RIKIにっき

RIKIにっき

2008.01.08
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カテゴリ: お仕事
 採血室の忙しさも、ピークの頃。


 「すみません、看護師さんどなたか…」

 電話に出て、ということなのだが、あいにく私は患者さんの血を抜き取った直後で、すぐには出られない。
 今日一緒に採血係やってる同僚も似たような状態で、彼女が、

 「今日師長がフリーで動いてるから、師長に出てもらって!」

と、受付さんに指示した。

 受付さんは指示通り、師長を探しに採血室の外へ。。


 採血後のもろもろの用事(→血を採ったところにちっちゃい絆創膏を貼って、後のことを患者さんに説明したり、採った血を検査室へ運んだり、etc)を済ませ、次の患者さんを呼び込んで、採血の前の"お約束"・体重測定をしていたところ、師長が電話をもって、採血室に入ってきた。

 「はい、で、子供さんは何歳? 飲んじゃったお薬の名前わかります??」

 矢継ぎ早に、電話の相手に尋ねる師長。

 「…わかりました。今、医師に確認しますので、そのままお待ちください」

 私が今、体重をはかり終わった患者さんが、体重計を降りて靴を履かれている間。
 師長が電話を保留し、医師への相談のため診察の切れ目を待っていたので、ちょっと聞いてみた。

 「誤飲ですか?」



 あら~~、それはヤバイっしょ!(ー∇ー;)


 "ダ○ニール"というのは糖尿病の患者さんに出す薬の名前で、血糖を下げるためのものだ。

 その場にいた私たちナースや、糖尿病暦の長いベテラン患者さん、みんな思わず顔を見合わせてしまった。


 ちっちゃいお子さんが「タバコを口に入れていた!」とか、「おはじきを口に持って行っていて、数が足りない!」とかで運ばれてきたことが数度あった。

 そういう時、どうするか?

 『おはじき』はレントゲンを撮って、ホントに体の中にあるのかどうか確認していた。
 その時はそのままの状態で胃の中にあったんで、下から出てくるのを待って出てきて。(^ ^;)



 問題は、毒性の強い、『タバコ』。。(><)

 これは冗談抜きで命取りになりかねないので、とにかく胃に管を突っ込んで、吸いだす作業をするのだが。

 ここで、私のいた病院でのポイントを、ひとつ。
 連れてきた親御さんに、その場に立ち会っていただくのだ。

 胃に管を突っ込もうとすれば、当然お子さんはぎゃんぎゃん泣き喚く。

 その様子をあえて親御さんに見てもらうことで、

「親が『つい、ウッカリ』子供の手の届くところに、タバコを置いてしまったらどうなるのか?」

 むごいようだが、その結果の重大性を、身をもってわかっていただくのである。。
 "糖尿病のお薬を飲んでしまったお孫さん"が、その後どうなったのか?

 採血室で採血がエンドレスで続いたため、師長に尋ねるヒマがなくて、結局私にはわからないのだが…。

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、薬やタバコ、そして子供さんの口に簡単に入ってしまう、フィルムケースサイズより小さいものを、お子さんの手の届くところに置くのはやめましょうね。(ー∇ー;)


↑本のタイトルは"けが"ってなってますけど、ちっちゃい子供のいろんなアクシデントへの対応法が載っているようです。

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最終更新日  2008.01.08 17:39:27
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