真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年03月02日
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季節によって徐々に夕日が沈む位置がずれるので、ピッタリの位置にくるタイミングは一年に二回ほどしかなく、その期間とは10月20日頃と2月20日頃のそれぞれ一週間とのことだ。

実は今回、この神社の参道が10月20日頃、西海に沈む夕日の方向を示すことを知ったとき、直感的にかつて何度か訪れたことのある「金山巨石群」(上の画像)で確認された、一年の太陽運行における節目の月日に近いということを思い出したのだった。

さもありなんということで、その「金山巨石群」に詳しいホームページ(以下に紹介)を開いてみると、上に記した一年に二回の日の頃が、一年間の周期を知る重要な節目の日として精確に観測されていたことが確認できると記されていたのである。

☆【 金山巨石群と太陽暦 】⇒ ​ リンク ​より、[ 冬至をはさんだ約120日間 ]をクリック

◎関連記事・・・2013年 4月8日 「春」の旅日記(15)⇒ リンク

◎関連記事・・・2013年10月23日 「秋」の旅日記(22)⇒ リンク


一般的に一年間の節目といえば、夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せた「二至二分」が基本だが、「金山巨石群」ではその「二至二分」の観測よりも、むしろ上記の一年に二回の日(10月20日頃と2月20日頃)の観測の方が重要視されていた形跡がうかがえること、またその太古より伝わる太陽周期の観測の手法が、もしかすると宮地嶽神社の”光の道”たる参道に投影されているのかもしれないと思うと、おのずと感動が込み上げてくるのであった。



加えて「金山巨石群」の研究調査によれば、磐座に射込む光を「一年に二回の節目の日」に読み取ることによって、一年間の周期をかなり正確に知ることができる仕組みになっていることが判明していることから、太古よりこの「一年に二回の節目の日」が大切な日取りとされてきたことが推考できるというわけだ。

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さてこの画像は、「相島」の西海岸にある「龍王石」を、その全体が把握できるよう背後から撮影したもので、昔から漁を生業とする海の男の信仰を一身に集める御神体だったそうである。

いつも引用させていただく書籍『 縄文の星と祀り 』の著者 堀田聰八郎氏の検証では、この「龍王石」が初めて祭祀された年は、紀元前2635年と明確に出たとのことで、縄文時代の中期頃には博多湾岸域の各地に意図的に形成された磐座や立岩等を繋ぐ、言わば「灯台ネットワーク」が形成されていたと推察できるとのことだ。

今から4500年以上前より、「相島」には縄文系譜の祭祀場が形成されていた・・・それはおそらく上記の「金山巨石群」のように綿密な天体観測と地文測量に基づいて設置されたものであり、そのような歴史的背景を受け継ぐかたちで、宮地嶽神社と相島を結ぶ一直線の参道が成形されたのではないかと考える。

最近のTVコマーシャルで見た”光の道”が、以上のように自分でも意外な展開をみせるとは・・・感慨無量である。

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最終更新日  2024年11月09日 17時14分22秒


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