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2007年01月12日

■解雇侍■　【第－３話】　ブログで解雇された侍の話し。プロローグ編

テーマ：愛のカタチ、話しませんか？(602)

カテゴリ：【ブログの乱】ブログで解雇された侍の話し

シリーズ【ブログで解雇された男の話し。】
ブログの書き込みが発端で会社を解雇された男の話し。

【プロローグ】

ブログの書き込みが理由で解雇された男がいる。
男は本当の退職理由を語れぬまま会社を去っていった。

去った後の会社では退職理由に箝口令が敷かれたので、
本当の退職理由・解雇の発端となったブログの存在を知ってる者は
数名だけだった。

しかし、

経営者、経営陣以外に退職理由・ブログの存在を知ってる者が、
あろうことか事情を全く知らない従業員に漏らしたのだ。

そんなことがあったので、
漏らした者への警告的な意味合いから【ブログで解雇された男の話し】を
書き始める必要に迫られたのだった。

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【1】居酒屋で衝撃の一言　の巻

　『再開を祝して乾杯！』

気心の知れた元同僚と久しぶりに居酒屋で飲み会。
そんな場所に一人の男がいた。

侍は久しぶりに酒を飲み、日頃のストレスを発散し、
紅潮した頬と体温の上昇を心地よく感じていた。

宴もたけなわ、
1時間くらい経過した頃に、心地よい酔い加減から、
心臓が凍てつき、酔いが冷める一言を元同僚から浴びせられた。

　「侍（解雇男）さん。
　　　ブログの書き込みで会社を辞めることになったと聞きましたよ。」

周囲をはばかって小声で囁く元同僚。
身から出た錆とはいえ追い討ちをかける出来事が突然起きた。

　「（どうしたものか）」

ほんのわずかの間に、対応策を、
スーパーコンピューターほどではないが100万回以上をシミュレート。
そんな必要に迫られた。

結果、腹をくくって

　「そうだよ。」

意を決して肯定。
ブログの存在を知られて、心の中は怒り心頭。

　「（誰が漏らしたんだ！）」

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【２】退職理由を漏らした者　の巻

さて、
話しは侍（解雇男）が会社を去ってから数ヵ月後の出来事になる。
解雇男が勤めてた会社には人の噂話しを至極当然のよう語る人物がいる。
名前をＡとでも呼んでおこう。

そんなＡが
解雇男が会社を去って数ヶ月以上が経過したある日のこと。
日数の経過とともに気が緩んでしまったようで、

　「あとで教えてあげるけど
　　　解雇男はブログの書き込みが原因で辞めることになったんだよ。」

一部の従業員にあろうことか漏らしたＡ。
従業員同士のコミュニケーションの一環。
会話ネタとはいえあまりにも酷い。
これを経営者が知りえたら従業員をますます信じないことになるだろう。
Ａは口が軽いと皆から言われてるのを知ってるのだろうか。

マナー違反 という言葉が頭をよぎった。

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【３】経営者以外に退職理由を知る授業員の存在　の巻

そんなわけで、
一部従業員に解雇男の退職理由を漏らしたＡ。
ｗｅｂに疎い経営陣に問題となったブログを資料提出した人物。
解雇男の退職理由と問題のブログを知る経営陣以外ではただ一人の従業員。

それが誰とはわからずに、
侍（解雇男）は退職にあたり、経営陣以外に退職理由を知る従業員の存在が、
非常に気がかりだった。

それというのも、
退職後もつきあいのある社員がおり、
壁に耳あり。障子に目ありではないけれど、
経営陣への告げ口が気にかかるので、迂闊なことが言えないからなのだ。

そんな中、
侍（解雇男）は知りえる者の該当者を4名に絞り込んでいた。

　・企画系　Ａ課長
　・企画系　Ｂ女子
　・事務系　Ｃ女子
　・事務系　Ｄ課長

ＩＴに疎い社員が大多数のためｗｅｂに携われる者の絞込みは容易。
限られた人数となるものの確信が持てない侍（解雇男）だった。

　『（退職理由を知ってる従業員はいったい誰なんだ。）』

わからないまま退職し、数ヶ月以上が経過したある日のこと。
それは、突然訪れた。

気心の知れた元同僚と居酒屋で飲み会。
色々なことを語らう状況で、ブログの存在を知っている従業員が、
誰だか判明する機会が訪れたのだった。

そんな事とはツユ知らず、
お酒を片手に久しぶりに微笑んでだ侍（解雇男）。

心地よいホロ酔い加減から、
現実に引き戻される凍てつく一言が浴びせられたってわけ。

　「侍（解雇男）さん。
　　　ブログの書き込みで会社を辞めることになったと聞きましたよ。」

周囲をはばかって小声で囁いてくれた元同僚。
この出来事で解雇理由を知ってるただ一人の従業員。
その人物がＡとわかり棘（トゲ）が抜けるようにほっとしたのだった。

　「（箝口令が敷かれてるのに第三者に話すだなんて。
　　　経営者が知ったらがっかりするだろうに。口は災いのもとだな。）」

侍（解雇男）はＡの口の軽さに辟易した。

しかし、ここで新たな問題が発生。
ブログのＵＲＬアドレスを元同僚に明かす必要に迫られた。

　「もうヤケクソ。うんこぶりぶり。」

こんなことになろうとは夢にも思わぬ急展開の出来事。
想定外の出来事が侍（解雇男）に降りかかった。

ブログを見た元同僚はどのような反応をするのか。
再び不安な火種を抱えた侍（解雇男）だった。

-つづく-

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