てけてけ雑記帳

てけてけ雑記帳

2025年11月29日
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カテゴリ: 食べ物
新米が出そろう時期になって、そろそろ価格も落ち着くだろうと
期待していたのだけれど、実際に店頭で見た数字は、期待とはまるで逆方向。
昨年のあの異常な高騰は、一時的なものだと誰もが思っていたはずなのに、
どうやらその“高い水準”がそのまま居座ってしまったらしい。
ニュースでは「今年は例年並みの出来」と言われていたのに、
私の財布にはまったく優しくない現実が続いている。

確かに、以前は安すぎたのかもしれない。農家さんの苦労を思えば、
ある程度の値上がりは仕方ないと頭では分かっている。
でも、昨年度の倍というのは、さすがに受け止めきれない数字だ。
スーパーの棚の前でしばらく立ち尽くしてしまったほど。
物価の話は日常のあちこちで聞くけれど、
毎日食べるものがここまで上がると、ちょっとした不安さえ覚える。
それでも、新米の季節になると、どうにも抗えない魅力がある。
袋を開けたときのふわっとした香りや、
炊き上がったときのつやつやした姿を見ると、
「やっぱり買ってよかった」と思ってしまうから不思議だ。

家計に厳しいと文句を言いながら、結局は一番好きな産地のものを手に取ってしまう。
この矛盾した感じもまた、毎年の恒例行事になりつつある。
帰り道、重たい米袋を抱えながら、「来年こそは落ち着きますように」と
小さく願ってみた。おいしいごはんに翻弄される日々は続きそうだけれど、
せめて心だけはふっくらしていたいものだ。​ ​​ ​​ ​​ ​​ ​​





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最終更新日  2025年11月30日 12時52分24秒
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