田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2004年04月16日
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カテゴリ: 超硬派
三人は解放されて、ひとまずはよかったです。

(*^▽^*)

…んで、今日もちょっと硬めの日記になります。
(以前にこの話題について書いてます。 http://plaza.rakuten.co.jp/oyotama05/diary/2004-04-10/

ほんと、難しい問題ですね。
押しても、引いてもモヤモヤがのこるのっぴきならなさがあります。

仮に裏取引があったにせよ、国際的な信頼を日本国は保てた。


福田官房長官が記者会見で「多くの人に迷惑や、手間をかけてるのをもうちょっと自覚して欲しい」と断言してました。
この官房長官はえひめ丸事件の際も「森総理はゴルフには行かなかったほうが、いいと個人的には思います」といってた。
結構、直言肌の人で、今回の台詞はもっともな点があるだろう。

「イイコトやってるんだから、責めなくていいだろう」ともテレビで有名な人が言っていた。

じゃあ、聞きたい。
イイコトしてたら、何しても助けなきゃいけないのかよ。
行為はそれを行う人自身が見通しを持たなくちゃいけないのじゃないかって。

かみぽこちゃんさんの日記にもあるけど警備を雇うくらいの危機管理がNGOにも必要になってくるだろう。

かみぽこちゃんさん、4月9日と4月10日の日記です。

http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/

・・・・・・

一般論になるけど、声高に正しさを叫ぶ人は、すべての原因を外部に押し付けることによって、自らの行為を正当化しようとし過ぎるのではないだろうか。


これはどこにでもあること。

指導力のない教師が学生のアホさを嘆くこと。
仕事ができない部下が社長のビジョンのなさのせいにすること。
ナチスが不況をユダヤ人のせいにしたこと。

問題を奇妙にすりかえている。

「正しさ」の確定のために、すり替えを行っている。

家族の会見を見ていると、正しさの罠が感じられた。
ただ、TVのニュースで編集もされているし、口が達者な人ばかりではないから、本心は分からない。
緊張してたり、あるいは背後でシナリオを描いている人に入れ知恵されているのかもしれない。
実際、家族の方々の物腰は柔らかく変化しているように思える。
私だけかな?

正しい事を主張するのと、正しい事を行うことは別だ。
例えば、今回の事件で多くの税金が使われたとしても、それは正しい行為のための、誤ったことなのだ。
それくらいを呑み込めないと、動かす力は生まれ得ない。

現実的に存在する力は矛盾を内包しているもの。
矛盾がないとすれば、それは存在していない。

家族の方はその矛盾、論理と感情、様々な力関係の狭間にヤキモキされていたのかもしれない。
推測に過ぎないけれど。

・・・・・・

また、この家族の方々を自らの立場の正当性を主張するために使ってるも多いようにみうけられた。

つまり、自衛隊の派遣にそもそも反対の方は極端に拘束された方や家族を弁護し、撤退の正当性を主張しておられた。
理由は国民の命第一だからって主張してる。

だけど、それは表向きの理由じゃないの。
反戦の立場の主張をしたかっただけじゃないのかな?
いわば、この事件を主張の正しさを証明する道具にしている。
だって、国民の命第一だったら、自衛隊撤退よりもまず、救出をどうするかを考えるべきでしょう。

たとえば、その人たちに聞きたい。
「南米のゲリラに日本人が拘束されて、日本企業が国外退去すれば、開放してやると主張するの事件が起こったらどうしますか?」と。
きっと、答えが違うのではないかな。

逆もまた真なり。

自衛隊派遣に賛成の人にも事件を主張の正しさにしていたりもする。
「民間人がいくからだよ。だから、自衛隊がいかないといけないの。自業自得。それに、自作自演じゃないの」と断言されていたりする。
自業自得・自己責任はもっともだけど、ただ、民間人がいけないほど危険なとこだったら、法律に基づくと人道支援目的の自衛隊の派遣は難しくなるはず。
一応「戦闘地域」と「非戦闘地域」での区分がある。
でも、すっきりしない疑問は残る。
また、仮に、自作自演であったとしても、それは、自衛隊派遣の正当性にはならないですよね。

どっちも、極端。

ただ、楽天の発言をランダムに巡っていると、中間のバランスを持った方も多い。
どちらにも適度な疑問を持っておられる。
「仕方ない面がある自衛隊の派遣にも、勧告を無視した人にもちょっとは問題と疑問があるし、その二つを関連つけるのはなんだかなー」って意見。
日本も捨てたものではありません。

事件は具体的に、現実的に解決しないといけない。
立場や主張、あるいは人間関係にこだわっていると、小田原評定みたく、話だけ長くって、結論がでない。

抽象的正当性だけでは何も救えないのだ。
「どうやって」の道筋があったほうがよい。
現実にはバランスもあるし、以前の対応と変化させないといけないことだって多い。

事件を主張の正当性を裏付ける道具にしちゃ、いけないんじゃないかな?
結局、解決から遠ざけてしまう。

個別の事件、現在のイラクの状況、そういったものを勘案して、結果を導かないといけない。

4月10日の日記の感想で、しおんさんが「もはや、自衛隊を派遣したのが正しい・間違いという問題ではないのです。」と書いておられたのが印象に残った。
私の誤解かもしれないけど、しおんさんの書いておられたことは、「一つの事件として、政府に適切な対応をしてもらいたい」ということではなかったろうか。

私は、今回の日本政府の対応はよかったと思う。
ややこしい事件なので、総てが明らかになることはないだろう。
でも、結果は合格だろう。
拘束した人も救出した、自衛隊も人道支援を各国との約束に基づいて、当面は続けられた。

さらに、引き続き、二人の解放を願いたいものだ。
一つの事件の解決としては、それが一番なのだから。

※追記・4月17日
残りのお二人も解放されたようですね。
よかったですね。

※追記・4月19日
A・U・Nさんが、軽く鮮やかに「極端な立場」を料理されていた。
是非、ご一読あれ!
私も自分のもやもやが吹っ飛び、自らへの見直しができました。

「いいも悪いも」
http://plaza.rakuten.co.jp/istimewa/diary/2004-04-16





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最終更新日  2004年04月17日 02時52分57秒
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