田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2008年03月29日
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カテゴリ: 硬派
日曜の晩に 情熱大陸
番組のせいじゃなくて、僕のせいなのだけど。

この番組はクオリティが高い人の、そして、素晴らしい人の
情熱的な活動を描いている。

才能のある人たちが手の届かない世界で活躍しているのを
見せ付けられてしまう。

じゃあ、明日からの僕はどうなんだろう。
比べてしまう。


心にいいわけがない。
平凡さえロクにこなせていない僕と、情熱大陸の素晴らしい
彼らとは別世界と思わざるえない。

僕の世界と別世界はどの位離れているのだろう。

バングラディッシュより遠いのだろうか。

・・・

バングラディッシュ?

・・・

先々週だったか。
情熱大陸の舞台はその遠く離れた国だった。

女性がいた。

目がくりくりしていて、とてもガーリーな雰囲気だった。

東南アジアやインドのバックパッカーでもおかしくはない。
いや、むしろ、原宿から歩いて表参道の入り口に立っている
しゃれた日本人の学生みたいだった。

事実、日本人で彼女は26歳だった。



でも、彼女は表参道ではなく、バングラディッシュにいる。
彼女は マザーハウス という会社社長で
バングラディッシュで製造したバックを日本で販売している。

バッグのクオリティは高く志しており、彼女は日本の市場で
売れるようなちゃんとしたバックを作ることを目標にしている。

つまりは、彼女がやっているのはマットウなビジネスなのだ。
いいものを作って、正当な価格で購入してもらう。
決して、お情けの援助でバッグを購入するわけではない。

ただし、彼女はビジネスの成立を目的にビジネスをしているのではない。

目標はバングラディッシュの、貧困の解消に貢献することだった。
その国が世界にほこる産業があれば、貧困は根本から解消する。
山口さんの情熱は、その目標にあった。

実は山口さんが学生のころに国際銀行にインターンで所属していた。
世界貢献ができるかなって。
そこで、疑問に思う。
本当にこの援助が貢献になっているのだろうか。
この援助が必要な人に届いているのだろうかと。

彼女はバングラディッシュに旅立ち、麻の素材のひとつである
ジュードに出会う。
「これで、かわいいバッグを作ったら、日本の人にも買ってもらえるんじゃないか」って。
援助でもなく、バングラディッシュの人が力を自然につけられるんじゃないか。
だって、いい素材なんだから。

山口さんは、誰でも思いつくかもしれないけど、誰もが手を出そうとしないことを
はじめた。
ようは実現したのだ。

そう、この情熱大陸の物語はまだ、始まったばかりなのだ。
彼女のビジネスは小さな布石を示しているだけかもしれない。

そんな、バングラディッシュの彼女はとても素敵だった。
どちらかというとあどけなく、目がくりくりしていた。
たぶん、小柄でもあるのだろう。
偉ぶってるところも、エリートぽさもない。

なにより、かしこまった信念を持っている人のような
暑苦しさはない。
僕の タイプの女性 でもある。(苦笑)

そんな、彼女のひとつの風景。

工場で彼女は言った。

「この工場がまた、人増えたんですよ。
はじめは4人だったんですよ」

すっごく、シンプルに彼女は笑っていた。
クリスマスプレゼントをもらった、子供みたいにはしゃいでいた。
そういえば、スーパーでちょっと豪華な食事を買ったときもはしゃいでいた。

山口絵理子さんを表現しようとすれば、するほど、普通の女性になってしまう。
悔しかったら泣き、楽しかったら、笑う。

それに、僕はとても、心を打たれた。
彼女が属している世界は、僕とかけはなれた、才能がある人しか
いけない世界じゃない。

といっても、一昼一夕で彼女ほどにはなれないだろう。
でも、やりたいことを掘り起こせば、僕にもなにかできるかもしれない。
そう、思わせてくれた。

普通の感覚を失わない、素敵で芯の座ったパワフルな女性に
僕は感じ入ってしまった。

彼女のビジネスパートナーはこんな風に言った。
(記憶なので、細かな点で間違いはあるかも)

「彼女は私が出会った人とは違った哲学の持ち主です。
援助は人を物乞いにさせてしまう。
でも、彼女はそうじゃない。
ビジネスでこの国を変えようとしている。
それが、私が彼女といる理由です」

山口さんもこんな風にいった。
「みんな知らないだけじゃないかなぁ。
本当はこの国の人たちもできるってことを、ね」

彼女の素敵さはテレビの向こうから伝わってきて、気持ちのよい日曜日だった。
あたりまえの、情熱を持つべき世界は、そんなには離れていない。

なにしろ、笑ったり泣いたりする山口さんみたいな人が、ここと、
バングラディッシュをつないでくれているんだから

なお、僕はすぐに、彼女の著書である 「裸でも生きる」 は予約しちゃいました。

はい。

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ものがたり 』まで





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最終更新日  2008年03月30日 23時37分29秒
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