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スキといえば、昨日テレビをみていて、自分がエジプト好きだったことにも気づいた。実家で家族とテレビをみていて、話を広げるつもりで言った一言が、番組の中で次に語られたりするので、怒られる怒られる…。そうか、私ってエジプト好きだったのか。
今日もスキなノロウィルスについて語っちゃいたい気もするけど、本人がちょっと飽きてきたので閑話休題。今日はいまちょっと気になっている男の子について書いておきたいと思います。彼の名前を、仮にゴン太君としよう。
ゴン太は2年生の男の子。背は小さめで割と筋肉質。彼が入学してきたときから、私の目には何故か、恐竜の着ぐるみを着ているようにみえてしまう、いかにもやんちゃそうなかわいい顔立ちの男の子です。 (たぶん、昔どこかで見たイラストに似ているんだと思う。)
1年生の時から、生活指導部会での報告数は常に学年トップ3に入ります。2年生になって、報告の頻度は確実にあがった。彼の周りでは「チョコチョコ」と言いたくなるくらい日常的に暴力があるのです。一言で言うなら、『乱暴な子』。勿論、その都度指導が入ります。一時は、彼に暴力をふるわれても、怖くて先生方には訴えない子が多かったのですが、二学期になって子ども同士の人間関係の変化もあり、先生方へ訴えられるようになってきました。1年生の担任の先生には、お父さん(いや、おじいちゃんか?)のようになつき、2年生の担任の先生にも、一目おきつつお兄さんのようになついています。怒られるとまずいなと感じるけど、すぐそれを忘れてしまうという子。体は小さいけど、2年生の雰囲気の悪い男子の集団の中では、ボス的存在です。
彼の暴力の背景は、生育歴にあるなというのが1・2年時担任と私の共通した認識。というのも、彼のお母さんがとても暴力的な方だからです。面談の際などに、担任の目の前でも、彼を叩くし、蹴る。色々悪さをして保護者を学校に呼ぶことも多い子ですが、お母さんが来ると彼は石のように固まってしまうのだそうです。日常的に暴力のある中で育った子は、それをコミュニケーションとして学習してしまうと言われていますが、彼はまさに、そういうケースだと思います。
すごい子を想像されちゃうかもしれないけど、根は素直な子です。怒られれば(怒られるとようやく、ともいう)悪かったと思う。ただし、それを忘れてしまうけど。
顔立ちはかわいいし、体も小さい今はまだ問題も大きくならずにすむけれど、この先大きくなったら…と心配になります。お母さんは女性としてはとても大柄な方なので、彼もおそらく大きくなると思うのです。今はお母さんの方が20cm以上背も高いし力もあるけど、これが逆転する日は遠くはないわけで、その時どうなってしまうのだろうと思うこともあります。
場合によっては今後、別室指導をしなくてはいけない、と言われつつ二学期が終わりました。スクールカウンセラーも気にかけてくれていて、別室指導になるようなら自分も関わりたいと言ってくれています。
2年生は今、一部の生徒がやさしい先生や自分たちが気に入らない先生の指導に反抗的な態度をみせることがあり、ゴン太もその一人。ただし私は、(何せ威圧系なので)一応「言うことをきかなきゃいけない先生」として認識されているようです。話はそれるけど、養護教諭って、子どもから見ると、いつ世話になるかわからない、という弱みを握られている存在なんじゃないかなと思います。言い方は悪いけど、そういう部分を冷静に見ておかないと、自己評価を誤ることになるとも思う。
話を戻して、こいつの言うことは一応きかなきゃな、という彼の態度を見ていると、ある程度子どもと教師の間には、独特の力関係が必要で、時にそれをわかりやすく示してあげることも必要だなと肌身で感じます。それを濫用してはならないと思うし、その濫用を恐れて過敏になる人も少なくないと思うけど、私はやっぱり、その力関係がなくては指導はなりたたないと感じます。
私にとってゴン太は、こんなふうに色々考えさせてくれる子でもあります。卒業まであと一年半、どういうふうに彼と関わっていこうかなと思案中です。その関わりの方向を示す、かわいらしいエピソードがあったので、今日はゴン太について書いて、おしまい(笑)。だってもうこれだkで文が長いんですものー(^-^;)
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