真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年07月31日
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上の地図に示したように、「伊吹山」と「御嶽山」を結ぶ軸線上にあって、”巨大な岩塊で構成された磐座群”のことだ。



冒頭で当巨石群へは”再訪”と書いたが、おそらく今回で5~6回目の再訪になるであろう。

そこで上の画像は、『金山巨石群』の中でも”メインシンボル”とも言える「岩屋岩蔭遺跡巨石群」を撮影したものである。

この巨石群の洗練された〔岩組み〕を目の前にして、今回もその存在感に圧倒されてしまうのであった。



この『金山巨石群』は”三つの巨石群”で構成されており、そのうちの二つは山の谷間に位置している。その谷間には”方位線”があり、それを示した地図(※)が上である。
(※)この地図は書名『金山巨石群の「縄文」太陽観測ガイド』小林由来 徳田紫穂・共著より転載。

その”方位線”とは、例えばこの地図上に示された「岩屋岩蔭遺跡巨石群」の観測地点から、東北東に約30度の〔夏至の日の出方向(冬至の日の入方向)〕の方位を示す軸線ということだ。

ここで興味深いのは、連載している今回の旅路の冒頭記事(下の関連記事)から抜粋すると、



と記しており、加えて『金山巨石群』の〔夏至の日の出方向〕が示す”方位線”の先に「御嶽山」があることを予め知っていたことから、”この二つの方位線は完全に重なり合っている”というところである。

☆関連記事・・・​ ふたたび”列島中央部”への旅路…(1)



さて、三つの巨石群が示された上掲地図に、山の谷間に位置するもう一つの「線刻石のある巨石群」があるのだが、その”メイン”となる巨石群を撮影した画像が上である。

そして下の画像は、この「線刻石のある巨石群」の手前にある歩道に掲げられた解説版を撮影したものだ。



今回の旅路で、この『金山巨石群』に到着したのは、今年(2024年)の夏至(6月21日)を過ぎた6月26日(金)の午前11時30分頃であった。

つまり、当日の太陽が南中する時刻(この巨石群のある岐阜県では午前11時50分頃)に間に合うように、当地を訪れたというわけである。



そこで上の画像は、「線刻石のある巨石群」のなかの”線刻”が刻まれた巨大な「線刻石」を、画像右下に見える洞窟状の穴(奥底の地面へ降りることができる)を含めて撮影したものだ。



次に上の画像は、夏至の頃に南中した太陽の光が、上方に意図的に配置された岩組みの隙間を通って小さなスポット光となり、この岩組みの奥底となる地面に置いた”自作の立体造形”(画像の中央部)を透過して、(かなり遠目ではあるが)薄っすらと輝いている場面を撮影したものである。

そして下の画像は、地面に置いた”造形”の向こうに掲げられた解説版を拡大したものだ。



この解説版には、毎年の夏至の頃に岩組みの奥底に降り注ぐ陽光が、日時の経過に応じて変容する形状や観測するためのポイントを、端的に分かりやすく示してある。





この「立体七角形」は、私の中では『光』を象徴する造形であり、このたびの”夏至”という年間で最も強く神聖な陽光と響き合う機会が得られたのは、ありがたく嬉しい感動のひとときであった。



ところで、今回の『金山巨石群』への再訪を決めた直後に、とても興味深い資料(下にリンクした参考資料)を入手したのであった。かなり《重要な内容》と感じたので、以下に掻い摘んで解説しておきたい。

◎約18.6年周期となる「月」の運行の”極大期”において、冬至の頃の『満月』は、夏至の「太陽」よりも”北”から昇り、(夏至の太陽よりも)高いところを巡ることから、古代より人々は畏敬の念をもって「月の運行の極大期における満月」(北限の満月)を眺め、信仰の拠り所にしてきた可能性がある。

◎〔縄文遺跡〕として有名な青森県の「三内丸山遺跡」や〔弥生遺跡〕として有名な佐賀県の「吉野ケ里遺跡」の祭祀遺構を調査すると、《夏至の日の出方位より2~3°ほど北に振れた方位線》を持つことが確認されている。

◎上記の調査結果は、日本の古代遺跡を代表する二ヶ所の祭祀遺構が「北限の満月」の〔月の出〕に”方位線”を合わせて建造されたことを証明しており、縄文時代(前期中頃)から弥生時代に住んでいた人々にとって、「太陽」よりも「月」に対する強い信仰があったことを物語っている。



※参考資料・・・​ 吉野ヶ里遺跡と北限の満月』北條芳隆 著(東海大学)

※参考資料・・・​ 「吉野ヶ里遺跡と夏の天の川説の謎」 ​(月刊「歴史人」より)

上の参考資料を熟読することで・・・《 時代は今、”歴史的転換点”を迎えた!》・・・と判るであろう。





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最終更新日  2024年08月02日 22時48分12秒


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