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2004年10月26日
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 子供たちを寝かしつけて、いつものように親父の病室を目指し出発しました。

 日曜日以来、何度「親父!」、「お父さん!」と呼びかけても親父は反応してくれません。もう2度と親父はボクの声に反応してくれないかも知れない…そういう気持ちが胸の底から湧き上がるのを感じました。

 僕たちは31日、1日と家族旅行に行くことにしている。ひょっとしたら、その間に親父の容態が急変するかも知れない。そういう思いはなくもない…

 でも、そうして親父の容態が悪い方向に向かうことを意識した行動は取りたくない。親父はまだ生きている。ガンが治らなくても、せめてもう1度立ち上がるくらいに回復して欲しい。1度でいい、子供たちに会って笑って欲しい。

 支離滅裂かも知れないが、だからボクら家族は予定どおりというか毎年の恒例どおり旅行に出る。

 とはいっても、今の状況はとても気になる。だから、看護婦に聞いてみた。看護婦はいつも無愛想で苦手な人だったが、冷静に言葉を選びながら説明してくれた。

 あくまでも個人的な意見だがと前置きして、容態は医師が考えていたよりも相当悪い方向に向かっていること。今特徴的な症状として出ている呼吸の乱れ、無呼吸状態が続くこと、その無呼吸状態が長くなっていくのではないかと思うと。

 まだ、その看護婦は「意識がハッキリしている時に、会わせたい人に来てもらってくださいとアドバイスしておけば良かったのですが…」と涙を浮かべながら頭を深々と下げた。

 最後に、「息子さんが一番大変だと思いますが、がんばってください」と声をかけてくれた。







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最終更新日  2004年10月27日 15時07分39秒
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