Laub🍃

Laub🍃

2011.12.18
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カテゴリ: .1次小
ずっと信じてきたものを捨てた。
 もう、自分の味方に迷惑をかけないために、私は神を捨てた。信仰を捨てた。

 思っていたよりも耐えられた。

 けれど、もう己に呼びかけるあの清らかな声は聞こえない。
 心の底から着いていきたいと思ったあの声はもう聞こえない。

 どんなに苦しい時でも私に笑顔をもたらしていた、あの希望はもうないのだ。

 どうして私は生きているのだろう。
 守ろうと思った味方が腐っているのを目にしたとき、私はすべてを捨てて逃げ出した。

 もう終わりにしよう。


 あの方の声が沢山飛び交っているように見える。
 それならそこは地獄ではなく天国だ。

 この先にはきっとあの方が待っている筈だ。

 いや、仮に地獄に落とされても構わない。
 そこでならあの方をずっと想い続けられるのだから。





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最終更新日  2017.02.10 01:22:50
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