2013年03月30日
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また、東大寺境内に新たに開館したミュージアムでは、東大寺金堂鎮壇具の数々が展示期間中で、なかでも聖武天皇の遺愛の品とされる正倉院の『国家珍宝帳』に記載の「陽宝剣」・「陰宝剣」を間近に拝見でき、その刀身に《北斗七星》を見出せた時、何とも不思議な安堵感があったことを覚えている。
さて、それぞれの聖地等を巡っていると、なぜか「二月堂」の前に人通りが多く賑やかであった。警備の人に尋ねてみると、その日の夜が「修二会」の最終日で、特別に十本の「松明（たいまつ）」が灯るとのことで、その開催の時間帯を教えていただくなど、懇切丁寧な説明を受けた。
その時は奈良での宿泊は無理だと思い、まだ宿泊地さえ決めていない状態だったので、まさかこの行事に参列できるとは思わなかったのだが、その後に駐車場でホテルを検索してみると、希望していた奈良駅前のホテルが一室だけ空いていることがわかり、早速予約することができてチェックイン。
その後もスムーズな流れで東大寺の近くに、ここぞという場所に駐車することができ、「二月堂」の前庭に到着して撮影場所を確保すると、すぐに「お水取り（お松明）」が始まった・・・。
行われた時間は５～１０分だったが、滞りなくその行事の全貌を拝見することができ、その奇しくも有り難いお導きに感謝した次第である。
そこで今回の画像は、その二月堂の「修二会」において、十本の松明（たいまつ）の炎が並んだところを撮影したものだ。
大変な数の観光客だったが、事前に車で迷い込んだ裏道を知っていたおかげで、混雑を上手く避けることができ、速やかにホテルに戻ることができた。
ホテルの部屋では、高鴨神社で求めたお神酒と春日大社で求めたお神酒の、二種類のお神酒を交互に嗜みつつ・・・やはり「十」とは、「統合（十交）」を意味する数だな・・・などと妄想し、「お水取り」で並んだ十本の松明を思い浮かべるのであった。
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最終更新日
2013年03月30日 17時21分44秒
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