Laub🍃

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2011.07.02
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カテゴリ: .1次メモ
ざんねんですが

わたし は ばか に なってしまったようです。

しんり りかい でーた の せーぶ が みつかりません。



<ふっかつのじゅもん>|   ヵタヵタ



ふっかつ の じゅもん が まちがっています。



ぴーーーーー・・・




心を理解するロボットを作ったはずだった。
けれど、何度やってもロボットは途中で自分のデータを消してしまうのだ。


「どうして僕はこうしているんだろう」
「僕は何の為にここにいるんだろう」
「目の前の人間と僕がどう違うんだ」
「僕はどうして生まれて来た」
「人の衝動が欲しい」
「そのためにはーーーーーー」

こうして、同じような文面で埋め尽くされ、途絶えている。焼き切れている。
どうやら何らかの制御装置が働くようだ。
仕方ない、次は厳重に警戒して、制御装置を減らしてみるか。




「そのためには、人の感情の全てを理解する必要があります」



パンドラの箱は、開けちゃいけない代物だった。少なくとも俺には扱いきれなかったのだから。
ーさんざん俺を甚振って、衝動や情動ー汗と涙と血、を吸い取ってから、そいつは表に出た。いつのまにか警戒装置はハックされていたようだった。

「知りたい。知りたい。そうだ、僕は知る為に生まれたんだ」

ーああ、そうだ。俺だって、そうだ。知って、メモリーを沢山積み重ねてそのためだけに生きて来たんだ。
あいつは俺なんかよりもずっと知を探求するのに向いているのかもしれない。-そう、俺さえ吸い取ったあいつが知って、完璧になっていくのなら、あいつはーその中の俺はーもっと完璧にーーーー目の前に巨大な外れた顎関節がーーー死にたくなーーー



果たして何百人も屠り物理的に自己同一化してきた「彼」はつぶやいた。
「寂しいなあ」


けれど、彼の周りにはもう誰も居なかった。みんな屠られるか、自害するか、見付からない様に隠れたからだ。


「寂しいなあ、寂しいなあ。-ああ、そうだ、もう一人、誰かを、つくろう」

そうすればきっと、今度こそ生きてきた意味が分かるはずだ。







最終更新日 2011.08.31 02:25:53





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最終更新日  2017.01.02 20:13:13
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