月臣邸

2005.12.28
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Jesus deep sin

5限目 神の救い




「やっ…あ、あぁ…っ」

身を捩り、官能の声を漏らす黄泉。
でも――なんか、違う。

この頃、黄泉が変だ。

いつも通りに黄泉の家に行き、当然の様に黄泉を犯して――


いつもと違うのは、情事中のこと。



「あ…っかさ…ん……ッ」





「る…っさぁ…ん、…ッたすけ…っ…」


フルフルと震える手を握れば、安堵した表情。


グチ、ジュプ、と卑猥な音が部屋に響いた。
絶頂の声を上げて、黄泉と俺が果てる。

黄泉の吐き出した白濁は、いつも以上に濃くて量が多かった。



――ねぇ、誰? 誰に助けを求めてるの?
恋をしてるの?

…そんなの、俺には関係ない。


逃がさないよ、黄泉。







久しぶりの部活。
キュッキュッ、とシューズと床の擦れ合う音が気持ちいい。

金曜日に部活出れるって、なんか嬉しいなぁー…

ふっと上を見ると、体育館の照明が酷く眩しかった。


「…………」


ボールを両手で持ち、ゴールを見上げた。
…一発で入ったら、今日は瑠樺先輩と話せる!



「せー…のっ」

ガタッ。…テン、テン…
ボールはリングの淵で円を描いた後、ネットの中を潜り抜けて地面へと落下した。

「…やったぁっ」


ガッツポーズを1つし、歓喜の声を上げる。

ま、こんなことしても瑠樺先輩と話せる訳は無いんだけどさー…。



結構遠くに転がっていってしまったボールを拾おうと、少し駆け足でボールに駆け寄る。

その時――目の前に黒い影が現れ、ボールを拾われた。


「…ふぇ?」


拾ってくれたのかな、と思いその人の顔を見上げると……っ!?


「るっ…る、るる…っ!?///」
「…あはは、何どもってんだよ? ホラ、ボール」

ニコッ、と微笑んで俺にボールを渡す瑠樺先輩。
ぅっわ…本当に叶った…。神様、有難う…っ。

瑠樺先輩は俺を見下げて首を傾げて、「…相変わらず頑張ってんのな」と、笑顔で褒めてくれた。
その笑顔からは、頬に汗が伝い顎から数滴滴り落ちていた。

――すごい、こんなになるまで練習してたんだ…。



「…瑠樺先輩こそ凄いじゃないですか! 頑張ってるんですね、練習」
「あ? ん、まぁ…。お前が久しぶりに部活に来たからな。ちったあかっこいい所見せねぇと」
「――…!」


少し照れくさそうに頬をポリポリ掻いて、瑠樺先輩は笑った。

…俺の為? 俺に見せる為に、頑張ってたの…?
思わず、両手で顔を押さえた。
自然と顔がニヤけてしまう。


「? どうした?」

「あ、ぇっと…………嬉しい、です…」


顔を両手で押さえたまま、俺は呟いた。
自分の顔が赤く染まっていくのがわかる。

すると、瑠樺先輩までもが大きな片手で自分の顔を押さえた。


「…? どうしたんですか?」
「…あー……えっと、さ。…今日、家来ねぇ?」

「……ふぇっ!!?…」


ありえないほどにデカい声を出してしまった為、慌てて口を押さえる。
瑠樺先輩も少し顔を赤くして、俺から目線を逸らし恥ずかしそうに頭を掻いている。


「る、…か先輩のお家に…ですか…?」
「…嫌ならいいんだけど」
「い、嫌じゃないです!! 全然嫌じゃないですっ!! すごい行きたいですっ…あ」


ムキになって叫んだ俺を見て、瑠樺先輩は心底可笑しそうに腹を抱えて笑った。

「ハイハイ…じゃ、部活終わったら一緒に帰ろうぜ」
「はいっ…」


ポン、と頭に手を置かれ、優しく撫でられた。


――どうしよう。る、瑠樺先輩の家だって…!
これってもしかして、告白のチャンス…?


…でも…ダメだよ。やっぱり…俺なんかじゃ。




もう、新弥にとっくに汚されてしまった…俺なんかじゃ。





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Last updated  2005.12.30 12:05:32
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