月臣邸

2005.12.28
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「いや! 聞きたくないッ…どうせ突き放すなら、優しくしたりしないでっ…」


そんな綺麗事はもう聞き飽きた
塩分の薄い涙流して泣かないで?
ウザイ、だけなんだ。
どうせなら君が愛した僕で殺してあげる


「ねぇ、黄泉…。嘘泣きが上手になったんだね」
「ちがっ…ぅよ…嘘泣きなんかじゃない…、よっ…」


何度この光景を見ただろうか
ナイフを持った俺を見上げて、悲しそうな演技。


綺麗事が大嫌いで。

ああ、そっか。
君は逃げてるだけだよね、”黄泉”。


「愛してくれないなら咲人なんかいらないのっ…俺を置いてどっかに行くなら、もう優しくしないでよぉ…!」
「優しくなんかしてないよ。ただお前が勘違いしてるだけじゃない?
 作り物の”俺の演技”に、嬉しくて善がってただけでしょ?

 なんでも俺のせいにすんの、やめてくれる? ウザイんだ」


やがて涙は枯れて
絶望的な瞳で俺を見つめる。
あ、これイイかも。なんか気持ちいい。





「もう、いいよ…飽きた。」
「やっ…咲人…っ」


最後に
”優しい言葉”の雨をあげようか



「愛してるよ」

「誰よりも大事なんだ」
「……」
「君が何より大切なんだよ」
「……」
「…好きだ」
「…さき」


優しく頬を撫でて
腸をナイフで掻き回す。
グチョグチョと音が鳴って、その度黄泉の口から嗚咽が漏れて胃液とか血とかが流れ出てきた。


「ぁ、黄泉。最後にセックスしようか?」


腹の皮膚が切れて、中から肉が赤黒く光っているのが見える。
内臓がグロテスクに見え隠れしてて、今まで見たことのない光景。

黄泉のズボンを脱がして、下着を脱がす。
黄泉の小さな彼が力無く存在していた。


「ぅーん、これもういらないよね。」

クスッと微笑み、ナイフで先端の割れ目からソレを真っ二つに切った。

「ぐぅっ…」

黄泉が苦しそうに痛そうに顔を歪めた。
あれ、まだ息あるんだ。内臓抉られたってのに、随分しぶといなぁ。
ヌラ、と中途半端に愛液に濡れたアナルに指を這わせた。

「ぁ、あ…っ」


…こんな惨めな姿になっても、まだ感じることが出来るの…?
この男の淫乱さに吐き気がした。


「まだ喘ぐだけの気力があんなら、死ぬ前に精一杯喘いでよ…ねッ」
「ッあ! ああぁぁぁ――…ッ!!」


まだ少ししか慣らしていないそこに、黄泉の腹から血を少し掬い、ソコに塗って。
萎えたままの彼を強引に突っ込んだ。
ガバガバに緩んでいる穴は容易に俺を飲み込む。

「っは…ユルユルだねぇ、黄泉…。ちょっと強引に扱いすぎたかな…」
「ぃっ、あ…痛、ぁ……」


ゲホッ、と血を吐いてもがく黄泉。
ドクンッ、と切れた腹の皮膚の間から、赤黒い血が流れ出てきた。

「…綺麗だなぁ、黄泉…」
「ひっ…ぐ、ぅああ…」


だらしなく肉の間からはみ出ている腸を少し掴んで。
グィッと思いっきり引っ張ってみると、今度こそ黄泉は絶句した。
言葉にならない叫び声を上げて、白目を剥く。

あーあ、気絶しちゃったか。


フフッと微笑み、大きくなった彼を穴から引き抜いて。


「血だけで真っ赤なのも綺麗だけど…色とりどりの方が黄泉っぽいからね」


精液を黄泉の腹から顔に吐き出し、俺は満足そうに笑った。
服を吐き直し、ダラしなく横たわっている黄泉の頭を蹴った。
頭蓋骨の割れた音が響く。


「さよなら、黄泉。
 無意味な時間をどうも有難う」



愛して「いた」よ。















結局、コレは現実じゃない。
作り物の”咲人”の世界。
咲人の願望でもなく、黄泉の絶望でもない。
夢のような世界。

本物の咲人と黄泉とは違う、作り物の”咲人”と”黄泉”の世界だから。


さぁ、もう目を覚まして?
目を開けたら君の傍にあるのは、

絶望と幸福、どっち――?




人間界TVより。





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Last updated  2005.12.28 15:50:13
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