重信川の岸辺から

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小説「木挽町のあだ… New! 天地 はるなさん

Welcome to Ichiro’s… Ichiro_Kishimiさん
沖縄でウエディング… 上等沖縄司会屋さん
2006/02/24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ソ連軍が侵攻して来た時、関東軍や満州国、進出していた企業などの上層部はいち早く、逃走した。残されたのは、関東軍の下級兵士と根こそぎ動員された後に残された女子どもと年寄り。

 逃げ惑う人たちの混乱と苦闘のなかに、まだ若かった志ん生と円生がいた。この戯曲は、そうした混乱と苦闘を背景に、二人が引き上げる直前までを描いたものである。

 井上ひさしは遅筆で有名だが、その遅筆を納得するのに十分なセリフの巧みさ、構成の妙がある。

 登場人物のことばのひとつひとつに笑と味わいがあり、特に二人のやりとりはそのまま笑の台本のようになっている。

 笑いながら読むうちに、私は、笑の力というものに気づかされた。笑は、権力を越え、ひとびとを力づける。特に弱いものや、苦しむ人たちを。それが本当の笑の力だと思う。

 この戯曲はそういう笑に充ちており、そういう笑の値打ちというものに気づかせてくれる。

 瑣末なことだが、若い頃の志ん生がテンポの速い語りをしていたというのは驚きだった。晩年の志ん生をラジオで何度も聞いたが、その頃の志ん生は、ゆっくりとしたテンポと絶妙の間で、大いに笑わせてくれたものだ。

 ついでにいうと、最近のテレビのお笑い番組には笑いともいえないものが多いように思う。出演者だけが面白がっていて見るものには一つも面白くない、バライティー番組の司会をしている元お笑い芸人の芸無しがやたらにえらそうにしているのも目につく。

 高みから見下すようでは、笑の芸人とはいえない。





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Last updated  2006/02/24 05:32:15 PM


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