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Oct 23, 2009
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カテゴリ: 香港で食べる
今日は、先日香港に行ったときに食事をしたお店をご紹介します。

食在広州と言う言葉がありますが、今回行ったレストランは香港でも珍しい順徳料理のお店です。
順徳はその広州のすぐ南にあり、あのブルース・リー(李小龍)の郷里(本人はアメリカ生まれ)であることでも有名ですね。
現在は、仏山市の一部になっていて、その仏山市には私も一度だけ出かけたことがありました。

「順徳料理」と聞いても、あまり馴染みのない方もいると思いますが、実は4種類に大別される広東料理の中のひとつ(他は広州、潮州、客家)で、特に順徳は 「中国餐飲之郷」 「中国厨師之郷」 とも言われているくらいで、お料理の里であり、また名シェフの里なんですね。

あの有名な「周富徳」さんも、ご実家はこの順徳だそうで、海産物や野山の食材が豊富なので、そうした食材を使って美味しい料理がはぐくまれてきたんですね。

IFC
IFC posted by (C)Nao


この日は、夕方アモイから香港に到着して、中環(セントラル)での会議が終わったのは、もう夜の8時を回っていました。
それでも夜の長い香港ですから、それから仲間とタクシーで上環へ向かいました。

IFC
IFC (C)Nao


着いた場所は、トラムの走るレトロなウェスタン・マーケットのすぐお隣。
二階に、結婚式なども出来る寶湖金宴のある建物の1階に、今回行った順徳料理の名店「鳳城酒家(フォッセンザウガー)」の本店があります。
私もここへ入るのは初めてでしたが、この鳳城酒家は、香港内にもいくつか支店があるようで、北角(ノースポイント)のお店には、あのレスリー・チャンがよく行っていたんだとか、、

鳳城酒家1
鳳城酒家1 posted by (C)Nao


さて、一般に中華料理と言うと、骨付肉を豪快にぶつ切りにして、鳥もお頭がついているなど、見た目や食べやすさではイマイチと感じる日本人も多いでしょう。
その点この順徳料理は、素材を生かす巧みな調理法で、しかも見た目も綺麗。骨などは取り除いてあるので、何より食べやすいのが嬉しいですね。

鳳城酒家5
鳳城酒家5 posted by (C)Nao


広い店内は気取らない感じ、まずは着席してオーダーをローカルメンバーに任せます。
お隣にある小部屋の中からは、マージャンの音がジャラジャラ聞こえて、いかにも香港らしい雰囲気です(笑)。

最初に大きな瓶のようなものに入ってきたのが、この湯(スープ)です。
色からして、かなり濃厚な感じで、普通のスープとはちょっと違いそうです。

鳳城酒家2
鳳城酒家2 (C)Nao


何でもこのスープには、さまざまな具を入れて煮込んでいるらしく、フルーツも入っていると言うことでしたが、実際飲んでみるとすこし甘みがありましたね。
スープを絞った残りの具の方も、すごい豪華ですよね。

鳳城酒家3
鳳城酒家3 posted by (C)Nao


次に出て来たのが、このちょっと珍しいお料理。
「窩貼大明蝦(車海老のトースト揚げ)」と言いますが、トーストの上に海老を乗せて、剥がれないようにさっくりと焼き上げたものです。


鳳城酒家4
鳳城酒家4 posted by (C)Nao


これは、「大良炒鮮{女乃}」と言って、炒めた蟹肉を卵白と片栗粉と水牛の乳で煮たもの。水牛の乳は牛乳よりコクがあり、まるでチーズのような食感なんですね。
大良は、順徳にある鎮(村)のひとつだそうで、そこで飼育された水牛や乳牛のミルクを使っているんだとか。
こうしたミルクを食材に使っているのも、順徳料理の特徴のようです。

鳳城酒家6
鳳城酒家6 posted by (C)Nao


次は、香港でもよく使われる食材である臘腸(豚肉の腸詰めの燻製)と野菜の炒めものです。
ちょっとこってりしていましたが、他に野菜系がなかったので、おいしくいただきました。

鳳城酒家7
鳳城酒家7 posted by (C)Nao


これは「脆皮〔火乍〕子鶏」。
子鶏を丸ごとこんがりと焼いたローストチキンですが、皮がパリパリッとしていて、とっても美味しかったです。
私は鶏肉が大好きなので、これは最高でした!(笑)。

鳳城酒家8
鳳城酒家8 posted by (C)Nao


そして極め付けが、このお魚料理。(名前を忘れました=汗)
一見すると、普通の蒸し魚のお料理に見えますが、実はこのお魚の中身は、すり身なんです。
でも魚の形をしているの何故?って思いますよね。

鳳城酒家9
鳳城酒家9 posted by (C)Nao


そう、賢明な読者の皆様は、もうお気づきですよね。
その調理方法は、一旦魚の皮を綺麗に剥がして、再度その中にすり身のお魚をサンドしてから蒸し、もとどおりのお魚の形に見せていると言う、とても手の込んだ料理なんです。
ここまでくると、お料理の芸術品とも思えますが、まさに順徳料理の真髄ここにあり!ですね(笑)。

ちょっとわかりにくいですが、中身を見てみると、ほらこの通り。
もちろん骨はないですから、すごく食べやすいですよ(笑)。

鳳城酒家10
鳳城酒家10 posted by (C)Nao


締めくくりは、デザートに西米〔木局〕布甸(焼カスタードプリン)をオーダー。
ほっかほかに焼きあがった、見るからに美味しそうなプリンがやってきました。
でも見ての通り、これがすごくビッグサイズなんです。

鳳城酒家11
鳳城酒家11 posted by (C)Nao


ミルクプリンの発祥の地は、この順徳という説もあるくらいで、ここの定番の品になっているようです。
中には、つぶつぶのタピオカがいっぱい入っていて、なんともいえない食感。

大勢で取り分けて食べるのですが、5人で分けてもこのサイズの半分あれば十分な量でした。
結局、残ったプリンは、翌日のオフィスでのデザートにと、お持ち帰りすることになりました(笑)。

鳳城酒家12
鳳城酒家12 posted by (C)Nao


さて、珍しい順徳料理を頂いた後は、店を出て上環の街へ。
ちょうど二階で結婚披露宴を終えたばかりの、派手なドレスに着飾ったグループが一緒になりました。

香港で一番歴史のある街は、やっぱりトラムがよく似合いますね。


上環
上環 posted by (C)Nao



鳳城酒家

  香港徳輔道中安泰街7號康威花園地下

  TEL2815 8689













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Last updated  Oct 24, 2009 02:24:17 PM
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