真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2015年05月22日
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それが出発の直前になって、既に何度か訪ねている淡路島を意識した時に、なぜか「ゆづるは」という言葉が何度か浮かんできたので調べてみることに・・・。すると、淡路島の南方にあって同島では最高峰の諭鶴羽山(ゆづるはさん・標高608m)の存在に気づいたのだった。

さらに調べていくと、この諭鶴羽山は、九州は英彦山系の修験道の御山と分かり、これはお導きをいただいたと感じて、今回の淡路島で行くべき場所があるとすれば、その筆頭に据えることになったのである。

そこで冒頭の画像は、訪れていた「沼島」から帰港して、諭鶴羽山の山頂部に向かう山道を車で登り、その八合目に鎮座する「諭鶴羽神社」を撮影したものだ。

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そして上の画像は、よく整備された諭鶴羽山の山頂にある標識を映したものである。

八合目の諭鶴羽神社の祭神は「イザナミ尊」を主祭神とする三柱神で、この山頂からほぼ真北に鎮座する淡路国一宮 伊弉諾神宮の主祭神「イザナギ尊」と、南北で夫婦神よろしく対の関係になっていることが興味深く、私には意図的な配祀と感じられた。

ここで、上記の英彦山との関係を紐解くと、海上交通が主体であった昔、九州・英彦山から四国・石鎚山、淡路・諭鶴羽山、紀伊・熊野へと続いた海の道で、修験道の伝播する道が結ばれていたということである。

今回の旅路では、予め「石鎚山」に登る予定を立てていたので、それなら御縁の深い「諭鶴羽山」にも登るようにとのお達しが、聴こえてきた「ゆづるは」という言葉の浮かびだったのだろう。

加えて、世界遺産に登録された「熊野古道」。この熊野との関係は平安修験にさかのぼり・・・紀伊・熊野の神は、淡路・諭鶴羽山から渡っていかれた・・・と伝えられているとのことだ。

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この「諭鶴羽山」と「沼島」の関係も南北であり、伊弉諾神宮の主祭神「イザナギ尊」と諭鶴羽神社の主祭神「イザナミ尊」が結ばれて生まれたオノコロ島が「沼島」と読み取れて、実に感慨深いものがあった。

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この諭鶴羽山に登るには、神社の鎮座する八合目まで車道があるのだが、これがかなり急峻な山ということに加えて道幅も狭く運転が難しかった。

日頃の運転技術が問われることにもなったわけだが、帰りの車道では何度か車から降りて、小石を退けては前進するという作業を繰り返したお陰で、今回の旅路を象徴する「立て看板」に出会うことができた。

その看板に描かれた日本地図の部分を撮影したものが上の画像である。

その日本の地質構造区分図には、四国を東西に横断する大断層の「中央構造線」から、東方に繋がって日本海に抜ける「フォッサマグナ」の大断層が描かれており、よく見るとその淡路島のすぐ南方にある大断層は、ここ「諭鶴羽山」と「沼島」の間を通っていた・・・。

・・・と、この描かれた大断層を確認したと同時に、今回の旅路における四国と淡路島での動向が、私の心中に走馬灯のように蘇ってくるのだった。

そうか・・・四国全域を俯瞰した場合、西方の山の「石鎚山」と海側の「足摺岬」、そして東方の山の「剣山」と海側の「室戸岬」と、中央構造線を跨ぐようにして淡路島に渡り、この淡路島でも同じ大断層をまるで跨ぐかのように、山の「諭鶴羽山」と海側の「沼島」を訪れることになっていたとは・・・。

驚いたことに今回の旅路は、どうやら自分でも無意識のうちに、四国~淡路島を横断する「中央構造線」を巡る旅だった模様である。

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そして淡路島の最高峰「諭鶴羽山」を下山した後は、高速道に乗って北方に向かって走り、あの美しい明石海峡大橋を渡って、明石市にある天文科学館へ行った。

その天文科学館の北側にあって、東経135度の子午線を示す「トンボの標識」を映したものが最後の画像である。

およそ東西の緯度を示す中央構造線に纏わる主要地点を巡り、最後は東経135度にて旅路を締め括ることで、今回の[GW・四国~淡路島への旅]は終了とし、有り難き幸せを噛み締めつつ帰路に就いた次第である。





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最終更新日  2015年05月22日 01時39分25秒


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