
天気予報の昼から雨模様は、葛城王朝の主要地点を巡り終えるまで待ってくれていたかのようだ。
恩智駅で知人と再会、その知人の紹介で地元の感性の豊かな御婦人と共に会談&会食・・・四方山話に花が咲き、楽しい一時を過ごすことができた。
久しぶりに再会した知人は、この約三年半の期間を、水も飲まずに「フルーツ」だけを食べて生活している方で、ミカンを多く食べる冬の期間は、その色素で手の平が黄色くなるそうで、自分の手と見比べると雲泥の差のミカン色をしていたのが印象的だった。
その日は知人宅で宿泊、御礼かたがた「正12面体」を一緒に作ったり、持参した数々の立体を体感してもらったりして、共に充実した時間を過ごすことができた。
さて翌14日(木)は、知人の紹介してくれた「恩智神社」から参拝することになった。
歴史を調べると、この「恩智神社」は、藤原氏により祖神の天児屋根命を「香取神宮」から勧請して創建されたとのこと。天児屋根命はその後、「枚岡神社」を経て「春日大社」に祀られるようになったことから、当社は「元春日」と呼ばれるそうだ。
現在の主祭神は、大御食津彦命(おおみけつひこ)、大御食津姫命(おおみけつひめ)。特に大御食津姫命は、伊勢神宮外宮に祀られる豊受姫大神の別名とされていた。
今回の旅路は、伊勢外宮の「奉納舞」に参列することがキッカケだったので、ここでも外宮のお導きを強く感じたところである。
・・・ということで当日は、聖武天皇の父方の藤原氏に所縁の「恩智神社(河内国二の宮)」、「枚岡神社(河内国一の宮)」、そして奈良の「春日大社」を巡拝することになった。
「枚岡神社」では、境内に梅林公園があり、ちょうど咲き頃の梅花の薫香を味わうことができ、そして「春日大社」では、まさしく満開の桃色の梅が、境内に咲き誇っていたのだった。
そこで今日の画像は、陽光を浴びて梅香を放つ梅を、春日大社の御神前で撮影したものである。
昨日は聖武天皇の母方の賀茂(鴨)氏に御挨拶、そして本日は父方の藤原(中臣)氏に御挨拶の段取りとなり、実に感慨深い神社巡拝となり、有り難き幸せを感じた次第である。
同日の巡拝の道中には、「聖武天皇陵・光明皇后陵」や「東大寺大仏殿」の参詣もあったのだが、その模様は次回の日記にて。
つづく
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