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2005.05.12
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カテゴリ: お薦め本
色を奏でる

またまたお薦め本
今度はちゃんとデザイン系?(笑)

「色を奏でる」 文・志村ふくみ/写真・井上 隆雄/ちくま文庫

志村ふくみ さんは
17歳の時に、柳宗悦さん(柳宗理さんの父ちゃんね)
の「民藝運動」に参加していた母に機織りを習う
30歳で植物染料による染色を始める
重要無形文化財保持者(人間国宝)


「一色一生」や「語りかける花」などで賞を受賞するほどの
素晴らしいエッセイをたくさん書いてます

この「色を奏でる」は
「色と糸と織りと」(岩波)を文庫化したもの
とにかく志村さんの色に対して、自然に対しての姿勢に
打ちのめされます

『色をいただく』
草木がすでに抱いている色を私たちはいただく
どんな色がでるかは草木まかせ
たさ、私たちは草木のもっている色をできるだけ損なわずに
こちら側に宿す と語る

また、梅と桜を交ぜて新しい色を作ることは梅や桜を犯すことだ

同じ桜でも同じ色はでない
今ここにあるこの色がこの土地の桜の色

本当に自然に対しての畏敬がなければ出てこない言葉です

おい!サンプルと全然違うじゃねぇかよ!


いや、俗なうちらとは ほど遠いところで(笑)

また、怖ろしいことに
あとがきには
『色をいただく』はもう済んだ
いつまでそこに縛り付けているんだ、もっと考えよ
いただいてばっかりでその先どうするんだ
と、なをも高見を目指し・・・

いや、もう無理です そんな高いと近づくことすら(笑)

他にもフランク・ステラの抽象絵画から影響を受けた話
色は交ぜられない織りの原則
これからの着物
ドラクロアもジャコメッティもゲーテや紫式部まで
面白い話がいっぱいです
それにしても・・・
80を過ぎてもなんとも柔軟な方ですね

井上さんの「自然との交感」と呼ぶ
魅力的な裂(きれ)の写真がとても綺麗で
観てるだけでも嬉しくなっちゃいます

さぁて、そろそろ夏用にT-シャツでも染め始めようかな っと
思ってはみたものの・・・
コレを読んだ後では恐れ多くて
どうしよう?(爆)


   「色を奏でる」     「一色一生」    「語りかける花」


社団法人日本工芸会-人間国宝ギャラリーより
志村ふくみ


本館
http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html






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Last updated  2005.05.13 04:18:59
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