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2004年10月10日
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 3連休の2日目。
 11時頃、久しぶりに子供らを連れ、家族そろって親父の見舞いに行った。
 部屋に近づくと何やら騒がしい。
 子供らを制し、ボクだけ先に部屋に入ってみる。
 今まで観たことがない形相で親父が苦しんでいる。

 看護士は「朝からこうなんです」と言う。
 「それなら、なぜ連絡をくれない!」
 そう思いながら、容態を確認する。

 どうも、いつもの酸欠、血圧の低下ではないらしい。



 「もうすぐ鎮痛剤が来ますから」看護士はそういうと、親父の手を握り、呼びかけ続ける。親父の目は、焦点を失っていた。

 ボクは、子供たちを部屋に入れることをやめ、ロビーに待たせることにした。看護士と共に親父に声をかけ続けながら、これがガン末期の苦しみなのか、こんなに突然訪れるものなのかと動揺した。

 様子が分からず、嬉しそうに部屋に飛び込んでくる子供らを静かにさせながら、親父の手を握らせた。

 鎮痛剤を投与された親父は少しずつ落ち着きを取り戻し、夕方には静かに眠った。






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最終更新日  2004年10月12日 15時48分14秒
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