読書の部屋からこんにちは!

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2007.05.20
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カテゴリ: その他の本
このあいだの連休中、ちょっと珍しいお客様がありました。

細くて軽くてかっこいい自転車と、なんて名前か知らないけれど体にピタッと張り付くような自転車用の服、見たこともないような形のヘルメット。
本人は長身で引き締まった体型で、かっこいいったらありゃしない。

それで、急に自転車の本が読みたくなって、図書館でぶらぶら探していたら、見つけたのがこの本です。



著者の疋田智さんは、10年近く自転車ツーキニスト(通勤する人という意味)として東京の街を自転車で走っているそうです。
都会を自転車で走っていると、いろんなことが見えてくる。
環境問題、日本の道路情勢、自動車問題・・・・・自転車一つから、こんなにいろんなことが論じられるものなんだと、感心。


第一章は「ママチャリに乗って冒険にでかけよう」と題して、「隣の駅まで行ってみよう」「会社まで行ってみよう」と、普段自転車に乗らない人に乗ってみようかな?と思わせる内容です。ここには自転車が健康にいいということにも触れています。
著者は自転車通勤によって体重が激減したのはもちろんのこと、健康診断のC判定が、すべてA判定になったのだそうです。

外国の自転車事情を比較した章もありました。
ドイツ、オランダ、デンマーク、フィンランドなどでは自転車が非常によく利用されていて、電車も自転車持込OK。酸性雨や地球温暖化の問題から、自転車に光が当てられてきたのだそうですが、自転車を優遇させる政策のおかげで、非常に空気のきれいな都市環境が得られたということです。
なんと、ベンツもポルシェもBMWも、自転車を作り始めたそうですよ。
自転車は環境にいいだけではありません。渋滞の解消、交通死亡事故の減少、市民の健康促進という副産物もついてきます。
ひるがえって日本の自転車をとりまく道路行政は、まったくお粗末で情けなくなるのですが、アジアの国々の自転車事情と比べてみると、これまたおもしろい現実があるのです。

タイ、韓国、パキスタンなどでは、普通大人は自転車に乗らないのだそうです。子どもは乗るけど、大人はお金を出してオートバイを買う。もっとあれば車を買う。自転車に乗るのは、自分は貧乏であると公言しているみたいで恥ずかしいんですって。韓国のソウルなんかは徹底していて、自転車利用台数はほぼゼロだそうです。
欧米では自転車に乗ることは、「環境に配慮する知的階層」という意味で、むしろ自慢すべきことなのに。この違いがおもしろいですね。
日本は、ちょうどこの両者の中間に位置しているんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか?

ぱぐらは普通自転車を利用しないし、数年前に盗られてしまってから、自転車を持ってすらいません。でも、この本を読んで、ちょっとカッコいい自転車を買ってもいいかなあって思い始めました。健康にもいいらしいし、クロスバイクってのに乗って走ったらきもちいいだろうなあ。

外出はすぐ近くのスーパーと図書館、あるいは自転車には遠すぎる街に出るだけ。
これじゃ自転車を買っても、まったく乗らないのは目に見えてますね。
残念です。だけど、いつか自転車通勤(通学?)できるようになったら、いいな。楽しみが一つ増えました。





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Last updated  2007.05.20 06:51:45
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