真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年10月12日
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上の画像は、佐渡金山発見の端緒となった主要鉱脈のひとつである国指定史跡「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」という鉱脈露頭を掘り取った跡を撮影したものだ。山頂を真っ二つに断ち割った壮大な採掘跡は、佐渡金山の象徴とされている。

佐渡では、平安時代の末ごろから既に砂金が発見されており、佐渡金山が世に知れ渡るのは、1601年に相川で大金銀鉱脈が発見され、採掘が本格的に開始されてからとのことだ。


1604年に代官・大久保長安は、海岸段丘の先端に大きな敷地の陣屋(後の奉行所)を建てて佐渡一国天領の拠点とし、以後400年にわたって相川は金銀山の町として大きく発展していく。

ちなみに大久保石見守長安は、もともと甲斐武田氏の蔵前衆として活躍、武田氏滅亡後は徳川家康に見いだされ、1601年に石見銀山奉行、1603年には佐渡奉行に任じられ、次いで伊豆金銀山奉行を兼ねて”天下総代官”と言われていたとのことである。

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さて、次に訪ねたのは「トキの森公園」である。トキ(朱鷺)は、Nipponia Nipponの学名を持つ日本を代表する鳥。上の画像は、公園内の「トキふれあいプラザ」で撮影したものである。

かつては日本全国に生息していたが、2003年10月に「キン」と名付けられた野生最後のトキが死亡したことにより、日本の野生生まれのトキは絶滅したとのことだ。

しかし、生息域外保全により飼育・増殖技術を開発した後、2004年から佐渡トキ保護センターを中心に野生復帰に取り組み、2012年5月には放鳥したトキが、自然界で8羽のヒナを誕生させ、38年ぶりの巣立ちが実現したということである。


下の画像は、「佐渡博物館」のトキに関するコーナーで、『トキと伊勢内宮』と題する解説文の参考写真を撮影したものだ。その解説文によれば、伊勢内宮に奉納される「須賀利(すがり)御太刀」(全長約115センチ)には、その柄の部分にトキの尾羽2枚を、赤い絹糸でまといつけてあるそうだ。



その桜の花に似た薄桃色の美しさに、古代から多くの人々が魅せられてきたのであろう。

かく言う私も、そのトキの羽ばたく時に見せるトキ色に、心ときめいた一人である。

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最終更新日  2013年10月12日 23時13分24秒


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