真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2012年07月14日
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ある時、古文書『ホツマツタヱ』を初めて世に問うた、松本善之助氏の著書「ホツマツタヘ」(毎日新聞社・1980年初版)を参考に、信濃国の延喜式内社で長野県下伊那郡阿智村に鎮座する阿智神社(あちじんじゃ)を訪ねたことがある。

その阿智神社の祭神は思兼命(オモイカネノミコト)で、『ホツマツタヱ』ではその斎名(いみな)を「アチヒコ」とする記載があり、これを社名として今日まで残されているのが当社ということから、古文書『ホツマツタヱ』の信憑性を再認識するところである。

当時この阿智神社に参拝した折に、たまたま出会った地元の郷土史家から、好意で進呈された小冊子があった。今でも手元にあるのだが、その小冊子の特集記事には、(昨日のブログでも取り上げた)『先代旧事本紀』に基づき、天思兼命が信濃国に天降り、阿智の祝部等の祖となったと記してあった。

また『先代旧事本紀』には、聖徳太子が「神・儒・仏」の「三法」を「鼎の三本足」に譬えたことや、「神道」を「根幹」、「儒教」を「枝葉」、「仏教」を「果実」に譬えたと記され、その「三法」の一である「神道」については、〔三部神道〕を唱えたと伝わる。


さて、その〔三部神道〕とは・・・(以下は上記の阿智神社に所蔵される『吾道宮縁由』を参照。)

一には「宗源道(そうけんとう)」、これは天児屋命(アメノコヤネノミコト)を元祖とする。

二には「斎元道(さいけんとう)」、これは天太玉命(アメノフトタマノミコト)を元祖とする。

三には「霊宗道(れいそうとう)」、これは天思兼命(アメノオモイカネノミコト)を元祖とする。



開天ノ間「天神七代」の旨を説くを「宗源」とし、盛天ノ時「地神五代」の道を説くを「斎元」とし、

喪天ノ世「人皇万代ノ理」を教うるを「霊宗」とする。

その次第をいえば、「宗源」、「斎元」、「霊宗」といえども、実は「霊宗」をもって本とする。

この「霊宗」の道を修めなければ、「宗源」と「斎元」は共に自分のものにすることはできない。


以上が、参照部分を分かりやすくした文章だが、「宗源道」とは天児屋命を祖とし藤原氏にもつながる中臣氏の「中臣神道」、「斎元道」とは天太玉命を祖とする忌部氏の「斎部神道」と、それぞれ二つの流派は見当が付くのだが、なぜか「霊宗道」の流派が判然としない。

もしかすると、〔三部神道〕が伝えるところの神道祭祀の大本たる「霊宗道」とは、天皇家を頂点と仰ぐ日本の神道の流れの本流とも言うべき流派とされた【伯家神道】といえるのかもしれない。






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最終更新日  2012年07月14日 23時00分10秒


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