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監督 ゾルタン・コルダ
脚本 ジョン・ハワード・ローソン
ゾルタン・コルダ
撮影 ルドルフ・マテ
音楽 ミクロス・ローザ
出演 ハンフリー・ボガート、ブルース・ベネット
ロイド・ブリッジス、レックス・イングラム
J・キャロル・ネイシュ、ダン・デュリエ
本編98分 モノクロ スタンダードサイズ
1942年の北アフリカ戦線を舞台にした作品。製作されたのが1943年なので、ほぼ同時期のできごとを映画の題材にしています。
ドイツ軍の猛攻で英軍は壊滅的打撃を受ける。生き残ったアメリカ派遣軍のガン軍曹(ハンフリー・ボガート)のM3中戦車は、味方の前線に合流しようと砂漠地帯の突破をこころみる。 2人の部下と、途中で6人の英軍兵や、イタリア兵捕虜を連れたスーダン兵や、ドイツ人パイロットの捕虜などを加えて、熱砂の砂漠を進む一台のM3中戦車。
前半は砂漠を井戸を求めて進むサバイバル映画。後半は井戸のあるオアシスに陣取った主人公たちとドイツ軍との戦闘で、多勢に無勢、味方は一人、また一人と倒れてゆく。
砂漠ではいかに水が重要か、直接生命にかかわることをあらためて認識。攻撃側のドイツ軍も水不足に乾き、苦しんでいる。戦闘の結果、乾きに耐えかねたドイツ軍が集団で降伏してきます。
第二次大戦真っ最中に陸軍の協力を得て作られた作品で、戦意高揚目的という感じはなく、ハンフリー・ボガート主演のせいかけっこう硬派な映画である。 実物のM3中戦車が見られる貴重な作品。車体右側面に75ミリ主砲、車体に載った37ミリ砲の砲塔、その上に機関銃塔と、三段重ねの珍しいデザインで、お正月のお鏡餅みたいな面白い形をしています。側面ドアからの乗降や、内部の様子も描写される。
戦闘で部隊が全滅してしまい、生き残った兵隊たちが味方の前線に向かって敵中突破する道中を描いたもので、昨日の「アンツィオ大作戦」も同じだし、戦争映画の一つの定型ですね。
砂漠の中、井戸を求めてある廃墟に入るのですが、同じことはドイツ軍も考えていて、水を求めて大部隊が接近してくる。最初は滴がしたたるくらいだった井戸がやがて枯れてしまい、ドイツ軍には水浴びをしているふりをして水が豊富にあるように見せかける。
圧倒的な数の差がある戦いとなって一人また一人と倒れていくのですが、その時ドイツ兵たちが乾きに耐え切れなくなって銃を捨てて降伏。水がないのがバレたらどうなるん? ご都合主義のような結末だけれど、いかにも王道を行くクラシック映画らしくていいのではないか。
愛車にルルベルと名前を付けている戦車長のガン軍曹を演じるハンフリー・ボガートの、さすが映画スターらしい頼もしさが良い感じ。 部下の2人が何かというと5ドル賭けるのが可笑しいです。