方コレクションで波を見たことをよく覚えています。オルセーには一回しか行ったことがありませんが、番組に出てくる作品はどれも初見でした。関心は印象派でしたね。物語の方は、犯人がわかってからもスリリングな展開で楽しませてくれました。隠ぺいと事なかれ主義が、更なる殺人を生んだという結末でした。L'Art du Crime {Antoine Verlay} [2x03-04] - YouTube
2022.02.01
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超絶的な人気を誇る5ピースバンド「Indigo AREA」のメンバー、主人公・キム・ジュニ。 彼女の過去には挫折と深い傷があった。そして、恋人でもあったボーカルの突然の脱退宣言。 消えてしまいたいほどのショックを受けたジュニは、SNSの標的にもなり、音楽さえも怖くなり、全て投げ出し海へ逃げる。海辺の町で、ジュニは今まで知らなかった世界の扉を開ける。 やがて、狭い価値観の世界を脱出して、音楽を取り戻し、「一人の人間」として、力強く羽ばたいていく過程と、 生きていくのに欠かせない繋がりをつかむまでを描く。心の奥にある「誰にも侵されたくない領域」をジュニは笑顔で踏み越えていく。【作】長田育恵、詩森ろば 【音楽】橋口佳奈 【劇中歌】片岡麻沙斗 【主題歌】ビッケブランカ『北斗七星』 【制作統括】清水真由美(MMJ)、小松昌代(NHKエンタープライズ)、岡本幸江(NHK) 【演出】植田尚、塚本連平群青領域 - NHKシム・ウンギョン主演のNHKドラマ(45分10回)です。昨年録りためていたものを、二日間で観ました。喪失から再生~癒やしと勇気のニューライフストーリーだそうです。主人公だけでなく登場人物それぞれが問題を抱え、下宿屋の青木荘で暮らして心を癒してゆく過程が見ていて心地よいです。人間、ちゃんと食べて寝て暮らせればそれだけで十分という、樫山文枝さん演じるおばあちゃんがいいです。こういうのを年寄りの知恵というのでしょうか。ドラマでは神奈川の海辺になっていましたが、館山や岩井浜など千葉の見慣れた景色がなつかしかったです。心を癒すなら、神奈川よりも千葉でしょう。湘南あたりなら、胸騒ぎですね。長田育恵、詩森ろばと前後半で脚本家が変わっていましたが、違和感はありませんでした。ちょっとたどたどしいけれども正確に語るシム・ウンギョンさんのセリフ回しが、妙に心にしみました。スーパー店長に抗議のシーンは、韓国パワー全開?歌声も披露してくれました。板谷由夏さん演じるバンドのマネジャーもよかったです。バンドメンバーの自主性、芸術性を尊重しながらビジネスとしても成立させる、よく演じられていて好感が持てます。[群青領域] 主題歌「北斗七星」~ビッケブランカ×シム・ウンギョン奇跡のコラボ~ | ドラマ10 | NHK - YouTube[群青領域] WEB限定!ビッケブランカ「北斗七星」~ジュ二再生までの物語~ | ダイジェスト映像 | ドラマ10 | NHK - YouTube 群青領域 最終話 Indigo AREA 愛の歌 - YouTube
2022.01.30
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Season2の最初は、クロード・モネでした。Une ombre au tableauモネ作「夏、ひなげしの草原」が盗まれ、持ち主のマラニャックが殺害される。だが、その絵は模写であることが判明。犯人は本物と間違えたのか、最初から模写を狙ったのか?本物がオルセー美術館に貸し出し中と知ったシャサーニュとヴェルレの2人は、さっそくオルセーに乗り込む。ところがオルセーにあったのは、なんと贋作。模写画家が怪しいとにらんだヴェルレが優秀な模写画家を尋ねたところ、ルーセルの名が浮上。その男こそ殺されたマラニャックの義弟だった...。 ガンで他界した妻が毒殺だった疑いが強まり、ヴェルレは夫の模写画家ルーセルを連行する。改めて妻の遺体を調べると、その指先には絵の具が付着していた。毒を盛られていることに気付いた妻が模写に何らかのメッセージを残したのか? 絵の具の分析から作品の特定に成功したものの、所有者はカザフ大使であることが判明する。家宅捜索の許可が下りない中、パルド警視はかつて関係のあった女泥棒マリーの手を借り、大使館から模写を盗み出す計画を立てる...。モネといえば睡蓮の連作ですが、今回はひなげしやカミーユ、日傘をさす女などです。修復や模写の話も出てきます。特に、作家ごとに模写作家がいてランク付けされているのが興味深かったです。模写は美術館の公認ですが、本物と明確に区別するためにサイズが変更されています。本物が模写とすり替えられて、女泥棒が盗み出すというストーリーですが、盗みのシーンはミッションインポシブル風です。お堅い?パルド警視の恋も絡んで、多彩な内容になっています。シャサーニュの想像の中には、モネも登場します。モネの生涯を知っていると、より楽しめるかもしれません。
2022.01.30
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美術オンチの文化財密売取締本部の警部と、ルーヴル美術館の美術史家がタッグを組んで、歴史的美術品にまつわる難事件を解決!アントワーヌは刑事部に所属していたが、美術品にまったく興味がないにもかかわらず、 画廊・美術館・城といった文化的な場所で発生する事件を担当する“文化財密売取締本部”に転属となった警部。ある日、フランス・ロワールにある世界遺産アンボワーズ城で、男がアンヌ王妃の肖像画を盗み出すが直後に殺されるという事件が発生し、その事件を担当することになる。ボッティチェリをパスタだと思うような美術オンチのアントワーヌは、ルーヴルの美しき美術史家フロランスに協力を仰ぐ。正反対の二人は最初はいがみ合っていたが、アントワーヌにとっては自分にはない知識を持つフロランスの能力が必要であり、一方、フロランスにとっては、彼の前では恐怖症の発作が出ないことから、お互い距離が縮み、歴史的美術品に纏わる事件を二人で解決していく。 毎回、歴史的に重要な実在の美術品が事件に関わってくるほか、歴史的建築物も登場し、美術史だけでなく、フランスの歴史にも触れられるのも本作の魅力。 制作:2017年・2018年・2019年・2021年 フランス シーズン1全6話、シーズン2全6話、シーズン3全4話、シーズン4全4話 原題:L’ Art du Crime 出演:ニコラ・ゴブ(アントワーヌ・ヴェルレ警部)、エレオノール・ベルナイム(フロランス・シャサーニュ)ほかアート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班 | AXNミステリー (mystery.co.jp)登場人物:アントワーヌ・ヴェルレ警部・・・ニコラ・ゴブ(Nicolas Gob) フロランス・シャサーニュ・・・ エレオノール・ベルナイム(Eléonore Bernheim) ピエール・シャサーニュ・・・フィリップ・デュクロ(Philippe Duclos) パルド警視・・・バンジャマン・エグネール(Benjamin Egner) 今月からBS11で再放送が始まったので見ています。2話完結で、Season1の第5、6話から見始めました。黒ずんだ絵 Une oeuvre au noirジェリコーの傑作「メデューズ号の筏」。ルーヴル美術館に展示されるその絵の前で、研究員デルフィーヌが倒れ死亡する。死因は青酸化合物による毒殺だった。ヴェルレ警部が被害者の夫を疑う一方、シャサーニュは事件が絵に関係していることを主張する。妻との離婚が成立し、仕事でもシャサーニュにリードされるヴェルレは落ち込む。そんな中、デルフィーヌの葬儀が行われ、愛人だった男が墓地で襲撃される。襲われた場所は、なんとジェリコーの墓のそばだった...。 容疑者として逮捕された統合失調症の女。果たして、これはジェリコーを偏愛する女が連作をなぞって起こした猟奇殺人事件なのか...? 一方、被害者の息子が失踪。SNSの記録から息子と容疑者の接点が浮かび上がり、事件は解決に向けて大きく前進する。刑事部へ戻ることを画策していたヴェルレの元には復帰決定の朗報が舞い込む。寝耳に水のシャサーニュは激怒、2人の仲は険悪となる。そんな中、監察医からの一通のメールによって事件は別の様相を見せ始めるのだった...。一枚の絵をめぐって展開するミステリーです。これまで見ていた英国ものとは一味違う、華やかさです。ルーブル美術館やお城が出てきて、旅する気分も味わえます。メデューズ号の筏はルーブルで観ましたが、迫力のある大きな絵でした。ドイツやイタリアなどのテレビ局でも放送されているようです。ペール・ラシェーズ墓地にあるジェリコーのお墓です。ここでも、事件が。フラナゴールの閂です。思わせぶりにたびたび登場しますが、私には意味不明でした。
2022.01.29
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続きです。交際=詐欺のスタートが70歳で、相手方のマーク・ラファエロは50歳。愛があれば年の差なんて、容姿も無関係なのでしょうか。3年以上も「交際」して、貢いだお金が7500万円。うち、4000万円は借金で、長男からも800万円も借りたそうです。交際している限りは、入れ代わり立ち代わり関係者が表れて、なんだかんだと理由をつけてカネの無心です。放送された人物相関図には、10人くらい記されていました。本人はマインドコントロール状態。おかしいと気づいたのは、長女と出版社の男性でした。「私に送られてきていたメッセージはアフリカ系の英語で、アメリカ人の使う英語ではなかったそうです。ITに詳しい人からは、送られてきた動画や証明書などの画像がすべて偽物だと説明されました。 私としてもうすうす本物のマークではない、と感じもしていたのですが、『そんなわけない!』と、必死に信じ込み続けようとしていたように思います」 長女とは真偽をめぐって3か月バトル状態だったそうです。まさに羅刹の家状態?英語の間違いや、パスポート画像の様式が正式のものと違ったり、住所のない運転免許書などの物証を示されてもなかなか納得できなかったようです。決め手は、相手が送ってきたこの写真です。Googleの画像検索にかけると、と、同じ人物の検索結果が出てきて、やっぱり詐欺だと納得したようです。今は、騙されたことに気づかないふりをして相手の動向を探っているそうです。次女を交えた電話のやり取りも放送です。京都南署に被害届を出しましたが、受理されたのは150万円分だけでした。騙されたという証拠が不十分という理由とのことです。今回は、他の方がこのような国際ロマンス詐欺にあわないようにとの思いから取材に応じて出演したそうです。騙されたのは、やはり色と金銭欲からなのでしょう。ハリウッドスターと12億円の見せ金に、見事に騙されたようです。支払いは1000ドルから始まって多くて2~3万ドルです。手数料や謝礼、来日費用や滞在費、治療費、税関職員へのわいろなんてのもありますが、総額7500万円はいかにも多いです。ネットでこんなアンケート結果を見つけましたが、やはり7500万円は破格です。国際ロマンス詐欺。被害者510人のリアルな声を集めると、盗られていたのは金銭だけではなかった。【UPDATE】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)新川てるえさんは、国際ロマンス詐欺ジャーナリストだそうです。kokusairomansusagi (huffingtonpost.jp)先の記事でもこんな指摘をされています。井出先生の体験について、国際ロマンス詐欺ジャーナリストの新川てるえさんがこう解説する。「典型的な国際ロマンス詐欺の手口ですね。しかも、アフリカ系のナイジェリアやガーナの犯人に多い手口です。あの国の多くの人たちは、国の施策でITの技術を持ってはいるのですが、仕事がないため、ごく一部の人が当たると大きく稼げるロマンス詐欺に手を出すのです。 画像や動画の加工はお手のものですし、人の心理を操る方法など詐欺のやり方を教えている学校もあるほどです。彼らのやり口は実に巧妙ですから、だまされた人をむやみに責めることはできません」それにしてもとても興味深い番組でしたが、騙された井出さんの主張が強すぎて一方的?詐欺の背景や類似のケースにも言及してほしかったです。余談ですが、本件を検索したら詐欺被害解決には弁護士をという広告がありました。写真の方が弁護士かと思ったら、こちらの方でした。うん~ん。ギャップに笑ってしまいました。おしまいです。PS:コロナ禍で急増!? 国際ロマンス詐欺 | NHK北海道NHKはお好きなようですね。
2022.01.27
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「全告白!国際ロマンス詐欺〜漫画家が陥った“偽りの恋”」初回放送日: 2022年1月23日コロナ禍でひそかに増えている「国際ロマンス詐欺」。外国人が日本人をターゲットに恋愛感情を悪用して大金をだまし取る。被害者となった漫画家の女性がすべてを告白する。 レディースコミックの女王と呼ばれる漫画家・井出智香恵さん。ハリウッド俳優を名乗る男からSNSに届いたメッセージをきっかけに、7500万円もの大金をだまし取られた。コロナ禍でひそかに増えている「国際ロマンス詐欺」だ。外国人が日本人をターゲットに恋愛感情を悪用して大金をだまし取る。詐欺グループが仕掛ける巧妙なわなとは?多くの被害者が口をつぐむ中、被害を食い止めたい一心で、井出さんがすべてを告白する。「全告白!国際ロマンス詐欺〜漫画家が陥った“偽りの恋”」 - BS1スペシャル - NHK 被害者にはお気の毒ですが、とても興味深い番組でした。知らない漫画家ですが、1966年にマンガ家としてデビューし、レディースコミックを中心に精力的に活動しており、「令和版羅刹の家2」を週刊女性(主婦と生活社)で連載しているそうです。源氏物語の漫画は英訳されて海外でも出版されているとか。それにしても全告白!だなんて、NHKらしからぬタイトルと思ったら、女性週刊誌が放送前に取り上げていました。【独占告白】漫画家・井出智香恵が陥った“偽りの恋”「国際ロマンス詐欺」で7500万円の被害 | 週刊女性PRIME (jprime.jp)番組と合わせて読むと、事情がよくわかります。(詐欺師との)遭遇のきっかけは、2018年の春ごろ。もともとマーク・ラファロの大ファンだった井出先生のために、先生の次女が彼の公式ツイッターを見つけ、井出先生のアカウントから“いいね!”をたくさん押したことだったという。番組では同居している次女も出演していましたが、このくだりはなく、ある日井出のフェイスブックにアクセスしてきたとあってあれっ?と思ったものです。フェイスブック実名登録や個人情報登録はどうなっているのでしょう。「その後、ツイッターのダイレクトメッセージに、“マーク”からメールが来るようになったのです。英文ですし、最初は相手にしていなかったのですが、試しに自動翻訳にかけてみたら、映画やドラマの撮影スケジュールなどが書かれていたりして“本人かも?”と思うようになって……。 そのうえ、彼がしゃべっている動画も送られてきたんです。それを次女と一緒に見て、すっかり信じてしまいました」(井出先生) 自動翻訳というのはGoogleのものです。動画については、そういうなりすましのフェイクアプリがあり、番組ではベーブルースの画像でのテスト結果を放送していました。英語がまったくわからなければ詐欺に引っかかることもなかったのでしょうが、グーグル翻訳や次女が少しわかることで、すっかり騙されてしまったようです。互いのやり取りを放送していましたが、見ているこちらの方が気恥ずかしくなるようなものでした。井出先生は自動翻訳を使って、彼と積極的に交流するようになった。「まずうれしかったのは、彼が私の作品を知っていたことでした。私が描いた『源氏物語』の英訳を、(女優の)エマ・ワトソンにすすめられて読んだことがある、と。私のことを、自立してとても知的な女性だと、褒め称えてくれたのです」(井出先生)エマワトソンまで登場してびっくりです。ハリウッドスターつながり?番組では、大英博物館の漫画展やグッチのファッションショーで漫画がデザインの一部に使用された様子を放送していました。ますます親しくなっていくふたり。“マーク”は井出先生に、次第に深刻な話もするようになっていった。いわく、妻とはうまくいってなくて、離婚の話し合いをしている。だが離婚が確定するまで、自分の財産や収入を裁判所に差し押さえられることになっている。だからあなたに協力してほしい。ドバイに(日本円にして)12億円置いてあるので、あなたに送る。離婚が成立したらあなたに半分渡す。ただ、受け取りなどでいろいろ手数料がかかるので、それを立て替えてほしい――。カネの無心は、最初事故で飛行機のチケットを急遽買わなければならなくなったがカネがないので送金してほしいというのも。普通は自分のクレジットカードで用が足りるでしょう。金額は1000ドルほどで、TT送金のようでした。ちゃんと証書が残っているところを見ると、ネットではなく銀行に出向いたのでしょうか。大切な彼のためならと、井出先生はお金を用意することにした。“マーク”の要求は次第に細かくなっていく。お金はオランダの米国大使館で職員をしている友人が持っていくが、彼らの飛行機代が数十万円。 税関を通るのに、口利き料を支払わなくてはいけないから100万円。彼らの日本国内の移動費が数十万円……。それを、知り合いの日本人の口座に振り込んでくれ、と。そんなやり取りが続いたという。「証拠だとして、大使館員だという男性が大量の札束の前にいる写真や、その男性のものだという米国のパスポートなどの身分証明書の画像も送られてきました」その後、“大使館員”は部下をひきつれ、井出先生の自宅にやってきて、 “マーク”から預かったという荷物を見せた。「私と次女の前で、大使館員は黒く塗られている紙を取り出し、そこに液体をかけました。するとドル札に変わったのです。『こうして規定以上のドル札を持ち込んでくるから、待っていてほしい』と言い、帰っていきました。その際にも彼らに、“マーク”に言われた手数料を100万円ほど手渡しました」今から思えば、詐欺師を捕まえる絶好の機会だったのに残念でしたね。それにしても、最初の黒人の写真はどこかで見たことがあり、黒い紙がお札に変わる話も以前テレビでやっていましたね。番組では、ご丁寧にも芝浦工大の先生に小学校でやったヨウ素デンプン反応の実験をさせて黒い紙をテストしていました。さすがNHKですね。「それ以外でも、マークが移動中に交通事故に遭ったので、手術費用が必要だからと国際送金で金を送ってくれとか。彼は財産を差し押さえられているから、自由に使えるお金がほとんどないのだ」と言っていました。送られてきたものは、フェィク写真ですね。続きます。
2022.01.27
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主任警部モースや刑事モース、ルイス警部などの一連のオックスフォードもののあと今月からBS11で放送中です。舞台は、ケンブリッジ近郊のグランチェスターという村で1950年代の設定です。イギリスのひと昔いやふた昔前の農村です。戦争の記憶もまだ生々しいです。ウィスキーとジャズをこよなく愛する若き牧師探偵登場! 1950年代、ケンブリッジ近郊の小さな村グランチェスターを舞台に、牧師シドニー・チェンバースが謎の事件に挑む!英ITVの大人気テレビシリーズ!本作は、作家でありTVプロデューサー、ドキュメンタリストであるジェームス・ランシーが2012年に発表したミステリー小説の映像化作品。 ジェームス・ランシーは、元英国国教会カンタベリー大主教のロバート・ランシーを父に持つ人物で、シドニーのモデルは、若かりし日のロバート・ランシーとされている。幼い頃から父の姿を見てきたジェームス・ランシーならではの牧師の世界が鮮やかに表現されている。 本作の舞台となるのは、1950年代のケンブリッジ近郊にある美しい村グランチェスター。 実際に英グランチェスターで撮影が行われ、情緒豊かな美しい風景がストーリーを彩っている。この村の若き牧師であるシドニー・チェンバースは、自身の司式により葬儀を行った弁護士の死に疑問を抱き、地元の刑事ジョーディ・キーティングを訪ねたことからストーリーは展開する。この事件をきっかけに、その後もシドニーは、ジョーディと共に謎の事件解明に挑んでいく。 事件は1話完結のエピソードとなるが、シリーズを通して、シドニーの牧師ながらにウィスキーを好み、ジャズを楽しむ姿や、兵士としての悲しい過去、許されない恋など、一人の人間としての苦悩が織り込まれ、単なる事件解決ものではない人間ドラマの要素が強く描き出されている。また、シドニーの経験に基づいた説教のくだりがエピソード毎に登場する興味深い構成となっている。グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース | AXNミステリー (mystery.co.jp)毎回一話完結とは言うものの、最初から見ないと人物像がわかりません。第一話です。ケンブリッジ近郊のグランチェスターで、若き牧師シドニー・チェンバースの司式により、自殺した弁護士の葬儀が行われた。葬儀後、故人の共同経営者の妻がシドニーに驚きの告白をする。彼女は故人と関係を持っており、故人は自殺ではなく殺されたと言うのだ。果たしてそれは本当なのか、本当ならば犯人は...? 警部補のジョーディ・キーティングと力を合わせ、シドニーが真相解明に乗り出す。 グランチェスター牧師探偵シドニー・チェンバースシーズン1 | ドラマ | BS11(イレブン)|全番組が無料放送牧師と本職の刑事、なかなか異色の取り合わせです。派手なアクションで見せるドラマではなく、じっくりと考えながら進行を楽しめるのがいいです。それにしても、1950年代は同性愛が犯罪(わいせつ罪)というのが、今から見るととても奇異に感じます。
2022.01.24
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当地ではテレビ東京が映らないので、1週間遅れでBSテレ東の新美の巨人たちを見ています。渡辺長男『日本橋 麒麟像』日本の道路網の起点として知られる日本橋。その中央に配される麒麟像にはいくつもの謎がありました。中でも小説「麒麟の翼」で話題になった「翼」…実は翼ではなかったのです! 時代の波に翻弄された作者・渡辺長男の物語。そして制作のウラ側を紐解いていくと、あまり知られていない真実の麒麟像が浮かび上がってきました。今回は歌舞伎俳優の尾上松也さんが訪ねます。<Art Traveler>尾上松也 <ナレーター>貫地谷しほり渡辺長男『日本橋 麒麟像』×尾上松也 |バックナンバー|新美の巨人たち:テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)戦前までは、都内にその作品がたくさんあったそうですが、今は麒麟像くらいです。作者の渡辺長男(1874~1952)は、今やすっかり忘れられた作家です。戦前は彫塑の第一人者でしたが、それゆえに神田の広瀬中佐などの軍人像の作品が多く、戦後GHQによって撤去が指示されたそうです。A級戦犯像という呼ばれ方もされたようです。麒麟像のモデルは靖国神社の灯篭のレリーフからで、翼ではなくてヒレだそうです。当時は、魚河岸が近くにあったことから、魚にちなんだとの説明でした。番組では、明治天皇の騎馬像が紹介されていました。遺作は、かぐや姫の翁像で片足を少し上げた姿が、追いかける気持ちを表現していました。お孫さんが所蔵しています。番組のオープニングテーマです。“Kaleidoscope” performed by Hiromi - YouTubePS:日本橋の上に架かる醜悪な首都高が撤去されて地下化するのは2040年だそうです。
2022.01.24
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天皇は南京事件を知っていたのか?この点についても、今回発見された資料は興味深いです。南京事件について、拝謁記では、天皇は薄々聞いてはいた、と書かれていたが、百武日記の1938/1/31に「南京に於ける陸兵暴行に関する英紙情報は皇軍将来のため □支那統治のため大影響あるに付き敢て聖鑑に呈す」とあり、イギリス紙の報道を天皇に伝えていたことがわかったという。当時のイギリスの新聞は、市民1万人が殺されたと報じられていました。天皇は、新聞を目にして知っていたけれでも、何もしなかったという事ですね。戦犯追及を逃れたとは言え、田島はその影響を恐れてあいまいにしたのでしょう。宣戦詔書の「豈朕カ志ナラムヤ」について「今ヤ不幸ニシテ米英両国ト釁端(きんたん)ヲ開クニ至ル 洵ニ(まことに)已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ」昭和天皇の語り私はあの時東條にハッキリ 英米両国と袂を分かつといふ事は実に忍びないといつたのだから。田島氏の語り陛下が「豈(あに)朕(ちん)が志ならんや」と仰せになりましても結局詔書に書いてある理由で宣戦を陛下の御名御璽(ぎょめいぎょじ)の詔書で仰せ出しになりましたこと故 表面的には陛下によって戦が宣せられたのでありますから 志でなければ戦を宣されなければよいではないか といふ理屈になります。朕が志ならんやは宣戦の詔(みことのり)には決まり文句で日清日露のときにもあります故 これは陛下の御真意に背いて不得已(やむをえず)出すのだとは考えませぬが普通で 田島などもその一人でございます。昭和天皇の語りソーか。このやり取りは、片岡と橋爪の演技がさえていました。側近に指摘されて、ぐうの音も出なかったという様子でした。天皇は英米との戦争に反対だったという理由付けによく使われますが、名実ともに推進したことがわかります。その自覚が当事者である天皇には戦後もなく、下克上だ流れだと思っていることがよくわかる番組でした。終戦記念日の全国戦没者追悼式に、彼はどんな気持ちで出ていたのでしょう。さしたる反省もなく、ただ官僚の作文を読んでいただけだったのではと思ってしまいました。中国やアジアの人たちを大ぜい殺したことへの心からの反省の気持ちもなかったことでしょう。その点、沖縄はじめ海外の戦跡をまわった息子の方が、戦争の被害を見聞し客観視できたのではないかと思います。孫はどうでしょう。もう戦争したことを知らないかのようです。追記:この番組を見て、こんな感想を記した人もいます。二つが欠けていた 『昭和天皇が語る開戦への道』2021年12月12日 | 政治百武侍従長などの日記を基にして『昭和天皇が語る開戦への道 後編』が放映された。多くの証言を集めているが、二つ欠けていた。一つは、日中戦争時に、新聞が積極的に戦意を高揚させる報道を行なったことで、それは事実だが、それには裏があった。全国で在郷軍人会等が、反戦的新聞に不買運動をやったことで、これによって全国の新聞は次第に陸軍寄りになった行ったのだ。もう一つは、ドイツトのことで、最後は三国同盟に行くが、なんとドイツは中国国民党にドイツの武器を売っていたほか、軍事顧問団まで派遣していた。これでは、三国同盟なんてなんだったのだと言いたくなる。要は、陸軍が馬鹿だったと言うことになるのだろうか。他にも神の末裔、大元帥、神聖不可侵である生命個体としての「天皇」の設定により、その存在への懐疑言説は日常生活でのふとした一言まで徹底的に取り締まる一方で、その大元帥と国家の意志は「自由」ではなく、様々な怯えや思い込みの力学で決定されていったものに過ぎず、結局、後には「勢いでそうなってしまったのだ」などと言う述懐で済まされてしまう受動的で非合理的なものであったことに、我々は刮目すべきだ。その「全国民的な受動性」のために、いかに多くの悲惨が地上に降り注がなくてはならなかったかを思えば、その、悲惨を招いた思考の形、最高決定権を持つとされた存在が、あれは仕方なかったのだ、という、それは仕方なかったのだという陳述で閉じてしまう、その思考の形は、今現在もそれを分解して無効化すべき切実性として有り続けているのだ。昭和天皇、拝謁記、百武三郎日記 : deconstruction blog (覚書) (powerdeconst.blogspot.com)ともに傾聴に値する意見かと思います。
2022.01.10
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「パール・ハーバー」はそもそも、それまでの艦隊同士が相打つ「大鑑巨砲主義」から、空母を利用した空からの攻撃に移行する、山本五十六元帥による戦争の形式を一変させた、「発明」であったことを、天皇は認識していなかったようである。番組が照らしだした、大元帥の姿であったと考える。「軍人は常に直前の戦争を前提として、次の戦争の準備をする」といわれているが、大元帥もその例にもれなかったと、感じさせるシーンであった。これなども、天皇とその周辺は、軍事に疎いという事でしょうか。映画トラトラトラのラストシーンで、山村聡演じる山本五十六の敵空母を取り逃がしてしまった顔が印象的でした。彼の頭の中では、真珠湾の奇襲は失敗だったのでしょう。日米開戦に先立つ第2次上海事変に関するやり取りも、興味深いです。田島に対しても、こう回想している。 「戦争は不拡大の内に何とか消して(消火して)しまわないとひどいことになる」 これに対して、田島は次のようなメモを残している。 「『第2次上海事変』の時の増派兵の問題は、陛下御自身でご命令になりしやと拝す」さらに、天皇は戦争指導ともいえる行動に出る。8月18日に参謀総長を呼び、次のように命じた。 「重点に兵を集め、大打撃を加えたる上に、和平に導き時局を収拾する方策なきや」 こうした一連の天皇の行動について、東京大学教授の加藤陽子氏は次のように指摘する。「(天皇が)好戦的になったとか、作戦もたてたといわれるのは心外だったろう。外交交渉が決裂した結果、中国の航空作戦によって日本をつぶしにくる、と考えたと思われる」と。 中国軍は、ドイツ軍事顧問団によって精鋭化され、かつ米国の援助によって航空部隊も整備されていた。番組(前編)は最後に、天皇の中国人に対する生々しい評価で締めくくっている。 「私は支那人(当時の呼び名のままとした)というのは、面子のためかなにかは知らぬが、真正面から話しても、うまくいかぬ国民と思う。満州事変の時の馬占山(中国の軍人、最後まで日本軍に抵抗した)でもそうであった。錦秋でも(万里の)長城線を越す越さぬという時もそうであったし、また上海事変の時もそうであったが、いつでも停戦とか休戦とかという時には、こちらが強く出なければ、だめで休戦の相談など、あまり軍(いくさ)をせぬよう仕向けてはとても見込みなし。戦わぬことをいいことにして、攻めてくるというようなことがある」 「支那と停戦する時には、左に匕首(あいくち)を手にして、右で平和の手段を講ずるのほかにない、と自分の経験上そう思っている。ただし、一方的情報によってそうだと結論しているのだから、あるいは間違っているかも知れぬが、どうも私には確かにそう思う」 日中間の戦争は、ドイツによる仲介をはさみながらも、停戦には至らずに、日本は太平洋戦争に突入していく。あまりに、率直な中国人観で驚きます。欧米だけでなく中国にも出かけて行って中国の指導層と接していれば、中国との泥沼の戦いは避けられたかもしれません。やはり、大日本帝国と自称して、井の中の蛙であることを知らなかったのでしょう。上海事変の和平工作といい、大陸深くの侵攻といい、天皇が深くかかわっていたことがよくわかり、戦後も侵略という認識がないことがわかるやり取りでした。
2022.01.10
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「昭和天皇が語る 開戦への道 前編 張作霖爆殺事件から日中戦争 1928-1937」初回放送日: 2021年12月4日「昭和天皇が語る 開戦への道 前編 張作霖爆殺事件から日中戦争 1928-1937」 - ETV特集 - NHK「昭和天皇が語る 開戦への道 後編 日中戦争から真珠湾攻撃 1937-1941」 初回放送日: 2021年12月11日「昭和天皇が語る 開戦への道 後編 日中戦争から真珠湾攻撃 1937-1941」 - ETV特集 - NHK敗戦直後、昭和天皇は太平洋戦争への道を詳細に語っていた。初代宮内庁長官・田島道治の「拝謁記」。激変する国際情勢のなか軍の勢いを止められなかった悔恨を述べていた。さらに今年9月、天皇の侍従長・百武三郎の日記が公開された。日米交渉に期待しながらも独ソ開戦で不眠となり、東條英機に組閣を命じ開戦を決断する天皇。その苦悩が克明に記されていた。2つの新資料から昭和天皇と側近たちの戦争に再現ドラマを交えて迫る。太平洋戦争開戦80年に合わせた特集で、年末にETV特集として放送されましたが、総合で放送してほしかったです。特に、片岡孝太郎と橋爪功の再現ドラマがとても印象的で、昭和天皇を演じる片岡がすごかったです。ネットの記事からです。ETV特集「昭和天皇が語る 開戦への道 前編」(再放送・12月9日深夜0時~午前1時予定、NHK+:公開中)は、昭和天皇の戦争に対する反省と悔恨について、側近がその肉声を書きとった記録に基づいたドキュメンタリーである。昭和天皇役に片岡孝太郎、初代宮内庁長官役に橋爪功、朗読に品川徹という重厚な俳優を配した、再現ドラマを挟んで、「張作霖爆殺事件」(1928年6月4日)から、日中戦争に突入する第2次上海事変(1937年8月13日)まで、昭和天皇の「肉声」が聞こえる、最高傑作である。 天皇の「肉声」を今回の番組が明らかにしたのは、2年前に公開された、初代宮内庁長官の田島道治による「拝謁記」と、侍従長を8年(1936年~44年)に亘って務め、最近公開された「百武三郎日記」の近代史の専門家の分析による。とくに、田島の「拝謁記」は、1949年から53年に亘って、天皇の言葉を記録している。手帳6冊、ノート12冊に及ぶ。昭和天皇の「声」で迫る日中戦争と太平洋戦争(Wedge) - Yahoo!ニュース以下この記事からです。「やはり、張作霖爆殺事件にもどらなければならなければならないだろうか」 この事件は、1926年の天皇即位から2年後に起きた。天皇大権を握ったばかりの20歳代の青年君主が初めて直面した、国家的危機だった。 「張作霖爆殺事件の処分をあいまいにしたことが後半、陸軍の紀綱が緩むはじめとなった。この内閣(田中義一首相)の張作霖事件のさばき方が不徹底であったことが、今日の敗戦に至る禍根のそもそもの発端である」田中首相は、天皇に対していったんは、事件の真実を内外に表明することを上奏した。しかし、軍部の反対にあって、首謀者の河本大佐も「行政処分」による停職という軽い処分となり、事件の真相も隠された。天皇は田中に対して、「前の話と変わっている」と、叱責。「誠に恐懼(きょうく)致します」と、説明を続けようとする田中首相に対して、「その必要なし」と、激怒した。田中内閣は退陣する。張作霖爆殺事件(奉天事件、皇姑屯事件、満洲某重大事件)は、1928年(昭和3年)に起こりましたが、やはりそこまで遡るのですね。番組で天皇が頻繁に口にする下克上の始まりです。生まれながらの支配者で帝王学をたたき込まれて育ち、皇太子時代には海外にも出かけていて英国では立憲君主のあり方を見聞してきたはずですが、取り巻きがダメだったのでしょうか。軍の暴走を下克上と非難しても、中国侵略そのものを否定する頭はなかったようです。続きます。
2022.01.09
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ママにはならないことにしました 〜韓国ソウル 出生率0.64の衝撃〜初回放送日: 2021年12月19日今、韓国社会に衝撃が走っている。ソウルの出生率は0.64。少子化に悩む日本の2分の1以下だ。女性たちはなぜ子供を持たない選択をするのか?彼女たちの本音に迫る! 韓国の出生率は世界198か国中最下位。特に首都ソウルでは0.64。少子化に悩む日本の半分以下という“超少子化社会”だ。背景には儒教文化が色濃く残る韓国社会の厳しい現実と、出産で人生を犠牲にしたくないという女性たちの本音がある。格差が広がる中、こんな社会には生まれないほうが子供のため、という極論まで現れた。その裏にあるものは?自らも子供を作るか否か迷う、韓国人女性ディレクターによる“私ドキュメント”「ママにはならないことにしました 〜韓国ソウル 出生率0.64の衝撃〜」 - BS1スペシャル - NHK 年末に見たBSの番組です。関連のネット記事です。韓国と日本の少子化要因が晩婚・晩産・少産という点はアイロニーだ。昨年韓国の平均初婚年齢は男性33.2歳、女性30.8歳だ。2001年(男性29.6歳、女性26.8歳)よりも上昇し、今や日本よりも高い。日本は男性31.2歳、女性29.6歳となっている。韓国女性の第一子平均出産年齢は32.3歳で上昇曲線を描いている。日本は30.7歳だ。韓国の合計特殊出生率0.84人(昨年)、日本1.36人(2019年)は晩婚・晩産と切り離すことはできない。人口構成比だけではない。ソウル・仁川(インチョン)・京畿(キョンギ)の首都圏人口が半分を超えた。不動産対策に伴う首都圏住宅供給拡大は人口流入要因だ。だが、大都市圏の合計特殊出生率は全国平均よりも低い。ソウルは0.64人で最低だ。首都圏人口集中が超低出生率の一つの要因になっているといえよう。高齢化は首都圏も襲撃する。ソウルは2027年、仁川はその翌年、京畿道は2030年に高齢化率が21%を超える。9年後ベビーブーム世代が75歳に進入し始めれば首都圏に医療・療養大乱が起きる恐れがある。【韓国】ソウルの出生率0.64 低っw - 日本ニュース24時間 (jp24h.com)日本も東京が最低で、1.13人です。(最高は沖縄で、1.86人)東京も低くて問題になっていますが、韓国は国全体も低く、ソウルはとりわけ低いようですね。経済的な問題が根底にあるのでしょうが、女性からすると出産育児にともなうキャリアの中断や喪失が大きいようです。厳しい競争社会が背景にあるのでしょうね。高齢化の進展も早いようで、個人まかせにせず国としても施策を考えた方がよいようですね。もちろん、日本もうかうかしてられません。移民も含めて、個別具体的に取り組んでほしいと思います。
2022.01.09
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教育改革、格差是正など中国で打ち出される驚くべき試みを当の中国人はどう考えているのか。日米の若者の衝撃は?サンデル教授が日米中のエリートたちと熱い議論を交わす! 中国で大胆な教育改革が始まっている。未成年者がオンラインゲームで遊べるのは、週末の1日1時間だけ。営利目的の塾は禁止、小学2年生まで宿題も禁止。教育は、人格形成へ向かうべきという考えからだ。さらには、格差を是正し、社会全体を豊かにするための「共同富裕」の政策も打ち出されている。それに応じてアリババなど巨大企業が巨額を寄付した。国家は、個人や企業にどこまで介入していいのか。日米中の若者達が議論する。初回放送日: 2022年1月3日「マイケル・サンデルの白熱教室 中国の友よ 君はそれで幸せなの?」 - BS1スペシャル - NHKお馴染みのマイケルサンデルの白熱教室ですが、刺激的なタイトルに魅かれて見ました。2021年、国際社会での存在感を大きく高めた中国。 政府は中国共産党創立100年を機にさらに大胆な政策を次々と発表し、世界を驚かせた。 「共同富裕」は、貧富の格差を無くし社会全体を豊かにする。 そのために打ち出されたのが、富裕層に寄付を求め貧しい人のために使うという政策だった。 さまざまな教育改革では小学2年生まで宿題を禁止し、営利目的の学習塾も禁止した。 未成年のゲーム時間は週末に1日1時間だけ。 子供をどう育てるか、国家が大きく関与しようとしている。 2019年、WHO(世界保健機関)は長時間ゲームに熱中する依存症を「ゲーム障害」と命名。 新たな精神疾患として注意を呼びかけた。 中国は空前のゲームブームで、愛好者は6億人以上。 ゲームは5兆円の世大産業に成長している。 一方でゲームやネットを利用する青少年の10人に1人は、依存症状態にあるとも指摘されている。 2021年8月、中国政府は「18歳未満がオンラインで遊んでいいのは1日1時間、週末や祝日の夜のみ」という大胆な規制を発表した。 驚くのは、違反した場合罰せられるのは親ではなくゲーム会社。 政府の発表を受けて、ゲーム企業の株価は軒並み急落した。長年の一人っ子政策を段階的に緩めてきた中国では2021年8月、夫婦が第3子を出産することまで正式に認める法改正が行われた。 背景には深刻な少子高齢化がある。 中国の2020年の出生率は1.3と、少子高齢化のスピードは日本を上回っている。 少子化の要因の一つが、家計を圧迫する教育費の負担。 親たちは子どもを就職に有利な有名大学に入学させようと必死。 子どもたちは小さい時から塾に通い、家に帰っても多くの時間を勉強に費やす生活を強いられる。 そんな中国で、2021年9月、宿題と塾通いの2つを減らす「双減政策」を国が始め、小中学生の生活が劇的に変化した。 小学校では、2年生以下に宿題を出すのは禁止。 高学年でも60分以内で終わるものだけと決められた。 余った時間には音楽やスポーツ、家事の手伝いなどが奨励され、知識の習得だけではない総合的な人格形成が求められている。 塾はすべて非営利団体として再登記させられ、政府の監督下に置かれることに。 マイケルサンデルの白熱教室・中国の友よ・君はそれで幸せなの? BS1【BS1スペシャル】|JCCテレビすべて (jcc.jp)出演者は復旦大学6名、東京大学5名、慶応義塾大学1名、ハーバード大学5名の学生でした。白熱というほどではなかったですが、国ごとや学生間の考え方の違いが浮き彫りになって興味深かったです。当然のことながら、中国の学生は政府に絶対的な信頼を置い不いて支持率100%。個人情報が把握されることもOKです。対して、日本は全員不支持率、米国も支持はひとりだけでした。自由についても、ある程度の制約は必要ではあるが、今の中国は権利と義務のバランスが取れているとのことです。中国の伝統的な考えという言葉がよく出てきました。あわせて、欧米の中国報道はバイアスがかかっているとも思っているようです。14億人の大きな国で貧困を抜け出せたのはまだ9億人、全員が抜け出せるにはまだ10~20年かかるとの認識で、そのためにも努力して国に尽くしたいというのが印象的でした。その一方で、寝そべり族にもある程度共感するというのは、激しい競争社会だからでしょう。996(6日間9時から9時まで働く)というのは、知りませんでした。三か国の学生の中では中国の学生が、社会変革に対する意欲が高く、そのために一生を捧げるという印象が強かったです。世界最大の発展途上国と言っていたのが、印象的でした。まだまだ上り坂の国の若者ですね。労働についても前向きで、社会貢献や人間形成につながるとしていて、日本の学生も同調したのに、米国は、生きがい云々は低賃金の言い訳、高い報酬に人はなびくものとは、やはり労働=苦役という伝統的な考えでしょうか。そのドライさが、意外でした。
2022.01.07
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太平洋戦争80年・特集ドラマ 倫敦(ロンドン)ノ山本五十六初回放送日: 2021年12月30日香取慎吾が挑む新境地!海軍軍人・山本五十六の「知られざる真実」を描く実録ドラマ。後に真珠湾攻撃を立案し太平洋戦争を始めた山本は実はその7年前、戦争を回避すべくロンドンでアメリカ・イギリスと対峙(じ)していた。決裂すれば戦争につながりかねない軍縮交渉。山本はぎりぎりの交渉を続けるが軍上層部からは「結論ありき」の交渉を命じられ…。優先するべきは国民の命か国家の誇りか。苦悩の末に山本が下した決断とは!?太平洋戦争80年・特集ドラマ 倫敦(ロンドン)ノ山本五十六 - NHK 【あらすじ】太平洋戦争が始まる前の1934(昭和9)年、のちに真珠湾攻撃を立案することになる海軍少将・山本五十六は、ロンドンで開かれる軍縮会議予備交渉の首席代表を命じられる。交渉が決裂し、日本が国際社会から孤立すれば、イギリスやアメリカとの溝は深まり、やがて戦争になるかもしれない。アメリカの強大な国力を知り、戦争は避けるべきだと考える山本。軍縮体制から脱退し、軍拡への道を望む軍上層部からは「結論ありき」の交渉を命じられ-。優先すべきは、国民の命か、国家の誇りか。苦悩の末、山本はある秘策に打って出る。香取慎吾さんの新境地! 軍人“山本五十六”に挑む 特集ドラマ撮影秘話も - NHK NEWS おはよう日本 - NHK 香取慎吾さん主演 太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」追加キャスト発表&メインビジュアル公開! | 特集ドラマシリーズ | NHKドラマロンドン軍縮会議の若き日の山本五十六を描いたNHKの特集ドラマです。見所は、やっぱり17年ぶりに出演する香取慎吾です。スマップをやめてレギュラー番組がなくなり坊主頭も大丈夫となったようです。愛方は、堀悌吉が出るか楽しみにしていましたが、片岡愛之助が演じて期待通りの役どころでした。戦争を避けるのが軍人の最大の仕事と正論を主張し、さすが海軍兵学校首席卒業のエリートです。山本との差を感じさせる場面でした。伏見宮などの海軍上層部の様子も描かれていて、山本を操縦しやすい人物として扱う様子が興味深かったです。やっぱり組織の駒で、命令に従って偉くなり、戦争に突き進んだという事なのでしょう。戦死しなければ、違法な真珠湾攻撃の首謀者ですからA級戦犯です。交渉の相手方は、外相など山本よりも上のポストの人たちです。モーリー・ロバートソンや厚切りジェイソン、イアン・ムーア、パッくんなどお馴染みの顔ぶれだったのは、ちょっと残念でした。戦争を後押ししたもう一つの勢力は、新聞です。ドラマでは、東京日日新聞(毎日新聞)が出ていました。東京五大新聞(東京日日新聞・報知新聞・時事新報・國民新聞・東京朝日新聞)の一角です。撮影場所がよくわかるのはトーハクの大階段ですが、最近よくドラマで目にするのでまたかといった感じです。ロンドンは、首相官邸やグロブナーハウス、クラリッジですが、これはクレジットだけでしょう。
2022.01.02
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和田家の男たちの主題歌です。竹内まりやが歌っているのはすぐわかりましたが、杏里の方はクレジット見てなるほどと思いました。まさか!でもあります。和田家の男たち』は、2021年10月22日から12月10日までテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送されていた大石静脚本によるテレビドラマ。主演は相葉雅紀。ネットニュース記者の息子、テレビ局報道マンの父、新聞記者の祖父と、それぞれ異なったメディアに携わっている三世代のマスコミ一家「和田家」が織り成すホームドラマ。(ウィキ)大石静の脚本にひかれてみました。年末にまとめて見ました。ネットニュースやテレビニュースの舞台裏がバックで興味深かったです。途中から、週刊誌まで登場です。政治家のスキャンダル追及がらみの死かと思わせておいて、肩透かしでした。宮澤エマや草刈民代、堀内敬子などのゲスト陣も楽しめました。ショートヴァージョンです。Peach&Apricot/Watching Over You (Short Version) - YouTube 日本ポップス界のレジェンドともいえる女性シンガーソングライター同士の豪華ユニット結成は奇跡とも言えるが、 実は竹内まりやと杏里は1978年デビューの同期であり、兼ねてより、2人で何か面白いことをやりたいと話し合っていた。尚、ユニット名Peach&Apricotの”Peach“は竹内まりやの代表曲「不思議なピーチパイ」から、 “Apricot“は杏里のファースト・アルバムのタイトル「Apricot Jam」からとられている。 今回の楽曲「Watching Over You」は作詞を竹内まりやが担当、作曲と編曲は作曲家の林哲司が手掛けている。 林哲司と言えば、竹内まりや「SEPTEMBER」、上田正樹「悲しい色やね」、杏里「悲しみがとまらない」、杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語」など80年代の音楽シーンに数々のヒット曲を送り込んだ、言わずと知れた日本を代表するレジェンドだが、近年はジャパニーズ・シティ・ポップのリバイバル・ブームで大ヒット中の、松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」の作曲家としても有名である。尚、林哲司と杏里のタッグは「YOU ARE NOT ALONE」以来38年ぶり、竹内まりやとは「イチゴの誘惑」以来、実に40年ぶりとなる。 ジャパニーズ・シティ・ポップ・ブームが全世界的に勢いを増す中、 シーンを象徴、牽引する「プラスティック・ラブ」の竹内まりや、そして「真夜中のドア~Stay With Me」の林哲司、 「キャッツ・アイ」や「悲しみがとまらない」などの大ヒット曲を連発、近年の「Remember Summer Days」の再評価もあり、シーンでの重要な役割を担う、杏里、奇しくもジャパニーズ・シティ・ポップを代表する豪華な3人による楽曲となった「Watching Over You」。やさしい曲調ながら、絶妙なポップ・センスを感じる、遊び心溢れる大人のシティ・ポップとなった。 最強のシティ・ポップ・アンセムともいえるこの楽曲は この秋のミュージック・シーンの主役として、話題をさらうだろう。 Japanese singer-songwriters Takeuchi Mariya and Anri forms new super duo Peach&Apricot, and releases their first ever collaborative single 「Watching Over You」. The coming together of two legends, both spectacular female singer-songwriters in the Japanese pop industry may seem like a miracle, but little do people know, they are friends who both debuted in 1978 and have been talking about doing something fun together for some time. As for the origins of their new name, the “Peach” from Peach&Apricot comes from one of Takeuchi Mariya’s most popular hit 「Fushigi na Peach Pie」, while the “Apricot” comes from Anri’s debut album title 「Apricot Jam」. The lyrics to the new track 「Watching Over You」 is written by Takeuchi Mariya, and the music is composed and arranged by Hayashi Tetsushi. Another living legend in the Japanese music industry, you may recognize some of his work including Takeuchi Mariya’s 「SEPTEMBER」, Ueda Masaki’s 「Kanashii iroyane」,Anri’s 「I Can’t Stop The Loneliness」, and Kiyotaka Sugiyama & Omega Tribe’s 「Futari no Natsu Monogatari」, all massive hits that defined the music of the 80s. And most recently, he has been recently renowned for being the composer of Miki Matsubara’s 「Mayonaka no Doa ~Stay With Me」, which is once again racing up the charts due to the revival boom of Japanese city pop music. This marks the first time in 38 years since 「YOU ARE NOT ALONE」 that Hayashi Tetsuji and Anri teams up for a single, and the first time in 40 years since 「Strawberry Temptation」 that he collaborates with Takeuchi Mariya. As the massive wave of Japanese city pop breaks international grounds and continues to reach new global audience, symbolizing and leading the scene is 「Plastic Love」 artist Takeuchi Mariya, 「Mayonaka no Doa ~Stay With Me」 composer Hayashi Tetsuji, and Anri, who’ve released hit singles 「Cat’s Eye」 and 「I Can’t Stop The Loneliness」 and with the recent re-evaluation of 「Remember Summer Days」 has become an essential part of the city-pop scene. The three absolute legends that represents the Japanese city pop genre now shares us their new collaboration single 「Watching Over You」, a gentle yet playful, mature city pop tune that showcase their exquisite pop sound. 「Watching Over You」 is the hottest new city pop anthem that is sure to be the star of this fall’s music scene.
2022.01.02
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明けましておめでとうございます。紅白を見て過ごし、例年と変わらない大晦日でした。例年よりも知らない歌手や曲目が多くて新鮮でした。会場もNHKホールではなくて東京国際フォーラムで2年ぶりの有観客でしたが、その割にビデオや別会場からでライブ感は薄かったです。大泉の司会ぶりが予想通りひどくて、せっかくの歌唱がぶち壊しのシーンもいくつかあって残念でした。リハーサルで前に出過ぎないように注意されていたのに、これですから度し難いです。SONGS同様、彼はいらないです。審査委員の三谷幸喜の表情がこわかったのが印象的でした。6人の審査員全員が白組に票を投じていたのが興味深かったです。会場とお茶の間は、紅組の票が多数でした。ステージでよかったのは、YOASOBI 群青 でした。名前は知っていましたが、映像を見たのは初めてでした。ダンスとのコラボレーションもよくて、可能性を感じました。若い人に人気があるのも納得です。紅白歌合戦からです。青を基調とした画面構成でした。参考:群青-YOASOBI | Choreography by Sota(GANMI) | **CJDA MV15** - YouTube 群青(大阪桐蔭特別ver. )/YOASOBI【大阪桐蔭吹奏楽部】 - YouTube
2022.01.01
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捜査一課から左遷され、地下室にある「特別犯罪対策企画室」に異動させられた西城英輔は配属早々、室長・山守美智代から、何の説明もなしに車でとある場所まで送らされた。目的地にたどり着いた先で待っていたのは、常識外れのアウトロー集団・アバランチのメンバーだった。元警視庁公安部外事三課の羽生誠一と山守を中心としたアバランチは、さまざまな悪事を行う者たちを標的とし、その正体を暴いてはインターネット上の動画チャンネルにアップロードして世に出してゆく。やがて西城もアバランチの一員となり、彼らとともに活動する。(ウィキ)関西テレビ制作のテレビドラマです。1時間枠で全10話。2部制でした。山守を演じる木村佳乃と黒幕の内閣官房副長官大山健吾役の渡部篤郎の確執がよかったです。特に、渡部のクールでスマートなところが魅力的でした。警備公安畑の知的で狡猾なところが、よく演じられていたと思います。事件の真相を録画した動画を見た総理(利重剛)が、「国民の話を聞くのが総理の役目だからね」と内閣官房副長官大山健吾を更迭です。日本版CIA創設を目指し、極東リサーチなる非合法組織を作って殺人を重ねてきた大山です。更迭されて当然ですが、この間のアベスガの所業を見てきた目にはドラマの中の総理の的確な決断は新鮮でした。米国映画の大統領みたいです。一方、更迭された大山も「国民を信じていなかった私の負けだな。仕方あるまい。ここはひとまず引くとするよ」と素直に敗北を認めます。しかし、「ひとまず引く」という意味深長なセリフが気にかかります。影の主役の藤田(駿河太郎)の行方や極東リサーチの解体も描かれずじまいです。続編もありそうな展開ですね。視聴率は初回こそ10.3%でしたが、7.6%~10%以下です。最終回は、8.2%この手のドラマは謎の集団の正体がわかるとつまらなくなるものですが、その後も面白く見せてくれました。「Document of Avalanche 2」― 綾野剛主演ドラマの舞台裏に迫るドキュメンタリー第2弾 - YouTube*放送が終わったら関連動画が、一斉にNGです。 期間限定?
2021.12.31
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番組を見て印象深かったのは、次の諸点です。陣中日誌と実際の住民虐殺の違い。上官の命令とその実行。敵が突然攻撃してきたので、やむなく応戦して80名殺したという陣中日誌の記述に対して、実際は華僑経営のバナナ園で働く村民300人以上を殺した。男性は縛って銃剣で刺し殺し、女性や子供は小屋に集めて機銃掃射して皆殺しにした。というのが事実のようで、同行したマレー人警官の証言や犠牲者数からも明らかでした。当時7歳で村を離れていて助かった老人が、一家6人皆殺しにされたと今も涙ながらに語っていました。日本軍に虐殺された村は今廃墟になっていますが、犠牲者の名前を刻んだ立派な慰霊碑が建てられ、今も毎年慰霊祭が行われています。加害者は忘れても、被害者は忘れないですね。広島、長崎を見ればよくわかります。50歳になって叔父(戦犯裁判で絞首刑)がその虐殺の責任者だったと知った広島在住の方が、現地の慰霊祭に出て現地の方に迎えられるシーンも印象的でした。叔父は復員後戸籍を抜いて、ひとり開拓村に入ったそうです。やはり、多数の無抵抗の女子どもを殺したことが重荷だったのでしょう。そこで逮捕され、シンガポールに送られて戦犯裁判で有罪、絞首刑です。上官に指示されて虐殺に加わった一般兵士は罪に問われなかったようですが、女性や子供を殺したことは戦後家族にも話せなかったようです。80歳を超えて手記に残した方もいました。慰安婦同様、本当のことを話すのは大変なことで、ある程度の時間を要するという事でしょう。今頃になって言うのは金目当てだと言うネット右翼は、人間というものを知らない人たちなのでしょう。また、番組では、上層部から処刑を催促されながら、11人処刑という嘘の報告で切り抜けたある大隊長の話も伝えていました。若い頃、兵学校で中国兵の教官として接した過去から、華僑系住民も同じ人間であり罪もない人間は殺せないと思ったそうです。嫌韓嫌中のネット右翼のほとんどは、外国人との交流がないようです。少しでも交流の経験があれば、中国指導部=中国の一般人でないことは容易にわかるでしょう。私には、為政者が彼らの無知に付け込んで世論操作しているように見えます。権力の使い走りです。鬼畜米英の例をあげるまでもなく、戦争を始めようとする人間はいつも相手を人間ではなく憎しみの対象にしようとします。戦前は新聞やラジオ、今はテレビやネットでしょうか。テレビのワイドショーを見ていると、そんな戦争屋が顔を出しています。戦争をあおる人が戦場に行くことは、決してないことを銘記すべきです。この前は、アベが懲りずにまた台湾有事は日本の有事と大騒ぎしていました。台湾有事はアベだけの有事であり、防衛力増強のための言説でしょう。偽装病院船事件も初めて知りましたが、興味深かったです。終戦直前の昭和20年8月3日。南太平洋を航行していた一隻の船がアメリカ軍の停船命令を受ける。病院船「橘丸」。傷病兵を運ぶ船である。 しかし、船内にいた1500人の大半は健康な兵士たちであった。広島歩兵第11連隊。軍によって病人を装うことを命令されていたのである。 船には武器、弾薬が30トン以上積み込まれていたため、病院船は、国際法違反で直ちにだ捕される。 11連隊は日本軍のずさんな作戦にほんろうされ続けた部隊であった。この事件が起こる前、各地を転々とさせられ、連合軍が来ない島に2年以上取り残されていたのである。 1500人の将兵が一度に捕虜となった、日本陸軍史上例のない病院船事件。兵士たちはなぜ国際法に違反する行為を強いられたのか。広島歩兵第11連隊が体験した戦争の実態を描く。オーストラリアからの反撃部隊に備えて、無人島に陣を敷いたものの敵が他のルートを取ったので完全に失敗です。制海権を失って、食料補給が途絶えて自給自足、魚釣りと野菜作りが日課です。部隊長は、毎日精神訓話。おまけに、マラリアと熱病にやられて、戦闘ではなくて飢えと病気で命を落とすという日本軍の典型的な死亡例です。病院船偽装は国際法違反であることを師団本部に訴えるも、聞き入れられずやむなく実行です。ここでも上官の命令には逆らえずです。おまけに暗号電文は解読されていて、山本五十六のように行動が連合軍側に筒抜けでした。捕虜になった時は、生きて帰っても軍法会議で死刑になると覚悟したそうですが、これが逆に命拾いになりました。捕虜になっても日本軍のように虐待死させられることはなかったみたいですね。島での飢餓生活よりははるかに良かったとは皮肉です。醜いのは、戦後の戦犯裁判で師団長から部隊長まで軍の上層部が、裁判で責任のなすりつけに終始したことです。敗戦時に自決した部隊長と参謀になすりつける者も出る始末です。死人に口なしですね。結果は、有罪で量刑は偉い順に濃淡がつけられました。日本軍がお国を守るために戦った、いま日本があるのは日本軍のおかげと思っている人にぜひ見てもらいたい番組でした。できれば、BSでなくて地デジでと思いますが、今の板野体制の下では難しいのでしょう。
2021.12.28
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太平洋戦争は、真珠湾の1時間前、マレー半島で始まった。快進撃を続けシンガポールを攻略した後、日本軍は過酷で理不尽な戦いを強いられる。作戦に参加した11連隊の戦争 1941年12月8日、日本陸軍はマレー上陸作戦を開始した。海軍の真珠湾奇襲に先立つこと1時間、太平洋戦争はアジアで始まった。英国が植民地としていたこの地域を占領し戦略資源を確保するよう命じられたのは、広島で編成された歩兵第11連隊。しかし、当初破竹の勢いで英国軍を撃破した兵士たちはその後、繰り返し苛酷で理不尽な状況に追い込まれることになる。生存者と遺族を取材し、知られざる11連隊の戦争を描く。再放送:25日9時~「歩兵第11連隊の太平洋戦争」 - BS1スペシャル - NHKいつもは8月に多いこの種の番組ですが、今年は太平洋戦争開戦80年目ということで何本か放送されています。NHKは多面的でしたが、民放は山本五十六に焦点を当てていました。太平洋戦争80年 関連番組のお知らせ |NHK_PR|NHKオンライン太平洋戦争の開戦から80年。 陸軍の将校として作戦指導に当たった人物が今も健在である。 堀江正夫106歳。 26歳で開戦を迎えた堀江。 1941年12月8日に行われた日本海軍による真珠湾への攻撃。 しかし太平洋戦争はそのおよそ1時間前にアジアで始まっていた。 陸軍がマレー半島に上陸。 一気に進撃を始めたのだ。 その主力となったのが広島で編制された歩兵第11連隊。 陸軍きっての精鋭部隊として知られていた。 その兵士たちの多くが亡くなった今NHKが記録してきた「戦争証言アーカイブス」に貴重な声が残されている。 緒戦で活躍した11連隊。 しかし終戦後部隊が関わった二つの事件で連合国による戦犯裁判にかけられることになる。 その一つがマレー半島各地で中国系の一般住民を殺害した容疑だった。 敵と通じる怪しい者を一掃するよう各部隊に命じた日本軍。 任務を強いられたのは二十歳すぎの末端の兵士だった。 もう一つが偽装病院船事件。 国際法に違反し赤十字マークをつけた船で兵士と武器弾薬を輸送しようとした。 米軍に拿捕され1500人が捕虜となった。 これだけの規模で部隊ごと捕虜になるのは日本軍史上例を見ない不祥事だった。 11連隊の「陣中日誌」。 「陣中日誌」とは作成を義務づけられた部隊の公文書である。 多くの部隊では終戦時に軍の命令で焼却されたためまとまった形で残っているのは珍しい。 そこには下された命令や部隊の行動まで詳しく記録されている。 精鋭部隊といわれた11連隊にとって太平洋戦争とは何だったのか。 「陣中日誌」と残された証言から戦争に翻弄された若き兵士たちの開戦から終戦までを見つめる。歩兵第11連隊の太平洋戦争 BS1【BS1スペシャル】|JCCテレビすべて (jcc.jp) 当地は、16連隊でしたが、11連隊というのは広島の部隊なのですね。証言や関係者の話もも広島弁でした。前後編合わせて100分の番組で見ごたえがありました。続きます。
2021.12.28
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四代続く女系筋の老舗木綿問屋「矢島商店」の当主・矢島嘉蔵(役所広司)が亡くなったことで、矢島家の莫大な遺産をめぐる熾烈な争いが勃発。出戻りの総領娘・藤代(寺島しのぶ)、婿養子を家業の木綿問屋で働かせている次女・千寿(水川あさみ)、世間知らずで叔母に操られている感のある三女・雛子(山本美月)の3人による戦いになるかと思いきや、亡くなった嘉蔵の恋人・文乃(宮沢りえ)の存在が明らかに。さらに文乃は嘉蔵の子どもを妊娠しており、矢島商店に先々代から仕えてきた大番頭の宇市(奥田瑛二)、宇市の内妻である君江(余貴美子)、雛子の遺産を目当てに取り入る叔母の芳子(渡辺えり)、など一筋縄ではいかない曲者がドロドロの愛憎劇を繰り広げるというストーリー。映画やテレビで映像化されている作品ですが、見たのは初めてです。予想通りの面白いストーリー展開でした。寺島しのぶと宮沢りえのダブル主演もいいですね。セリフの棒読みとの批判もあった宮沢りえですが、抑えた感じに見えてよかったです。私としては、最優秀主演女優賞です。寺島しのぶさんは、よかったですがちょっと力が入り過ぎでは。渡辺えり、余貴美子、山村紅葉のわき役がとても面白くて楽しめました。やっぱり余貴美子さんが、最優秀助演女優賞でしょうか。ボレロを基調とした音楽も面白く感じました。色と欲とは無縁の人生ですが、見るのは楽しいです。父が亡くなった時、今住んでいる家を兄弟の誰も相続したがらなかったことを思い起こしました。不動産ならぬ負動産?今は母が所有者ですが、次は私でしょうか。墓守りとともに、長男の役目?百年名家、いや百年迷家です。参考:主演:京マチ子・若尾文子「女系家族」予告篇 山崎豊子原作 1963年 - YouTube
2021.12.26
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落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代中村仲蔵(1736-1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を、国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸に、江戸庶民に熱狂的に愛された江戸随一の芝居小屋・中村座とも深い縁をもつ歌舞伎俳優・中村勘九郎が演じます。閉塞感の只中を生きる現代の日本人を励まし、奮い立たせる年末エンターテインメント巨編です。 あらすじ 【前編】孤児だった中村中蔵(のちの仲蔵/中村勘九郎)は長唄と踊りの師匠(若村麻由美)の夫婦に育てられたが、やがて中村座の中堅役者・中村傳九郎(髙嶋政宏)の弟子となり、役者修業に励んでいた。踊りが得意な中蔵は女形の瀬川錦次(中村七之助)らに稽古をつけるなど才能を見せ、「大立者」と称される人気役者・二代目松本幸四郎(市村正親)の目にも留まるようになっていく。しかし、傳九郎のひいき筋の豪商・吉川仁左衛門(谷原章介)の座敷に中蔵も呼ばれ踊りを披露したことがきっかけで、役者を辞め吉川に奉公することに。病で倒れた父を助けるための選択だったが、中蔵は役者の夢を捨てきれなかった。やがて三味線方の娘・お岸(上白石萌音)と結婚。以前の師匠・傳九郎の許しを請い、「稲荷町」という最下層の役者から再スタートを切ることになるが、待っていたのは壮絶ないじめだった… 【後編】謎の侍(藤原竜也)に命を救われた中蔵は、芝居小屋に戻ってくる。折しも幸四郎から改名した四代目市川團十郎のもとに新たな立作者・金井三笑(段田安則)がやってくる。鬼ナマコの異名をとる曲者だ。三笑の書き下ろした芝居で猪の足を演じた中蔵は観客を沸かせた功で、團十郎に気に入られ、大立ち回りのある芝居にも抜擢され、出世していく。ある時、團十郎に伝言を告げる役を与えられた中蔵は、肝心の台詞が飛んで突然頭が真っ白に! しかし、絶体絶命のピンチを不思議な助けを得て乗り切り、ますます團十郎の心をつかんでいく。ついにはあろうことか「名題」と呼ばれる幹部役者への道が開かれていく。厳しい身分制度の江戸歌舞伎の世界で、前代未聞の下克上。そこに立ちはだかったのは、三笑だった。一座の次回作は超人気演目の『仮名手本忠臣蔵』。三笑は密かにいい役を期待する中蔵に「弁当幕」と揶揄(やゆ)される五段目にしか出ない、全く見せ場のない地味な役を割り当てる。はたして窮地に追いやられた中蔵に一発大逆転はあるのか? 【放送予定】 <前・後編>2021年12月4日・11日(土)夜9:00~10:29 BSプレミアム・BS4K 【脚本・演出】源 孝志(「京都人の密かな愉しみ」「スローな武士にしてくれ」「ライジング若冲」) 【音 楽】阿部海太郎 【出 演】中村勘九郎/上白石萌音 中村七之助/谷原章介 若村麻由美 尾上松也/ 髙嶋政宏/藤原竜也/大東駿介 山西惇 波岡一喜 本田博太郎/ 名取裕子 笹野高史 石橋蓮司/吉田鋼太郎/段田安則/市村正親 【制作統括】宮坂佳代子(NHK)伊藤 純(NHKエンタープライズ)八巻薫(オッティモ) 【プロデューサー】川崎直子(NHKエンタープライズ)八木康夫(オッティモ)森井敦(東映京都撮影所)参考:【忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段】5分でわかる!「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」公開しました! | 忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段 | ドラマスタッフブログ|NHKドラマスタッフブログ一覧:忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段 | ドラマスタッフブログ|NHKドラマ前後編3時間。早い展開で興味深く観ました。歌舞伎が好きでない愛方も楽しめたようです。歌舞伎小屋の様子や血筋がものをいう役者の世界などの基礎知識が散りばめられて、なじみのない人でも楽しめる内容でした。山西惇の悪役ぶりがよかったですが、最後はみんないい人に。スカッとするエンディングでした。エンディングのエンド曲『El Canto 仲蔵狂乱』にのせて踊るダンスも素晴らしかったです。ただし、歌舞伎が見たくなるなんて言う感想も見かけましたが、私にとってそれはないです。映画と違ってテレビドラマはなかなか再び見ることができないので、とりあえず録画保存です。細部まで作りこまれた夢の芝居小屋が再現できたからこそ、勘九郎さんをはじめとする俳優の皆さんの熱のこもった演技も生まれました。作り手の工夫や思いを知るとさらに番組の楽しみが増えますね。どうぞ録画して繰り返し細部チェックしてみてくださいね。スタッフブログからですが、なかなかの自信です。録画して繰り返し細部チェック、こういう楽しみもあるのですね。
2021.12.19
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6世紀末、十七条の憲法や遣隋使の派遣など、国家建設の先頭になった厩戸皇子(後の聖徳太子)の波乱に満ちた生涯を、蘇我馬子との政治的対立や、新羅からの武人との友情を交えて、大きなスケールで描く。 【脚本】池端俊策 【音楽】冨田勲 【語り】長谷川勝彦 【初回放送】2001年11月10日 総合「NHK大阪新放送会館完成記念ドラマ」にて放送ストーリー:倭国に渡った新羅の武人・伊真(ソル・ギョング)は時の権力者、蘇我馬子(緒方拳)と少年の厩戸皇子(浅利陽介)に出会う。馬子と物部守屋(宝田明)は、仏教普及をめぐって対立していた。おりしも厩戸の父、用明帝(近藤正臣)が亡くなり、王位をめぐって争いが起きる。王位をねらう穴穂部皇子(柄本明)を倒した馬子は泊瀬部皇子(加藤雅也)を次期大王とし、守屋と戦う。厩戸皇子(本木雅弘)の活躍で、蘇我軍は勝利する。 ついに新羅への出兵が決まるが、厩戸(本木雅弘)は中止させようと策を練る。一方、伊真(ソル・ギョング)が馬子(緒形拳)の暗殺を企て失敗。馬子は自分の前途に邪魔になった崇峻帝(加藤雅也)を暗殺、厩戸の弟までも手にかける。ついに厩戸は馬子を剣で刺そうとし阻まれ、その剣で馬子を狙った伊真は側近に殺される。厩戸の深い悲しみと引き替えのように馬子は改心。隋から友好使節がやってくる日を迎える。 聖徳太子の没後1400年の「御遠忌(ごおんき)」の今年、BSで再放送されたので見ました。20歳で摂政27歳で遣隋使派遣30歳で官位十二階制定31歳で十七条憲法制定49歳で死去ですが、ドラマは摂政になるまでの若き日の厩戸皇子の物語がメインです。以前大化の改新を見たのでこちらもいつか見たいと思っていましたが、見ることができてよかったです。20年前のドラマで、浅利陽介や戸田恵梨香が子役で出ていました。猪熊兼勝監修の衣装も見所です。ドラマの進行に合わせて埴輪風から大陸風に変化です。伽耶は鉄の産地だったのですね。参考:奈良県文化資源活用課の投稿です。推古天皇と聖徳太子 - YouTube女帝論議は?聖徳太子には4人の妃が、それも近親婚?
2021.11.11
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土曜ドラマ ひきこもり先生11年間のひきこもり生活を経験した主人公・上嶋陽平は、ひょんなことから公立中学校の非常勤講師となり、不登校の生徒が集まる特別クラス「STEPルーム」を受け持つことに。複雑な家庭環境、経済苦、クラスの中での居場所のなさ…一筋縄ではいかない中学生の心に深く分け入り悪戦苦闘! これは、新時代への不安と向き合いながら社会とのつながりを模索する大人と、子どもたちの物語。「生きていける場所」を求める日本人へのメッセージを送ります。 【原案】菱田信也 【脚本】梶本惠美 【音楽】haruka nakamura 【出演】佐藤二朗、鈴木保奈美、佐久間由衣、玉置玲央、半海一晃、鈴木梨央/室井滋、白石加代子、高橋克典 /村上淳、内山理名ほか 【制作統括】城谷厚司(NHKエンタープライズ) 訓覇圭(NHK) 【演出】西谷真一(NHKエンタープライズ)、石塚嘉(同)録りだめていたものを一気見しようと思いましたが、毎回重い話なので2話ずつ3日で見ました。毎回、少しですが明かりが見える最後がいいです。何と言っても佐藤二朗のシリアスなあつい演技がいいですが、サポート役の鈴木保奈美から敵役の高橋克典まで見せてくれます。ひきこもりや不登校もさることながら、今の学校の姿を見せてくれたと思います。教師の上昇志向や事なかれ主義、責任転嫁、上司である校長へのへつらいと、まるで三流企業さながらです。いや、監査も社外役員も株主総会もなく狭い学校社会だけに、もっとひどいかもしれません。大学を出て教師になった人たちばかりで、学校しか知らない人たちです。おまけに公務員。プライドも高い?身内に教師がいますがその辺の話は聞いたことがないので、新鮮でした。昔プラハのホテルで会った旅人は、都立高校の先生でした。夏休みにはよく海外旅行を楽しんでいるそうです。彼が言うには、東京都の高校の場合は、東大卒と東京教育大卒が二大派閥だそうです。敬愛する身内の教師はそのどちらの大学卒でもありませんが、都内の国立大学の修士でした。同郷の先輩は教育大卒で日比谷高校勤務と言っていましたが、その時はその深い意味が理解できませんでした。それでも、大学院卒というワンランク上の学歴と体育会系の誠実な人柄が評価されて、東京都教育委員会事務局勤務も経験して、最後は新設の○○総合高校の校長を勤めました。お子さんふたりは私立の高校大学に進み、スポーツに励んで一流企業に就職しました。自分の子育てがうまくいかないという教師がいる中では、とても順調なのではと思います。自身が勤める都立でなくて私立というのが気になりましたが、大学受験がなくてスポーツに励める環境を選んだという事でしょうか。少し脱線しましたが、最終回でアベの思いつきの一斉休校が残酷に生徒にのしかかります。いくつかの学校現場を取材したのでしょう。ようやく学校に希望を見い出しはじめた不登校の生徒を、叩きのめします。先生も生徒も相当ショックで混乱したのが、よくわかりました。アベとそれに安易に追従した文科大臣の罪は重いです。
2021.09.14
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色川さんの死去を報じた日の天声人語です。享年96歳。戦中派で、戦争体験を引きずりながら戦後を生きられたのですね。先日BSで見た九州大学米兵生体解剖事件を題材にしたNHK終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」を思い起こしました。妻の努力で事実認定の誤りが認められて絞首刑から懲役10年に減刑、その後も町医者として生きる主人公ですが、事件を戦争のせいにせず、自分の責任として生きてきたところに深い共感を覚えました。太平洋戦争末期に行われた「生体解剖」。命を救うはずの医師が犯した恐ろしい罪とその裏に隠された真相。死刑判決を受けて自分自身と向き合う医師と、その判決に異議を唱え、公正な裁きを求めて奔走する妻。苦悩の果てにたどりついたありのままの真実とはいったい何なのか? 人間の狂気と正気を描き出すヒューマンサスペンス! <あらすじ> 1945年5月。西部帝国大学医学部の助教授・鳥居太一(妻夫木 聡)は、教授の指示で米兵捕虜の手術を手伝うが、それは治療のためではなく実験手術であった。 教授に手術の中止を進言するが却下され、4回にわたる手術により8名の捕虜が死亡。戦後、この実験が明るみに出て、太一は占領軍に逮捕され裁判を受ける。戦犯として死刑判決を受けた太一は、凶行を止められなかった自分と向き合うことになる。 一方、妻・房子(蒼井 優)は、裁判の中でゆがめられた真実を明らかにし、事件の首謀者にされた夫を死刑から救おうと奔走する。 房子の必死の思いと、それぞれの罪を背負った死刑囚たちとの出会いによって、太一は目を背けていた本当の罪に気づいていく・・・ 【出演】 妻夫木 聡 蒼井 優 永山絢斗 鶴見辰吾 山西 惇 辻 萬長(「辻」は一点しんにょう) / 中原丈雄 若村麻由美 ほか 【作】 古川 健 【原案】 熊野以素「九州大学生体解剖事件70年目の真実」 【音楽】 小林洋平 【制作統括】 三鬼一希(名古屋局) 熊野律時(大阪局) 【演出】 田中 正(大阪局) 【しかたなかったと言うてはいかんのです】1分PR動画 | しかたなかったと言うてはいかんのです | ドラマスタッフブログ|NHKドラマなんでもかんでも時代のせいにしてはいけません。やはり譲れない一線があってそれを守りたいと思います。場合によっては、反対の声をあげることも必要でしょう。そして、選挙で一票投じることもです。ブログもある意味では、自分史でしょうか。
2021.09.09
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前に、上野千鶴子のものを見て面白かったので、見てみました。「みうらじゅん」人生最後なら何を語り残すのか?登壇するのは「マイブーム」「ゆるキャラ」の生みの親、みうらじゅんさん。還暦を迎えた“サブカル界の帝王”が語る“幸せのあり方”とは? 「最後の講義」は各界の権威が英智の全てを注ぐ特別授業。今回登壇は「マイブーム」「ゆるキャラ」の生みの親、みうらじゅんさん。“サブカル界の帝王”既存の枠を超えた活躍の真相。還暦のみうらさんが構想1年、満を持して語る“みうら流幸せのあり方”。明かされる“みうらじゅん”誕生の秘密、「自分なくし」「人間は死ぬんだって」「仏道」そして「走馬灯」。爆笑の中に驚きと感動が!みうらさんが目指す“人生の最後”とは?「みうらじゅん」 - 最後の講義 - NHK 本名、三浦 純。血液型:AB型。妻はシンガーソングライターのbird。ニックネームはMJ、じゅんちゃん、みうらさん。京都府京都市出身。東山高等学校、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。職業については、エッセイスト、小説家、ミュージシャン、評論家、ラジオDJ、編集長、ライター、解説者など幅広い分野で活動しており、公表している職業は「イラストレーターなど」。1958年2月1日 63歳予想通り面白くて、あっという間に見てしまいました。還暦の赤いちゃんちゃんこを恥ずかしそうに着て登壇です。自分を盛ることも強調していました。私のブログも盛りが足りないなんて思って見たりして。人生のよいところを見て、気張らずゆるめに生きるというのが三浦流でしょうか。飽きっぽい性格だけれども、飽きていないふりをしてるとも。最後のNHK制作の?の走馬灯ビデオは笑えました。死ぬ直前に楽しかったことよかったことが頭の中を駆け巡れば、天国行きですね。学生の頃インド行きが流行っていた話で、なかなか帰って来なかったのインドにはまった、仙人になったのではなくて、下痢がひどくて帰れなかっただけという話がとても面白かったです。私も、成田で申告したらガラス棒をお尻にさす羽目になりました。メモを取りながら聴いている参加者もいて、みなさんかなり真剣そうでした。会場時は実践女子大でしたが、愛方が女子大なのになぜ男性がと不思議がっていましたが、女子大生らしき人は皆無でした。みうらじゅんもがっかり?
2021.08.24
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1974年版 128分、2017年版 114分 と、映画ではいずれも2時間前後でしたが、この2010年のテレビドラマでは通常の放送枠の90分でした。それでも、映画とは違った緊張感があってなかなかの出来栄えでした。イギリスの人気長寿テレビドラマ『名探偵ポワロ』では原作出版から75周年を記念して映像化され、イギリス本国では第12シリーズ第3話として2010年12月25日(米国では先立つ同年7月11日)放送。日本ではNHK BSプレミアムにて2012年2月9日放送。また放映に先駆け、ポワロ役のデヴィッド・スーシェが案内役として、物語の舞台となるオリエント急行で旅をするドキュメンタリー『名探偵ポワロと行く オリエント急行の旅』 (DAVID SUCHET ON THE ORIENT EXPRESS) も制作された。日本語吹き替えもドラマ版と同じく熊倉一雄が務めている。映画作品と同様、イギリスの演劇界の有名キャストが起用されている。本作は過去に作られた映画やドラマと異なり、全体的に暗い内容となっている。冒頭では、別件の事件推理の最中に追い詰められた犯人がポワロの眼前で自殺。兵士の1人が、軍のために真相を究明したポワロに上官からの感謝を伝えつつも、「善人が誤って犯した行為に対して不当な代償だった」と、ポワロの厳しい糾弾を非難するシーンから始まり、イスタンブールの街頭で姦婦への石打ち刑(名誉の殺人)が行われて乗客の女性がショックを受ける(そしてポワロはそれを「地元の正義が行われたまでのこと」と評した)など、「法と正義とは何か」を問うシーンが追加されている。そしてポワロが真相に至った後、クライマックスで列車の暖房が停止し、牢獄を思わせる寒さと闇の中で法と正義との板ばさみとなり、遂には神にすがるという、原作には無かった彼の苦悩に重きが置かれている。なお原作の登場人物のうち、探偵サイラス・ハードマンがカットされ、コンスタンチン博士に役割が統合されている。(ウィキ) ポアロはいつものチャーミングさがなく、目つきも鋭くこわいお顔でした。本件はマフィアによる公正な裁きの妨害が原因ですが、政治権力の介入による検察の不公正を意識させられました。相次ぐ検察審査会の判断を検察は深刻にとらえてほしいです。そして、国民はアベに代表される虚偽答弁や死人まで出した公文書偽造を選挙で断罪すべきでしょう。司法で裁けなければ、国民の手でです。(10) 名探偵ポワロ 第六十四話 オリエント急行の殺人 - YouTube
2021.08.04
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相関図・キャスト|木曜ミステリー『IP~サイバー捜査班』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)7月から始まったテレビ朝日の新シリーズで、初回は2時間スペシャルでした。舞台は京都府警です。あらすじ:京都府警サイバー総合事犯係の刑事・多和田昭平(間宮祥太朗)は、捜査二課の刑事とともにフィッシング詐欺グループのアジトである廃工場に突入しようとしていた。そのアジトはサイバー総合事犯係の主任・安洛一誠(佐々木蔵之介)が解析の結果、割り出した場所だった。だが突入直前、安洛は些細なヒントから、その廃工場の中に“移動型アジト”が隠れていることを察知。その読みどおり、容疑者たちはコンテナトラックごと逃走を図ろうとしており、工場から猛スピードで飛び出したトラックに捜査員たちは大混乱! 現場に駆け付けていた新人刑事・古宮山絆(福原遥)の機転もあり、なんとか捕らえることができた。詐欺グループを確保でき、ホッとしたのも束の間――絆と多和田は想定外の事態に遭遇する。なんと、廃工場内に後頭部から鮮血を流した男の遺体が残されていたのだ…!まもなく遺体の身元は、5年前に懲戒免職となった元所轄の刑事と判明。警察組織への恨みから詐欺グループに加担し、仲間割れの末に殺害されたものと考えられたが、遺体を解剖に回したところ、胃の中から奇妙なものが見つかった。取り出されたのは、USBメモリー。被害者は後頭部を殴打されて瀕死の状態の中、何者かに無理やりUSBメモリーを飲み込まされたようだった。仲間割れによる衝動殺人だとしたら、そんな手の込んだことなどするだろうか…。安洛は、そのUSBメモリーを使ってウイルスを仕掛ける“ソーシャルハッキング”こそが犯人の狙いだと見抜くが、その瞬間、まさにウイルスが発動。府警本部内のありとあらゆるネット機能がすべて停止してしまうという緊急事態が発生し大混乱に!さらには第二の殺人という予想外の展開も発生し…!?【IP〜サイバー捜査班】1話のネタバレと視聴率!菊池桃子の役は違和感が… (dorama9.com)やくざのような捜査1課や2課は、東映京都の作品ですね。主人公が自転車に乗ったり、なつかしい京都の風景が出てくるのは、上川隆也の遺留捜査を思わせます。オフィスはフリーアドレスだなんて警察臭を廃して新しさを強調です。サイバーが売りなので、初回はその手の用語が飛び交い、ご丁寧に解説テロップがついてうるさかったです。 犯人は、菊池桃子が出てきた時点で判明です。毎週土曜日ポアロの再放送を見ている愛方にとっては、どうということないストーリー展開だったようです。この手のドラマは、サイバーで奇抜さを出したり、若手の注目俳優を投入してもやはりストーリー、内容ですね。息子を思う母親役は悪くないですが、犯人役に元アイドルでITとは無縁のイメージの菊池桃子というのは荷が重すぎます。ラストの「実の父であるのか確認のするために、この部署に来ました」という新人刑事古宮山絆のセリフには唖然としました。当節DNA鑑定すれば親子関係は一目瞭然でしょう。京都らしく?オフィスでお茶をたてたりしているのですから、その器からでも採取したらと思ってしまいました。脚本は、相棒や科捜研の女などの戸田山雅司です。今後の展開に期待しましょう。次回のゲストは、国生さゆりです。安洛がUSBを分解して、今回のハッキングが見せかけのランサムウェアと見抜いたのかがわかりませんでした。フィッシング詐欺犯は、車で設備一式を積んで移動しているのですね。最後に、京都つながりで。(23) 「京都慕情〜武田カオリ」本上まなみ for Special Edition 2016 - YouTube
2021.07.03
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(6) Your Song 宮澤エマ Emma Miyazawa - YouTube終盤に近い今週は、栗子役の宮澤エマの週でした。この週の八津脚本はキレキレだった。栗子の孫・春子との何気ないやりとりで、栗子が字を読めないことを知った千代は、栗子も自分と同じような境遇で、波乱万丈の人生を送ってきたことを悟る。さらに栗子は、生きる希望を見失っていた千代に、春子を育てていくという生きがいまで与えていくというまさかの“恩人枠”となり、視聴者の琴線を大いに揺さぶった。また、年老いた栗子の味わい深い演技も絶賛された。ゆっくりと穏やかに話す口調や憂いをたたえた瞳からは、人生の年輪を感じさせ、千代と同じく激動の時代をたくましく生き抜いてきた同士感まで漂わせた点がすばらしい。そんな栗子が、7日の放送回で亡くなり、ネットでも栗子の哀悼コメントが多数上がった。それは宮澤が『おちょやん』の出演によって、女優としての知名度と人気を大幅にアップさせたことの証しでもある。宮澤エマ、『おちょやん』で見せた演技力 年老いた栗子を味わい深い演技で表現 | マイナビニュース (mynavi.jp) ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』(2017年4月、日生劇場)で、見たことがあります。 カラオケバトルの元宝塚のリリカも出ていましたが、彼女はちょい役で、宮沢は準主役でした。そんなわけで私にとっては、ミュージカル女優というイメージだったので、朝ドラの悪役は意外でした。コロナで舞台の仕事がなくてなのかもと思いました。また、32歳なのに老け役でとも思いましたが、いい意味で裏切ってくれました。来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出るそうですから、楽しみです。(6) 卒業写真 宮澤エマ Emma Miyazawa - YouTube
2021.05.07
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今から100年前、「スペイン風邪(=スペインインフルエンザ)」が全世界を未知なる恐怖に陥れました。日本では1918年(大正7)から3年間で関東大震災の実に4倍の約40万人の死者が出たといいます。小説の神様・志賀直哉は、ウィルス禍に怯え生きる当時の自身の経験や心情を「流行感冒」という短編小説で描いています。これは、感冒流行の中、理性を失いむやみに人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの‘心理的な綾’を、軽妙かつ鋭い観察眼で見つめた物語です。志賀直哉が描いた小説世界をドラマ化し、100年前と今を重ね合わせて描くことで、今を生きる私達への“希望”と“指針”を与えるドラマとしたいと考えています。ストーリー:小説家の私(本木雅弘)は、妻の春子(安藤サクラ)と4歳の娘・左枝子、二人の女中とともに暮らしており、娘の健康に対して臆病なほど神経質である。娘には夏でも風邪を引かぬように厚着をさせる。外で人が娘に対し物を食べさせようとすると、腹痛を起こすかも知れぬから絶対拒否等々。左枝子の前の子を流行り病で亡くしており、当然の帰結・徹底だと思っている。時は、大正7年(1918)秋。流行感冒(スペイン風邪)が流行り感染者が増える中、女中の石(古川琴音)が、よりにもよって村人が大挙集まる旅役者の芝居興行を見に行ったのではないか、という疑念が沸き上がった。石は普段から少し愚鈍に見え軽率な行為も多い女中であった。彼女ならやりそうな事だと問いただしたが、石は行ってないと言う。が、私は、そんな疑念を日頃から起こさせる彼女をこの機会に辞めさせようと思った。大騒動となったが、妻の春子はそんな理由で辞めさせては世間体が悪いと言い、私に冷ややかな眼差しを向けた。私は暴君になった心持ちがし、石を辞めさせることを思いとどまるのだが・・・。【原作】志賀直哉「流行感冒」 【脚本】長田育恵 【音楽】清水靖晃 【出演】本木雅弘、安藤サクラ、仲野太賀、古川琴音、松田るか、石橋蓮司 ほか 【制作統括】松川博敬 【演出】柳川強(番組HP)100年前の出来事ですが、白湯がきくとか、マスク警官とか、今と変らぬ混乱ぶりです。知識人と庶民、街と農村などの時代感が出ていました。ロケ地は房総のむらやつくばみらい市など、4Kドラマだけあってきれいに撮られています。実年齢はずいぶん離れている本木雅弘と安藤サクラの夫婦も、少しコミカルでいいです。戦前は女中を雇う家が多かったようで、その扱いも新鮮でした。学生の頃家庭教師をしていた家でも若い女中さんがいて、いつも終るとケーキとお茶を出してくれました。和歌山出身の人で、今どき住み込みの女中さんと思ったものです。マスク、うがい、大正時代のポスターですが、今とどこが違うのだろうかと考えてしまいました。手当てが早ければ、直ぐ治る。PCR検査を渋るようなおかしな専門家は、当時はいなかったようです。このドラマも、いつか地上波で放送されることでしょう。BSだけでは、もったいない出来でした。PS: 朝日新聞の紹介記事です。「死んでいい命・・・」というセリフは、正直言って空々しく感じました。昨日の国会を見ましたが、スガの答弁は他人事で危機感が感じられません。(29) 菅義偉 vs 尾辻かな子(立憲) 【全29分】4/12 衆院・決算行政監視委員会 - YouTube (29) コロナ対策 スガ「いくらなんでも、何もやらなかったちゅうのは、言いすぎ!」江田憲司 4/12 衆院・決算行政監視委 - YouTube
2021.04.12
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「またも看板キャスターが降板」NHKは"忖度人事"をいつまで続けるのか もはや自浄作用は期待できないhttps://president.jp/articles/-/43654からです。NHKの顔である有馬嘉男(55)と武田真一(53)が3月いっぱいで降板させられる。有馬の降板理由:昨年10月26日の臨時国会が開幕した日、菅は『ニュースウオッチ9』(以下『ウオッチ9』)に出た際、有馬は、問題になっている日本学術会議の任命拒否問題について質問を重ねた。すると菅は、最後のほうではややムッとした様子で、「説明できることと、説明できないことがある」といった。だが、週刊文春(2/25日号)によると、放送直後に山田真貴子内閣広報官から原聖樹政治部長に抗議があったという。どうやら、「所信表明の話を聞きたい」といって呼びながら、学術会議問題について聞くなんて、「NHK執行部が裏切った」と考え、菅官邸が怒ったそうだ(これについて2月25日に衆院予算委員会に参考人として招致された山田は、NHKにその件で電話をしたことはないと答弁している)。質問内容を事前に提出して、役人がつくったペーパーを読むだけの出来レース会見しかできない菅にとっては、想定外の質問が許せなかったのではないか。武田の降板理由: 武田の降板理由もまた不可解なものだ。1月19日の『クロ現+』で自民党の二階俊博幹事長をインタビューした際、新型コロナウイルス対策について、「政府の対策は十分なのか。さらに手を打つことがあるとすれば何が必要か」と質問した。すると二階は、「今全力を尽くしてやっているじゃないですか。いちいちそんなケチをつけるものじゃないです」と凄んだというのである。このことで武田は、二階の不興を買って降板&異動に追い込まれたと週刊文春は書いている。記事は、アベ時代の大越や国谷キャスターの降板についてもふれています。大越の場合:安倍首相(当時)は、大越の話すことがいちいち癇に障るようだった。週刊現代(2015年4/4日号)で大手紙政治部記者が、「一度、私が公邸で同席したときは、大越さんがコメントを始めると舌打ちして『また始まったよ』とぼやいていました」と語っている。これも籾井会長時代。安倍と特段に親しい岩田明子NHK記者も、大越のコメントの仕方に不満が溜まっていたと週刊現代が報じている。同期にはやはり安倍首相にきわめて近い小池英夫(後に政治部長、現在は理事)がいて、大越と出世を競っていたという。そんな中で大越は、「政治に対しては多少モノを言いたいと思うし、(3.11の=筆者注)原発事故に関しても、やっぱり言うべきことはきちんと言いたい。NHKだから無味乾燥でいいということは、絶対にないと思います」と、週刊現代のインタビューで語っている。こういう姿勢のジャーナリストが、よく5年も持ちこたえたと思うが、突然、降板をいいわたされたのである。小池は報道局長時代、森友事件を執拗に追いかけ、数々のスクープをものにした相澤冬樹記者の記者職を解き、退社へ追い込んだことでも知られている。国谷の場合: 『クロ現』の国谷裕子がNHK側から、「契約更新をしない」といわれたのは2015年12月であったという。その前年の7月3日、集団的自衛権の行使容認をテーマに菅官房長官(当時)が出演した。国谷は、菅の発言に対して何度も「しかし」と食い下がった。最後の質問が終了直前だったため、菅の言葉が尻切れトンボで終わってしまった。菅周辺が「なぜ、あんな聞き方をする。『しかし』が多すぎる」とNHK側に文句をいったそうだ。現場は国谷の続投を強く望んだが、籾井会長は菅に詫びを入れ、国谷降板の流れができてしまったそうである。 キャスターの場合表に出ているので表面化していますが、記者やディレクターなども被害にあっていると推測されます。大越さんは政治に関係ないスポーツでの登場が目立ちますが、たまに社会問題を扱った問題では一味違うという感じです。ゴマすりの動機が理事になっても腐らず、現役を続けてほしいですね。国谷さんも後任の武田さんまでもが追われてしまっては、ショックでしょう。いや聡明な彼女なら見通していたかもしれません。昨日は、当地選出の黒岩議員の「山田からの電話がなかったのか」という質問に対して、前田会長が、「抗議の電話はなかった。」と2度も同じに答えて、質問をかわしていたのが印象的でした。スガは、前の会長を追い出して扱いやすい人物を据えた甲斐があったと思っていることでしょう。視聴者や国民ではなく、スガの方に顔が向いていますね。これでは、公共放送でなくて、国営放送です。記事は、今話題のスガの長男についても、ユニークな推測をしています。ここからは私の推測も入るのだが、菅が権力者への階を上っていくためには、露骨な総務官僚たちとの会食は若干控えめにせざるを得ない。だが、省内の情報は多いほどいい。そこで、父親に替わって長男の正剛が、総務官僚たちを接待し、省内の最新情報や人の動きなどを、酒の飲めない父親に代わって聞き出し、父親に報告していたのではないか。 長男スパイ説ともいうべきものですね。
2021.02.27
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フジテレビに「重大な倫理違反」=架空データで世論調査報道―BPO 時事通信 2021/02/10 放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会(神田安積委員長)は10日、架空データが含まれたフジテレビの世論調査報道について「重大な放送倫理違反があった」との見解を発表した。同委が「重大な倫理違反」としたのは4件目。問題となったのは、同局が産経新聞社などと合同で2019年5月~20年5月に行った計14回の世論調査を基にした報道。同局からの業務を再委託された会社が架空データを作成した。全体の12.9%に当たる1886件が架空で、同局はこの調査を基に放送した18本のニュースを取り消した。同局は架空データ作成に関わっていなかったが、委託先に立ち会いを行わず、担当者は事実上、政治部デスク1人だけで、同委は「体制が手薄だった」と指摘。ジャーナリストとしての基本姿勢が報道局内で徹底されていれば「未然に防げた可能性があった」とした。その上で、事実に反する情報を1年余り視聴者に伝えたことについて「市民の信頼を大きく裏切り、他の報道機関の世論調査の信頼性に影響を及ぼしたことも否めない」と結論付けた。補足:この問題を審議していたBPOの放送倫理検証委員会は10日、意見を公表し、フジテレビの対応について調査結果を待つだけの状態だったとして、「政治の行方をも左右する世論調査の“丸投げ”とのそしりを免れない」と指摘しました。 そのうえで「架空データが含まれた報道を1年余りにわたり放送し、市民の信頼を大きく裏切った」として重大な放送倫理違反があったと結論づけました。(NHK) 不正なデータ入力を行ったのは、フジテレビの委託先であるアダムスコミュニケーション(東京都品川区)が再委託を行った日本テレネット(京都府京都市)だ。フジテレビは業務委託契約書で、再委託を行う場合は書面でフジテレビの承諾を得なければいけないと定めていた。しかしアダムスコミュニケーションから日本テレネットへの再委託は、フジテレビの承諾はなく、事実も伝えられていなかったという。(ITmedia)BPOの認定は、ずいぶん時間がかかりましたね。ジャーナリストとしての基本姿勢が報道局内で徹底されていれば「未然に防げた可能性があった」と厳しい指摘です。ジャーナリズムとは無縁のテレビ局と言う事でしょう。政府に寄り添った報道姿勢の同局ですが、どうもそれ以前に問題があるようです。ニュースに引きずられてか、ドラマもバラエティーもつまらなく感じます。ほとんど見る気がしません。1月からようやく世論調査を開始したようです。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は1月23、24両日に合同世論調査を実施した。菅義偉内閣の支持率は52.3%で、不支持率45.0%を上回った。略産経新聞社とFNNは、データの不正入力で休止していた合同世論調査を今月から再開しました。原則毎月1回実施する予定で、不正防止策を徹底してまいります。【産経・FNN合同世論調査】内閣支持率5割超、ワクチンへの期待が押し上げ 「接種する」約7割 - 産経ニュース (sankei.com) 支持率が52.3%と高いですね。 スガにはうれしい結果ですね。
2021.02.11
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「麒麟がくる」ラストシーンは視聴率21・6%!9作ぶり最終回18%超え俳優、長谷川博己(43)が主演し、7日に終了したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の最終回の平均世帯視聴率が関東地区で18・4%だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。最終回の18%超えは2011年の「江~姫たちの戦国~」以来9作ぶりで、戦国最大のミステリー「本能寺の変」に国民が注目した。全44回の期間平均視聴率は14・4%で、4年ぶりに14%を突破した。麒麟がさまざまなアクシデントを乗り越え、大河を完走した。全44回の期間平均世帯視聴率は14・4%を記録。期間平均の14%超えは2016年の「真田丸」(16・6%)以来4作ぶりで、前作の「いだてん~東京オリムピック噺~」の8・2%から6・2ポイントも上回った。15分拡大して放送された最終回は18・4%で、番組最高となる初回の19・1%に次ぐ2位。最終回での18%超えは19・1%を記録した11年の「江-」以来9作ぶりで、まさに有終の美となった。高視聴率の要因となったのは日本人なら誰もが知る大事件「本能寺の変」だ。明智光秀がなぜ主君・織田信長を討ったかという謎に迫るクライマックスだけに、番組関係者も「どのように今回描かれるのか。光秀をどこまで描くかが関心を引き付けた」と分析する。最終回は、長谷川扮する光秀が本能寺に攻め入る姿や染谷将太(28)演じる信長の壮絶な最期が迫真の演技とともに描かれたほか、その3年後に秀吉に敗れたはずの光秀らしき侍が登場するという“生存説”に含みを残して終了した。最高瞬間は本編終了前の午後8時57分で21・6%。光秀らしき侍が馬で駆けるラストシーンだった。終了後、公式サイトに動画を寄せた長谷川は「明智光秀は生き延びたんだと信じたいです。何か番外編で、またお会いできたら」と続編を希望。一夜明けたこの日は「1年半同じ役を生きるという本当に貴重な体験、役をここまで深めていけるという贅沢さを改めて感じています」と感謝した。「麒麟-」をめぐってはキャストの不祥事により放送開始が遅れたほか、コロナ禍で撮影が中断するなど困難が相次いだだけに、制作統括の落合将氏は「今は全ての回を制作・放送することができて、キャスト・スタッフ全員、感無量の思いです」と喜んだ。ネット上には「昨日からかなり麒麟ロスです…」「来週から麒麟がこないの寂しい」など“麒麟ロス”の声があふれた。★信長役の染谷「自分の宝」最終回から一夜明けたこの日は、長谷川ら主要キャスト17人のコメントが公式サイトで発表された。信長役の染谷は「本能寺の変」について「最期のときは、相手が光秀という歓喜と興奮に包まれていたように思います」と述懐。1年半演じてきた信長との別れに切なさも感じたといい、「撮影時はもちろん、撮影を離れていても、どこか頭の片隅でいつも信長がぐるぐる回っている感覚がありました。そんな異質な時間から得たものは、間違いなく自分の宝です」と胸を張った。「麒麟がくる」ラストシーンは視聴率21・6%!9作ぶり最終回18%超え (1/2ページ) - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)中断したこともあって、今年の大河ドラマは長かったですね。望月東庵、駒、伊呂波太夫、菊丸と創作上の人物が出番が多すぎました。もっと減らして、物語を凝縮すれば、すっきりとしたパンチのきいたドラマになったと思います。創作か歴史のねつ造か、判断がわかれるところです。沢尻を降板させたのなら、岡村も替えてほしかったですね。川口春奈と言うか帰蝶の役回りは、期待外れでした。長谷川博巳、染谷将太、坂東玉三郎、滝藤賢一、本木雅弘、吉田鋼太郎、片岡鶴太郎などが印象的でした。そして、黒沢和子の衣装がとてもよかったです。オープニングの林英哲の太鼓も。室町幕府の臣下だった光秀が、出向先の織田信長に反旗を翻すという説明が、似たような経験?をした私には面白かったです。最終回の今までにないという触れ込みの本能寺襲撃シーンは、矢や鉄砲のたまに立ち向かっちゃって従来通りでした。(101) [麒麟がくる] オープニング映像 | タイトルバック | 音楽 ジョン・グラム | NHK - YouTube
2021.02.10
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小川彩佳アナ、夫の不倫騒動にもブレないキャスターとしての覚悟報知新聞社 2021/02/05 TBS系「news23」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)のメインキャスターを務める小川彩佳アナウンサー(35)の夫で、医療ベンチャー「メドレー」の代表取締役医師・豊田剛一郎氏(36)の不倫が、4日発売の週刊文春で報じられた。小川アナは同番組内では騒動に触れず、気丈な様子で進行している。小川アナとは、大学の同級生だった。出会いから10年以上たつが、印象は変わらない。相手と正対し、まず話を聞いた上で、自分の考えを口にする。それは、テレビの画面越しにも変わらない。特別扱いを好まなかったのは、当時も同じ。「女子という冠が付くだけで、特別視されている気がする」。そんな彼女にとって「才色兼備」はメリット以上に、デメリットが多いように見えた。帰国子女を理由に、いじめにあった。高身長を揶揄(やゆ)され、容姿は妬みの対象になった。アナウンサーとして活躍するようになった後も、その姿勢は一貫していた。番組での立ち振る舞いに迷い、ネットの批判に悩む日もあった。それでも「女性“だから”、女性“なのに”ではなくて、1人のキャスターとして見られるように」。常に、自身を奮い立たせた。新人時代。初めて訪れた野球場では、1プレーごとにメモを取った。「徹底的にルールを覚える」。ノートびっしりに文字を記し、新人アナの登竜門とされる甲子園取材に備えた。「女性“だから”野球を知らない」と言われたくなかった。それでも目立つ職業柄。ときに非難の的にもなったが、決して信念を曲げなかった。どうにもならない時は、マイクから発する言葉を丁寧語から趣味のロックナンバーに変え、歌って憂さを晴らした。昨年7月に第1子を出産後、3か月で仕事復帰した。「日に日に芽生える母親としての感覚に自分でも驚きながら、新しい生活に漕(こ)ぎ出しています」とコメントした。妻から母親に―。仕事も子育ても両立させる、女性“として”新たなスタートを切った直後だった。夫婦関係は、当人同士にしか分からない。コロナ禍や緊急事態宣言下といった背景はあるが、個人的には他人が口を挟むことでも、誰かに謝罪すべきことでもないように思う。けれど、信じていたものに裏切られたことを想像すると、辛い。それでも人前に立ち、毅然(きぜん)とした姿勢を崩さない。4日の放送では、“女性蔑視”発言をした東京五輪組織委員会の森喜朗会長(83)に対して、「こうした感覚で公然と発言をされる方が権力ある立場にいらっしゃり続けること、そして現場では笑い声があがったようなことも伝えられていますけど、そうした発言を許容するような空気があるという現実があること、どちらにも正直、うんざりしてしまう」と言った。キャスターとして母親としての覚悟は揺るがない。でもどうか頑張り過ぎず、身体だけは大切にして欲しい。(記者コラム・田中 雄己) 先日「サワコの朝」に出ていました。今回は、個人的にはつらい体験でしょうが、長年田原総一朗に鍛えられた人ですから、ちょっとやそっとの事では、動じることはないでしょう。元同僚の富川アナウンサーのスガへのよいしょインタビューに見られるように報道ステーショーンは牙を抜かれた形です。見るべき地上波の報道番組はニュース23と報道特集くらいでしょうか。筑紫哲也の伝統を引き継いで、彼女もアンカーとしてちゃんとしたコメントを残しています。「こうした感覚で公然と発言をされる方が権力ある立場にいらっしゃり続けること、そして現場では笑い声があがったようなことも伝えられていますけど、そうした発言を許容するような空気があるという現実があること、どちらにも正直、うんざりしてしまう」*青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業
2021.02.06
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科学史闇の事件簿、今回は野口英世が取り上げられていました。科学史の闇に迫る知的エンターテインメント。今回取り上げるのは、日本人の誰もが知る偉人・野口英世。福島県の貧しい農家に生まれ幼少期の事故で左手が不自由になりながら、医師となり、単身渡米して研究医に。黄熱病や梅毒の研究でノーベル賞の候補にも挙げられた細菌学のスーパースターのひとりだ。しかし現在では、その研究の多くが誤りだったことがわかっている。なぜ野口は間違ったのか? 科学者・野口英世の欲望の物語。(番組HP)昨年、ダイヤモンドプリンセス号で脚光をあびた岩田健太郎さんも出演していました。野口には好意的な見方でした。以前福島に旅行した時、生家を訪れたことがあります。愛方が冒頭の「その研究の多くが誤りだった」に反応して、最後まで見てしまいました。金遣いが荒く、米国への渡航費を使いこんでしまった話は知っていましたが、私は、黄熱病の研究と言う事ぐらいしか知りません。この辺の小学生は、修学旅行で会津に行くのでその時に生家を訪れます。小学生ですから、梅毒菌の純粋培養の話やそれにかかわる症状の研究の話はないですね。お話は、苦学ではなく苦労して渡米して、ロックフェラーの研究所で黄熱病の研究をしたといった程度です。番組では、学歴がないので北里研究所では、助手以下の扱いだった。研究者は、大卒以上。通訳をした米国の研究者の社交辞令を信じて渡米した。その研究者は、仕方なく自分のプライベートな助手に採用。理論よりも実践、超人的な実験による成果、それゆえに他人では再現できなかった。自己顕示欲や功名心が強く、フライング気味の研究発表、他人の研究成果を無視。ウィルスの存在を知らず、細菌研究に固執。(光学顕微鏡の時代)結果、ワイル病を黄熱病と勘違いして、ワクチンを有効と思いアフリカで感染して早世。といった点を取り上げていました。やはり、学歴がないので相当無理をしたと言う事でしょうか。人間的にも問題があったようですが、科学史とは関係ないのでスルーです。ノーベル賞の候補にもなったそうですが、もらわなくてよかったと思ってしまいました。数年前には、小保方さんのSTAP細胞が話題になりました。再現性や研究不正に注目が集まりました。最近も論文盗用事件が起こっています。野口の研究が、不正とは言えないまでも問題があった事は確かです。どの学者も多かれ少なかれ失敗しているという言葉が印象的でした。野口の場合も、研究の多くが誤りでもなにがしかの成果が評価されているのでしょう。コロナの時代の今、野口について子どもたちにどのように教えられているのか興味があるところです。PS:再放送は本日深夜です。23:45~ NHKBSプレミアム
2021.02.02
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ストーリー:前編 「青春の飛鳥」西暦636年。弱小豪族の息子・中臣鎌足(岡田准一)と時の権力者、蘇我氏の後継ぎ・蘇我入鹿(渡部篤郎)は同じ学堂に通う大親友だった。正義ある国づくりを誓い合う2人は共に幼なじみの車持与志古(木村佳乃)に恋するが、与志古は鎌足と結婚。やがて、政治の実権を握った入鹿は、聖徳太子の息子・山背大兄皇子(山口祐一郎)の討伐を計画する。正義を見失った友を鎌足は体を張って止めるが、入鹿は山背を暗殺する。 後編 「友への誓い」 蘇我入鹿(渡部篤郎)は独裁者として朝廷を支配し、中臣鎌足(岡田准一)は野に下り飢えや病に苦しむ民衆の救済活動に献身する南淵請安(仲代達矢)と出会う。鎌足は請安に心酔し、彼の活動を支える中大兄皇子(小栗旬)と意気投合するが、入鹿は蘇我氏の独裁を糾弾する請安を反逆の罪で捕らえて処刑する。西暦645年。民衆を忘れた入鹿の国づくりを止めるため、鎌足はかつての親友・入鹿を倒し「大化改新」への道を開く。 キャスト中臣鎌足 (岡田准一) 蘇我入鹿 (渡部篤郎) 車持与志古 (木村佳乃) 山背大兄皇子(山口祐一郎) 中大兄皇子 (小栗 旬) 蘇我石川麻呂(伊武雅刀) 中臣国子 (大杉 漣) 軽皇子 (吹越 満) 宝皇女 (高島礼子) 蘇我毛人 (原田芳雄) 南淵請安 (仲代達矢)(HP) NHK大阪放送局制作により、「古代史ドラマスペシャル」としてNHK BShiにて2005年1月1日と1月2日の22時から23時14分に前後編で、NHK総合にて1月3日の19時から20時44分(前編)と21時から22時14分(後編)に放送された日本のテレビドラマ。「大化改新」の中核を担い荒々しく生きた青年・中臣鎌足の姿を通じ、日本という国家の原点を壮大に描く。池端俊策作。視聴率は8.9%。大化の改新前後の時代を舞台として、V6の岡田准一演じる中臣鎌足(のちの藤原鎌足)を主人公に、敵対する蘇我入鹿とは、学僧・旻の元で共に学んだ親友であったという設定で描く。皇極天皇を山背大兄王暗殺の黒幕としたり、鎌足の出身地については常陸国説を採用したりと、学界の定説に拘らない展開となっている。(ウィキ)お正月に再放送したものを見ました。16年前のドラマですね。まあ、中身はサブタイトルのように権力争いと言うよりは、古代史を舞台にした岡田、渡部、木村の三角関係の物語でした。朝廷の様子や庶民の村が描かれますが、かなりチープな感じです。時代考証や建物考証がなされているので、ハズレてはいないのでしょうが何とも言えません。蘇我入鹿の父の毛人が雨ごいに失敗して、権威や権力を失うくだりがあります。何やら、医学を無視して精神論だけを説いて、コロナが終息せず支持率が低下していくスガがだぶって見えてしまいました。延期となっている伊勢神宮参拝は、これでは無理でしょう。神の国発言で有名なオリンピックの森会長は、コロナの終息を神に祈っているそうです。
2021.01.18
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