真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年12月01日
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剣岳(125m)の西麓の新北に鎮座する熱田神社は、元は剣神社であり、のちに尾張の熱田大明神を勧請したとされている。

実は参拝時に、当神社の宮司家から頂いた資料があった。それは、当神社に伝わる古文書の一部を引用して解説した文章で、「磐井の乱」と鞍橋君(くらじのきみ)と題するものだった。

その資料によると、この宮司家の先祖が筑紫国造「鞍橋君」とのことで、大和朝廷に対する反乱とされる「磐井の乱(AD527年)」は筑紫君「磐井(いわい)」によって起こされ、その磐井の息子二人の次男が「鞍橋君」と系図は伝えているそうだ。

日本書紀では「磐井」は反逆者とされ、その息子の「鞍橋君」は筑紫国造と記されており、なぜ反逆者の息子が反乱の咎めを受けずに筑紫国造となれたのか・・・と、その資料には疑問を呈されていた。

※この頂いた資料も契機となったであろう・・・この2日後には上記の「筑紫君磐井」が築造した「岩戸山古墳」(北部九州最大の前方後円墳・福岡県八女市)を訪ねることになったのである。


神妙な心地で熱田神社を参拝の後、一行は当神社の裏山である「剣岳」の山頂へ車で向かった。

山頂には剣岳(125m)の東麓に鎮座する「八剣神社」の奥宮があり、この奥宮で参拝を済ませた頃の私の脳裏には、『剣』がキーワードだった今秋の「秋の旅」との関連が渦巻いていた。

そして麓の「八剣神社」に参拝、その際に境内で撮影した大きな銀杏の木が今日の画像である。



繰り返しとなるが、この神社の三柱の祭神に共通のもの、それは三種神器の「草薙の剣」である。

ここまできて感じたのは、今でこそ名古屋の熱田神宮の祭神は「熱田大神」とされ、「草薙の剣」を神体とする「天照大神」を指すとしてあるのだが、やはり上記の「草薙の剣」を受け継いできた三柱神が相応しいということであった。

今秋の「秋の旅」にて名古屋の熱田神宮を参拝し、その由緒を読んだ時に感じた強い違和感が、ここ「鞍手」において「須佐之男命」「日本武尊」「宮須姫命」の三柱を祭神として祀る『剣』に纏わる神社を数社巡ることで・・・これぞ、しかり!・・・と治まったのは不思議である。

☆関連記事・2013年10月26日「秋」の旅日記(26)⇒ リンク

その後も、鞍手は新延の「剣神社」を参拝し、すぐ近くの「鎧塚古墳」を散策、最後は遠賀川流域で最大規模とされる新延の「大塚古墳」を訪れて、今回の北九州の歴史探訪は終焉した。


この二日目の24日は、まさに『剣』づくしの神社巡りとなり、私的に今感じるのは、この「鞍手」地区に鎮座する『剣』に纏わる神社群の配置は、「天体の地上投影」という観点から、おそらく「おうし座」に属する星々が投影されたものではないかということ。

この歴史探訪(1)において、初日に参拝した「宗像神社」と「八所宮」を、「シリウス」と「オリオン座」の地上投影と観たことを記したが、その見立ての連続性からしても、多くの剣系神社が鎮座する「鞍手」は、今の私には「おうし座」が投影された地所に観えるというわけだ。

そういえば「宗像の三女神」は、「須佐之男命」の所持する『剣』から生まれたとされていることから、今回の「宗像」から「鞍手」にかけての歴史探訪は、まさしく『剣』をキーワードとする旅路だったということになり、今秋の「秋の旅」との連続性を強く実感する今日この頃である。


さて、24日は午後5時頃の解散となったが、連日の濃厚な神社・旧跡巡りに加えて、昨夜はほとんど眠れなかったこともあり、帰りの車中で強い睡魔に襲われたため、北九州市内のホテルに急遽宿泊することにした。

それによって後日、思わぬ展開になるのだが、それはまた次回のブログにて。





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最終更新日  2013年12月01日 15時15分22秒


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