天使の降りた家

天使の降りた家

2019.12.12
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カテゴリ: 弦人☆12歳
私の腰の事ばかりの日記が続いていましたが~(笑)
今年は弦人さん、小学部最後になる二学期。
行事も次々にある中で、本当に沢山の成長を見せてくれています!

色々たまりにたまっているのですが、とりあえず最近の文化祭の様子から。
支援学校の肢体不自由小学部では、主に展示と舞台発表があります。
毎回先生がその子にあった一役を用意してくれて練習し、当日には保護者向けに発表してくれます。

とにかく大きな舞台に立って何かをするという事が
とーってもドキドキするし、緊張するし、体は固くなるし、声も出にくいし
そういう場面を毎年一年に一度重ねて行くうちに、一人一人が驚くほど成長を見せるんですね。


(あいまいな記憶では、低学年の内は舞台上で泣いていましたね)
弦人はとっても緊張しやすいタイプで(心も体も)
自分は頑張っているという中で、ママやパパを見つけてしまうと・・・

そこからはもう、うわぁぁぁあ~!!と泣き出してしまう。
泣きスイッチが入ると、何も出来ない状態になり、とにかく泣いて終わっていました。

中学年位から舞台上では泣かない!が出来る様になり(それもすごい成長)
緊張しながらも頑張って、終わって舞台から降りてママの顔を見ると
うわぁぁぁぁ~!(ぼくがんばったよー!!)と泣いていました。
舞台上ではいっぱいいっぱいな状態な事が多く、緊張から顔も体も強ばっていました。


そして、6年生。
今年はさすがでした。


6年生は大将のどらネコで、悪者を倒したりと一番の見せ場役なり。

弦ちゃんは・・・

入場する時から、ニッコニコ大笑い
授業で流れる歌をBGMに登場し、キャーキャー声を出して笑っていました!
もう、とっても楽しんでいましたね。
操作して
とてもスムーズな動きで棒を倒して、悪役を退治していました。

何がすごいって
こんなみんなが見ている舞台上で、緊張せずに笑顔で出来た事。
普段通りの手の動きで、力まずに操作出来た事。
6年生として一番の笑顔で皆を引っ張り、会場を明るくした事。

そしてそして、最後に舞台から降りた後も・・・



泣かないぜ。どんなもんだい!
ってな余裕〜な表情。
最後の舞台発表、お疲れ様!

もうママの顔を見ても、さら~っとしていてさ
泣いていた弦人を忘れちゃった位、本当に当たり前の様にやっていました。
これがどんだけすごいか、知る人は知っているって感じでしたね。


ママを見ても『うわあぁぁぁ!号泣』とならない弦人。
これは、この一年で一つ成長した部分でもあります。
学校で用事で顔を出したりお迎えに行った時も、泣かなくなりました。
以前は授業参観だけでも泣いていましたからね。
スゴイ成長です。



展示では、授業で作ったものや様子が展示されていました。



図工の時間に作った作品の数々。
ちょっと分かりづらいので説明すると
一番手前が、筒がクルクル回る様になっていて、指に絵の具を付けて回しながらペインティングしたもの。
左が感触遊びで作ったスライムです。
一番上が、紙すきとシール。



こんな感じで、立てかけらる様になっています。
紙すきや色染め、シール貼りも頑張って作ったみたいですね。



これは、筆を使ってポンポンと色付けしたもの



どんな風に筆を動かしているかと言うと
(ちょーっと見えづらいけど・・・)

筆を紐で上から吊って、その筆に輪っかを付けて握りやすくし
その筆を握って動かして、色を塗っています。

どの作品もそうですが、弦人の一生懸命に作った様子が浮かんで来ます。
弦人は制作活動や図工が大好きです。
手指のコントロールは難しい事が多いけど、自分で動かす事は好きなんですね。
ゆっくりじっくりと手元に集中して、一生懸命に動かそうとします。
それは見ている方が感動する位の集中力です。

多分私だったら
こんなに思う様に動かない手にイライラするだろうし
こっちに持って行きたいのに、勝手に後ろに引けてしまう腕に愛想を尽かし
もう嫌だ!ってなりかねないけど。

弦人は自分でやろうとする気持ちがスゴイんだな。




これは、最近頑張っている視線入力を授業参観で見せてくれた様子。
(またまた見えづらくてすみません
弦人の目の動きをキャッチして、じっと見つめた所をパソコンが反応する仕組み。
これはITと人間のコラボって言うのかな? 
スゴイ発明ですよね~。

その視線入力で的当てゲームをやってみると
次々に的を当てて倒していく。
しっかりと、見て倒す事を理解している。

私も実際にやってみた。
じっと見るというのはなかなか難しい。
直ぐに視線がフワフワと動いてしまう。
するとセンサーが反応しない。
ただ見るだけではなくて、ここ、という意識を持って見ないと出来ない。

じっと見つめる事で、意思表示になる。
画面を通して、自分の意思を他の人に伝えられる。
自分が何をしたいか、選択したり示したりする事が出来る。
もっと練習が進んだら、コミュニケーションをする事が出来るかもしれない。

スゴイね~。ワクワクするね~。
手が動かなくても、言葉を話せなくても、誰かとコミュニケーション出来るかも。
そんな未来が、すぐそこにあるかもよ。
夢は広がるね。


まぁ、使いこなすにはかなりの練習も必要ですが。
それでも小学部の段階で、そういう芽を出せたのは大きい。
これから伸ばせられたらいいね。





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Last updated  2019.12.12 18:15:34
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