真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2019年03月21日
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「久住山」の山頂から降り始めて、フト気が付いてみると、周囲の山岳地帯には私以外に誰もいないことが分かった。登山口から登り始めたのが午前10時頃で、時折小雪が舞う天候だったこともあり、当日の登山者は少なかったことが考えられる。

そんなことはどうあれ、念願であった九重(九十)連山の最高峰たる久住(九十)山の山頂(十合目)に立つことができ、言わば破竹(八九)の勢いで自由(十)の世界へ向かう「八九十」の段階を登り最高峰の「十」に至った達成感からか、十全たる満面の笑みで下山していく自分がいた。

そこで冒頭の画像は、大きな火口跡の底に向かって、大小の岩石が時間をかけて崩れ落ちている風情を映したものだ。ちなみに上方の二つのピークは、右側が「中岳」で左側が「天狗ヶ城」である。



そして、さらに降りていく過程でフト空を見上げると、上記の二つのピークの中ほどにポッカリと浮かぶ「月」を観ることができたのは嬉しかった。

今回の登山については、時間が限られていたことや私自身の体力の限界もあり、当初予定していたこの二つのピークには登れなかったのだが、また次の機会があればチャレンジしたいと考えている。



上の画像は、その真っ直ぐな急こう配の稜線が美しい「久住山」の山容を映したものだ。これも多くの登山者が「久住山」に魅了される要因の一つであろう。

もうここまで来れば、登山口に近い最後の急坂を残して、ほぼ平坦な山道をネッチリと歩いていくだけである。それからは、ただひたすら歩く動的な瞑想という感覚で、自分の心を内観しつつマイペースで歩き続けることができた。



そして、道中の「沓掛山」の登りに差し掛かったところで、何とも不思議な光景に遭遇したのであった。

上の画像のように、それまで歩いてきた尾根伝いの山道一帯を忽然と陽光が照らし始め、雲が掛かり日陰となっている前方の二並びの山の谷間の向こうに、これまた太陽に照らされた山並みが見えたのである。





以上の関係が生み出す方位線が指し示す方向は東北東なので・・・もしかするとこの地は、古代人が東方より昇ってくる太陽や月、そして星々を観測する特別な場所ではなかったか・・・などと、歴史ロマンの翼は大きく羽ばたくのであった。



そして「沓掛山」の山頂部から、阿蘇山の方面を撮影した画像が上である。雲間から注がれるカーテン状の光線は実に神々しく、太古にはかなりの高山だった阿蘇山群を寿いでいるかのようであった。

この美しく優しい光に包まれた世界を見納めに、急坂を降りて車を停めた登山口の駐車場に着いたのは、ちょうど午後5時であった。

今回が初めてとなる九州最高峰「久住山」の冬山登山は、その登山道の距離が長かったこともあり、かなり疲れてしまったので、昨日と同じく天然温泉のある「国民宿舎 久住高原荘」にもう一泊することとし、とにかく身体を癒すことに徹して早めに寝たことを憶えている。



そして翌日(1月18日)の早朝、宿泊施設の庭から日の出の頃の阿蘇山を撮影したものが上の画像だ。

画像に映る手前の石版に刻んであるように、遠方に見える山並みの右側が「高岳(標高 1,592m)」、そして左側が「根子岳(標高 1,433m)」である。



上の画像は、当日の朝に「阿蘇山」の全体像を、標高約1,000mの久住高原から撮影したものである。

前日の「久住山」への登山では、ほとんど阿蘇山を展望できなかったこともあり、この早朝の朝霞に浮かぶ山々は、とりわけ美しく映えて見えるのであった。





上の画像は、宿泊施設の部屋の窓から映した、朝日に映える「九重連山」である。中央のどっしりとした佇まいの御山が、九重連山の主峰にして九州最高峰の「久住山」だ。



その「久住山」を、少し拡大した画像が上である。それにしても素晴らしい山容であり、この御山の頂に立てたかと思うと、自ずと胸が高鳴るのであった。

そして下の画像は、同じ「久住山」を別角度から撮影したものである。とてもゆっくりではあるが、激しく実動する火山活動の一端を読み取ることのできるワンショットだと言えよう。

今回のブログタイトルを・・・「八九十」の登山・・・として、「八」たる「屋山」の登山を経て、「九十」たる「久住≒九重」に登ったことで、果たして私の意識が「十」の段階に至ったかどうかは定かではないが、少なくとも「十」に至る布石を打つことができたと、そのように感じる今日この頃である。






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最終更新日  2019年03月22日 08時39分12秒


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