発達障がいな息子たちとの日常

発達障がいな息子たちとの日常

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2008.08.29
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カテゴリ: 子供たちのハナシ
misaが夏休み中に受けた、
発達テストの結果を
昨日、病院で聞いてきました。

先に出した問診表と
これまでの面談の様子も合わせて
結論は『ADHD(注意欠陥多動性障害)』でした。
予想通りです。

まずはテストの結果を見ての話。

知能指数は良い方なのに

あまりにアンバランスな特徴を指摘されました。

普段の学習状況でも
算数の中でも特に文章題は苦手。
そこへもってきてこのテストでは
「見る」のではなく「聞き取って」答える問題だったので
頭の中で話の組み立てや順序立てができないmisaには
とても難しい様子でした。

そして先生から急に「6+7は?」。
突然聞かれてどぎまぎのmisa。
「14、あ、違う、12だ」
先生と私「・・・・・
その様子からまた「あれっ?・・・あ、13か

それを受けて先生が「どうやって計算してる?」と
簡単な足し算プリントをくれました。
でもさっきよりスラスラと解けます。

「だって数字が書いてあるもん。見ればできる

今度は引き算。
くり下がりのある引き算(15-8のような)で、misaの苦手項目です
ちょっと時間のかかる様子に先生がまた
「どうやって計算してる?」
ここで私も初めて、
misaが10からの引き算を使わないことを知りました。
くり下がり、というものを知らないようでした。
驚きでした。

そこでしばらくくり下がりの引き算の練習。
まさか病院でまで算数をやらされると思っていなかった、と
misaは不機嫌な様子が露骨に出ています
そのうちに全然鉛筆が進まなくなり
プリント1枚(30ほどの問題)がやっと出来た、という感じ。

「集中できないねぇ」と先生。
足し算の100マス計算もやりました。
5分近くかかります。

前回の診察で言われたように
misaは目玉の動きが悪く
書き写しなどが苦手。
表になった状態で数字が並んでいるとさらに見づらいのでしょう。
そこへ集中できない状態なので
後半では間違いが目立ちました。

それらの様子から
「薬を飲んでみない?」と先生。
「集中できるようになる薬だよ」。

そこでmisaの性格から意外な返事。

「薬で勉強できるようにするなんて、なんかズルイ気がする」

オリンピックの見過ぎか、
ドーピングのように思えたらしく、
misaらしい考え方に私は微笑ましく思えました

「ズルイんじゃないよ、ラクになるためさ。
 例えば視力の落ちた人が眼鏡をかけるとよく見えるようになるだろ?そういうことだよ」
「え~それでもズルいなぁ。視力をよくするように頑張ればいいんだよ」
「じゃあ頑張っても良くならない人はどうすればいい?」
「仕方がない」
「じゃあ、足が悪くて歩けない人に車椅子はズルイ?」
「ん~それは~・・・仕方ないなぁ」
「だろ?キミも自分ではなんともできないんだから、薬を飲むことはズルじゃないんだよ」
「んでも何か・・・やっぱズルだ」

ああいえばこういうmisaには
口ではかないません

でもとりあえず、試してみよう、と。
先生はmisaに
「キミは生まれてからずっと、頭の中にいっぺんにいろんなことが渦巻いてるのが当たり前の状態なんだけど、そうじゃない、ひとつのことにスッと集中できる感覚を体験してみようよ。
 学力が低いわけじゃないんだ。集中できればもっと勉強がラクになるし、授業が楽しくなるよ。
 今の授業、面白くないだろ?これからもっと難しくなるんだぞ。今の状況だと、中学行ったら学校なんてバカバカしくて行く気なくなっちゃうよ。そしたらキミの将来真っ暗。生きる楽しみさえなくなっちゃうかもしれないんだよ」

そっか。
misaは生まれてこの方、
常に頭の中がガチャガチャ状態なんだ
それしか知らないmisaに
頭の中をを無にして目の前のこと(例えばプリント)に集中しろと言ってもムリなんだね

「ママもね、花粉症で辛いけど、薬を飲むとすごくラクになるよ。薬飲まないと何にもやる気にならないよ」
「ん~それは~分かるけど~」
「ママも好きで花粉症になったんじゃないし、治そうと思っても自分では治らないし、症状も治まらないよ」
「ん~・・・」

花粉症と一緒にしちゃいけなかったかもしれないけど
misaには分かりやすかったようです

薬、というとリタリンかと思いましたが、
コンサータ、という名前が出ました。
昨晩は診察時間が遅く、
この心療科とは別棟の小児科も診察時間外でしたので
薬局での処方ができないため、
今週中に再度小児科で受診して
薬を処方してもらうことになりました。

とりあえずは来月5日までの1週間のお試しです。

薬は良くない、と、
知り合いの方から聞いていたので
ちょっと不安はありました。

帰って早速ネットで調べたら
リタリンに代わる新しい薬らしく。
リタリンと働きかけは同じで効き目が長いようでした。
ただ、切れる時に情緒不安定になる子も多いようで。
でも飲んだ状態はとても良いようで、
本人の体験談としても良いコメントもありました。
まさに、一長一短、のようです。

misaにとってはどう出るのか
まずは体験してみないと分かりません。
何より、
misaがラクになることが最重要なので
本人にしか分からないことです。

この診断は
私にとってもモヤが晴れた状態です。
ADHDという診断が下りて
かえってホッとしています。

とかく後ろ向きに物事を考えがちなmisaには
それを悪く考えず、
逆に薬を飲んで前向きになれるなら
それも彼の生き方を変えるチャンス、と思います。





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Last updated  2008.09.05 00:34:14
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どんどこ母さん @ kazuyorちゃん >認めたくなくて子供に向き合わない親御…
どんどこ母さん @ haruharu318さん >おつかれさまでした。ついこの間、前の…
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