真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2012年04月10日
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神々の降臨を願い祭祀を行う依代(よりしろ)として「磐境(いわさか・神の宿る神聖な岩石)」の祭祀があり、同じく神々の降臨を願い祭祀を行なう依代として「神籬(ひもろぎ・神の宿る神聖な樹木)」の祭祀があった。

おそらく、この二つの祭祀が和合したものが、連綿と伝わる「磐境・神籬」の祭祀といえよう。

※ 注)ここで上記の「磐境(いわさか)」とは、「磐座(いわくら)」のことでもある。


全国の津々浦々でわれわれの先祖が行ってきた祭祀を、現地を訪れて見聞してきた私の心中には、自然と育まれてきた「磐境祭祀」と「神籬祭祀」の区別があった。

それを私なりに大きく区別するとすれば、「いわさか祭祀」とは列島の太古より伝わる「縄文系祭祀」であり、「ひもろぎ祭祀」とは大陸から渡来人が伝えた「弥生系祭祀」ということになる。

近年の私は、その「縄文系祭祀」の依代「イワクラ」からの誘いが多かったようで、特に今回の地元に蘇った「龍岩」を訪ねて、その佇まいに触れたときは、まさしく縄文系の古代祭祀における「蛇信仰(龍蛇信仰)」を垣間見た思いであった。

日本人は元々「蛇神」を崇敬する民族(縄文系)が源流になっていて、ある民俗学研究者の話では、門松・注連飾り・鏡餅など、正月に使う道具は「蛇」の象徴にあふれているそうだ。

・・・われわれ日本人は、年末年始の大晦日から元旦にかけて、生活や意識の切り替えをする。


そのような観点から、今回訪れた地元は藤ケ瀬にある「龍岩」を観るとすれば、まさにその言わば年毎の「脱皮的革新」の風情を、今に伝える「イワクラ」だったという観方もできよう。


さて今回の画像は、その「龍岩」の上方にあって「飯山(いいのやま)」という、ご飯を盛ったような巨岩を中心に撮影したものだ。なかなかに迫力があって、醍醐味のある磐座群である。

地元には「龍岩頭をあげて飯米を食う」という、米どころの藤ケ瀬らしい伝説もあるそうで、この一帯の磐座群に纏わる物語が連綿と伝えられてきた模様である。





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最終更新日  2012年04月11日 08時16分56秒


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