真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2016年11月15日
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11月8日、博多駅前に空いた北の「大穴」から、中央の位置付けとなる「天御中主神社」を見出すこととなり、前回の日記ではその経緯と私的解釈を記した。

そして先週の土曜日(12日)は、さらに「その次」と見定めた場所を訪ねてみることに・・・。

実は、その場所を訪ねる最初の動機があった。それは、先月の10月30日に行った「大入島(おおにゅうじま)」は 日向泊の「神の井」を東の起点とする北緯約33度の東西軸を西に伸ばすと、福岡県最南端の大牟田市にある「三池港」に突き当たると知ったことにある。それで、いづれは何かの機会に、その地を訪問しようと考えていた。

その後、前回の日記で書いたように「北」と「中央」の関係が浮かび上がり、その南北となる二ヶ所を結んでさらに南方に軸線を伸ばすと上記の「三池港」と交差することに驚き、何はともあれ早々に行くべきだと判断し現地へ足を運んだ次第である。


ところで、大牟田市の「三池港」といえば、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録された構成資産の一つで、三池炭鉱躍進の一翼を担った港湾である。

そこで冒頭の画像は、「三池港」にある日本では唯一となるパナマ運河と同様の閘門式ドックを正面に撮影したものである。ちなみに、遠浅で干満の差が大きい(最大6m)有明海で、この渠内(ドック)の水位を一定に保つための閘門式水門は現在も稼動し、その様子を見学することができる。

当日は他に、明治41年に 三井財閥の迎賓館として建てられた洋館 「旧三井港倶楽部」や、石炭を中心としたエネルギー資源に関する「石炭産業科学館」を訪ね、かつて日本最大の石炭鉱業地帯として名を馳せた三池炭鉱の栄枯盛衰を垣間見た思いである。



北の「大穴」から中央の「起点」を経て、福岡県最南端の「三池港」へ・・・。



そして、その中央を孕む南北軸の「南」は「火」であり、そのまさしく「火」を燃やすための石炭をこの地で採掘し世界に輸出する日本屈指の港湾が「三池港」であった。

加えて、上記の大入島の「日向泊」を東端とする東西線の西端が「三池港」だとすれば、その西の五行は「金」となり、この金とは「石」との解釈もできるので、化石燃料たる石炭の宝庫が(三池港を含む)三池炭鉱の一帯だったことにも興味をそそられる。

・・・ということは、その南北軸と東西軸の交差する「三池港」の存在する位置とは、北の「大穴」と南北軸を形成する「南」の「火」の要素と、東の「日向泊」と東西軸を形成する「西」の「金(石)」の要素が、まさに合体したかのような「石炭(燃ゆる石)」が当時の先端技術を用いて大規模に産出され、日本の近代化を支えてきた「三池炭鉱(三井三池炭鉱)」のあった地域一帯となるわけで、実に興味深い。


以上のことを含めて、また更に深く魅かれていく世界があった。それは上記の南北軸の南とした「三池港」を経て、その南方に軸線を引いていくと、かつて訪れたことのある巨石群に到達することである。

その巨石群とは、「矢岳巨石群」(熊本県上天草市)のことで、現地では磐座が配置された各所に、天文・地文に詳しい研究者の解説が記された案内板が立ててあり、ある磐座について書かれた内容に、その磐座が設置された当時の北極星(※りゅう座のα星)に関する記述があったことを思い出した。

◎関連記事・・・ 「矢岳巨石群」を訪ねて

・・・もしかすると、上記の南北軸の中央にして「測量の起点」とした「天御中主神社」の鎮座する位置は、おそらく縄文系海人族が北極星(※りゅう座のα星)を含む天体観測の施設として設置したであろう「矢岳巨石群」が、九州の西方を南北に貫く軸線の「最南端」として連綿と特別視されてきた歴史があり、その南北の軸線上にある現在の鎮座地として弥生時代以降に定められたのかもしれない・・・などと、とめどなく想像(妄想)の翼が羽ばたくのであった。

(※紀元前2800年頃には、りゅう座のα星「トゥバーン」が北極星の位置にあった。)


ところで本日の午前5時に、JR博多駅前の大陥没事故で通行止めになっていた道路の通行が再開し、これで市中心部で破壊された都市機能は、8日早朝の事故発生から1週間で回復したことになる。

今朝たまたまテレビを付けた時に、通行再開のライブ中継を見る機会があり、その報道を視聴しつつ「石炭産業科学館」で専門ガイドから受けた熱い解説を思い出し、その適材適所の人材配置と技術力結集の背景には、往時の三池炭鉱において採鉱の先端機器が随時導入されて培われた総合力があったと如実に感じられ、感動を新たにしたところである。

すると「スーパームーン」の十六夜に、聴こえてきた歌があった・・・。





あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)

※『炭坑節』・・・福岡県に伝わる日本の民謡






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最終更新日  2016年11月15日 21時15分44秒


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