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2025.09.18
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カラクリ時計と坊ちゃんの世界
列車の写真を撮っていると、ふと広場の一角に目を奪われました。
そこにあったのは、道後温泉駅前のカラクリ時計。
カチカチ…と音を立てて、まるでロボット漫画のように変身を始めるんです。
最初は2階建ての建物が、ウィーン!と音を立てて4階建てに変身。
中からは、小説『坊ちゃん』に登場するキャラクターたちが、にょきにょきと現れる。


※画像はAIによる生成(Gemini使用)

坊ちゃんとマドンナの姿をした観光ボランティアの方が、にこやかに解説してくれて、まるで物語の中に迷い込んだような気分。

GWだったこともあり、カラクリ時計は30分おきに動き出して、広場には「おお〜!」という歓声が響いていたっけ。
普段は8時から22時まで、1時間ごとに動くそうです。
モデルは道後温泉本館の振鷺閣とのことで、細部までこだわった造形に、思わずしっぽがピンと立ちました。

道後温泉に入るにはまだ日が高かったので、足――いや、肉球を伸ばして道後公園へ。
ここは松山城よりも古い湯築城の跡地で、今は静かな庭園と広場になっています。
子規記念博物館側の広場では、地元の家族連れがシャボン玉を飛ばして遊んでいて、風に乗ってふわりふわりと舞う泡に、わたしも思わずじゃれつきそうになったにゃ。

反対側には、松山武家屋敷の再現や城跡があり、苔むした石垣と静かな池が、時の流れを感じさせてくれました。
何もしないで過ごすには、ぴったりの場所。
風がサラサラと木々を揺らし、鳥のさえずりが耳に心地よく響く。あの時の風の匂い、今でも鼻先に残っているような気がします。


※画像はAIによる生成(Copilot使用)

喉が渇いたので、子規記念博物館の喫茶店でひと休み。

館内では、正岡子規を中心に松山にゆかりのある詩人たちの紹介があり、日露戦争のターニングポイントを変えた秋山兄弟の展示もありました。

兄は陸軍で騎兵隊を率いて活躍し、弟は東郷将軍の参謀として、世界の海将がうらやむT字戦法を実現したとか。
歴史の重みが、展示室の空気をピンと張らせていたにゃ。

次に訪れたのは石手寺。
真面目なお寺としての顔もありながら、どこかテーマパークのような雰囲気も漂っていて、猫の好奇心をくすぐる場所でした。


洞窟を抜けると、そこには仁王像の集団がドーン!と立ち並び、寺の鐘も自由に突けるようになっていて、ゴーン…と響く音が胸に染み渡る。
異風な観光地として、猫的にもかなりおすすめです。

さてさて、夕暮れが近づき、道後温泉に戻ってくると、ちょうど良い時間。
さっそく入浴することにしました。
人気スポットだけあって、男湯だけでも湯船が2つあり、どちらも芋の洗場状態。
ザブン!と湯に浸かると、ふわりと湯気が立ち、体の芯までぽかぽかに。


※画像はAIによる生成(Copilot使用)

「椿の湯にすればよかったかにゃ…」と思いつつも、千と千尋の映画に出てくる湯屋に迷い込んだような気分に浸れて、満足満足。
湯の香り、木のぬくもり、そして湯気のヴェールに包まれて、夢見心地のひとときでした。

温泉からは路面電車に乗ってホテルへ。
ガタンゴトン…と揺れる車内で、窓の外に流れる夜景を眺めながら、しっぽを揺らしてうとうと。
ホテルのレストランでは、旧松山藩主の子孫・久松伯爵の別邸として建てられた萬翠荘と、ライトアップされた松山城が見える絶景の席に案内されました。

コーヒールンバの生演奏が流れる中、カチャカチャ…と食器の音が響き、料理の香りが鼻先をくすぐる。
舌鼓を打ちながら、夜が更けていくのを感じていたっけ。
あの夜の星の瞬き、今でも瞳の奥に残っているような気がします。


※画像はAIによる生成(Copilot使用)

にゃんとも素敵な旅だった。あれから20年、今でも道後の風景を思い出すたびに、しっぽがふわりと揺れるのです。
またいつか、長靴を履いて、ふらりと訪れてみたいにゃ。


「しまなみの風と、道後の湯と、にゃんこの記憶」は4部作です。
下記のリンクをクリックすると、各ページに移動します。

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最終更新日  2025.09.18 10:20:56
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