おぢさんの覚え書き

おぢさんの覚え書き

2017.04.19
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カテゴリ: 政治
「人類の歴史は戦争の歴史である」とまことしやかに語られる。歴史を振り返ると、なるほど確かに幾多の戦争が繰り返されてきた。しかし、この言葉は歴史の一面しかとらえていない。実際のところ「人類の歴史は平和の歴史である」。

どういうことかというと、豊臣秀吉の朝鮮出兵が1598年に終結したのち江戸時代の間、国内の内戦はあったとしても、朝鮮・中国・日本との間に戦争は発生していない。清朝初めの混乱やアヘン戦争を考慮しても、東洋の広い地域において200年近くの間平和が保たれている。朝鮮・日本に於いては270年もの間平和が保たれている。多くの人が国家間の戦争に巻き込まれなかった、これは大変意義深いことだ。仮に一世代25年とすると10世代もの間、対外戦争で人命が失われることのない時代が続いたことになる。

例外的な出来事ではない。世界中のあちこちで、あらゆる時代にこういった平和が実現している。一生の間、終わりを認識できない平和。これは主観的には永遠の平和である。これはまったく実現不可能ではない。

今我々は、どうやって平和を実現するのか?おぢさんは軍縮と常設国連軍の創設から始めるべきだと考える。力点はもちろん軍縮である。

「国連は機能していない」「大国の利益のための組織」云々かんぬん。あらゆる非難を浴びている。では世界的国際的な組織はいらないというのか。乱暴に分ければ、国連は廃止し全世界的な協調はあきらめるのか、改善し活用するのかどちらかの道しかない。

もし今、巨大宇宙銀蠅が地球に大量飛来し、世界中の人間どもをベチャベチャと食い始めたら、最初はそれを敵国への攻撃に利用しようとするかもしれないが、蠅たちが強大で交渉の余地のない生き物であることが明るみになれば人類は一致協力しその駆除に乗り出すだろう。

我々は敵がいないと協調できない愚かな生き物なのか?

国境ばかりにやたらと太い線が引かれた地球に住んでいる。やたらと国ばかりが目立つ世界に住んでいる。世界はもっとフラットであるべきだ。

同盟と防衛力強化で国は守れるのか。戦前の日本は国防国防と叫んで中国大陸で戦争の泥沼にはまっていた。アメリカに挑発された時には抜けられない状況に陥っていた。


ソ連の崩壊は西側の勝利だ、やはり力には力で対抗し、戦争を抑止するのは止むを得ないと語られた。そうも見えるが、どうだろう?朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン内戦、イラン・イラク戦争、何度も繰り返された中東戦争、ヨーロッパの冷戦。米ソ全面戦争は回避されたが、周辺で代理戦争が繰り返されていた。米ソ間の大戦抑止の効果は認めうるかもしれないが、代理戦争についてはむしろ抑止力など全く期待できないことを示している。


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Last updated  2017.04.23 21:35:04
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おぢさん@ Re[3]:無(03/15) なんだかねさんへ お久しぶりです。永ら…
おぢさん@ Re[1]:土器-編年(02/14) 上毛野形名さんへ 長いこと返信もせず失…
なんだかね@ Re[2]:無(03/15) おぢさんさんへ 遅ればせながら「人新世の…
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