真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2024年08月07日
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半島の東北端へ向かう車道は、まず途中までは敷設された高速道路を走った。道中では地震の影響により各所で工事をしていたが、何とか終点まで走り抜けることができた。

また、高速を降りて珠洲市内を走っていると、数多くの家の屋根に青いビニールシートが被せられ、半壊状態など痛々しい住居の多さに驚き、年初に起きた〔能登半島地震〕から約半年が経過した当日(6月27日)でも、震災の生々しい現実を突き付けられたのであった。



目的地の「須須神社 奥宮」へ近づけば近づくほどに、年始の震災により今まさに瓦解しつつある家屋を散見するようになり、その厳しい現実を目の当たりにしつつ潜り抜けるようにして当社の入口に到着したのは、午後4時頃であった。

そこで上の画像は、「式内 須須神社 奥宮」と記された立派な石標と共に、当社への上り階段を撮影したものである。この新調された階段等は、昨年5月に同地域で起きた地震の後に修復されたものと思われる。



階段を上り最初の鳥居を潜ってしばらく歩くと、上の画像のような壊れたままの石造の鳥居が現れた。

目の前に現れた惨状に少したじろぎつつも、美しき陽光に誘われるようにして先を急いだ。



標高172mの低山とはいえ、社殿の鎮座する山頂までの約20分は、なかなか険しい道程であった。

そうして辿り着いた「須須神社 奥宮」の、傾きかけた”拝殿”を撮影した画像が上である。







次に上の画像は、”拝殿”の左側から上がらせていただき、正面の上座方面に向けて撮影したものだ。

”拝殿”の裏に鎮座する”本殿”へ向かって祈念する〔祭祀の場〕は、このように・・・・・・であった。



そして先ほどの”拝殿”の裏手にあって、少し高台に鎮座する「須須神社 奥宮」の”本殿”を撮影した画像が上である。

当社”奥宮(本殿)”の主祭神は「美保須須見(ミホススミ)命」。以下は、当社の〈由緒〉である。

​……崇神天皇の御代の創建と伝え、古来より鈴ヶ嶽奧神社と号し、また、鈴奧大明神と称えられ山伏山(標高172メートル)の頂上に鎮座し、海上からの景観は山容優美にして、鈴を逆さにしたような神奈美の霊山で、北海航行の目標、漁だめの森、御神体山として崇拝され、平安中期には海上警戒の設備を置き、峰火が一度あがると郡家、国府そして京の都へ伝達されたと云われている。明治12年現在の社号に改称。平安時代の昔から修験者の往来をみるようになって、かつての嶽山、珠洲ヶ嶽が山伏山と呼ばれるに至ったのである。……

思い返せば、六月中旬の〈出雲行脚〉にて参拝した「美保神社」では、”出雲国風土記”における当社主祭神の「御穂須々美(ミホススミ)命」への”思い”で一色となっていた。おそらく、その”思い”が高じたかたちで、同じ祭神名の「ミホススミ」を祀る「須須神社 奥宮」への初めての参拝が実現したのであろう。

※関連記事・・・ 出雲大社」の創建にまつわる伝承より(下)



上の画像は、当社”本殿”の震災で壊れた門扉に近づいて撮影したものである。その門扉の”鍵”(画像中央部)が外れ、”扉が開いたまま”にしてある風情を見て、思わず浮かんだ想いがあった。

語弊があるとは思いつつ、それを言葉に託すとすれば・・・この期に及んで『封印』が解けた・・・ということである。

この『封印』に関する所見は、ここでは書かないことにしたので、その”内容”については読者の感性に委ねることにしたい。



”本殿”の背後には山頂があり、その山頂より”本殿”の背面を撮影したものが上の画像である。ちなみに”拝殿”は、”本殿”の右側前方に並んで見える配置となっている。





今回の「須須神社 奥宮」への初参拝が、例えばこの”本殿”を撮影した上の画像のように、燦燦と輝く陽光に照らされ導かれたかたちで実現したことは、この記事を書きつつ今更のように実感するところだ。

そこで下の末尾画像に映る自作の造形《立体七角形》は、今年正月の〔能登半島地震〕が発生する直前の、当日の朝に公開した《 渦巻く【 光 】  》を示唆する作品である。

※関連記事・・・​ 新年 「開けまして」 おめでとう!

この立体の中央部が”少し開いた形状”となっている《立体七角形》は、『安定的維持』を大前提とした「創造的破壊」あるいは「破壊的創造」の構造性を秘めた《開放系》の端緒となる造形である。







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最終更新日  2024年08月07日 22時30分36秒


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