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2005/12/10
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テーマ: ニュース(95833)
カテゴリ: カテゴリ未分類
関西地方に展開する「京進」という学習塾の宇治市にある校舎で、塾講師が生徒の小6女児を殺害するという事件が起きてしまいました。


私も大学時代に小学生相手に塾で講師をしたことがあります。
いくら注意しても私語をやめてはくれないので、授業の運営は非常に大変で、教科内容を淡々と説明してくるという感覚では授業が成立しません。
珍妙な格好をしたり、ギャグを連発したり、奇声を上げて驚かせたり、いろいろなテクニックを使って生徒の気を引く必要があります。
もちろん、結果が出せなかった生徒への温かい思いやりも必要です。

私が思うに、小学生相手の塾では、大学生程度では講師は務まりません。
私が、嫌がる子どもを無理矢理に通わせた某大手有名進学塾では、大学生の講師は使わない、ということを宣言していました。
高校生相手の大手の塾でも、大学生は質問を受け付けたり試験監督をする程度で、集合授業の教壇に立たせてはいないと思います。

この大学生を、多分、容姿がおもしろい、格好いい、話がおもしろいなどの理由で、アルバイト講師として使っていた学習塾、また、大学生アルバイトが講師をしているということを疑問に持たずに子どもを通わせていた親の責任が問われると私は思います。

小学生相手の学習塾に通わせる場合には、塾の評判、どんな講師が来ているのか、進学実績などをよく調べて子どもを通わせるのでなければ、お金のムダです。

報道内容を読んでいくと、授業アンケートが今回の事件の原因だということがわかります。
最近は、どんな塾でも、生徒に各講師に対する印象をアンケートをとって調べて採点し、得点に応じて講師料を支払ったり、得点の低い講師はどんどん解雇したりということをやっています。
恐らく、同志社大学法学部4年というこの大学生は、過去の失敗を挽回すべく、人気講師として人生をやり直そうと、焦りがあったのだと思います。
授業を工夫して小学生の人気者となり高給を得ようと思ったところに、自分の工夫を逆に拒否する女子生徒がいて、この生徒との関係を改善しようと努力もしたのでしょう。
ですが、自分の努力と裏腹に、この女子生徒はこの講師を激しく嫌うようになり、授業アンケートで最低点をつけてお前をクビにしてやるくらいのことを言っていたかも知れません。
人生経験を積んだ講師なら、自分は頑張ったつもりだけれど、気に入らないのなら好きなようにしていいよ、くらい言っておけば、それほど悪い点はつけないことを知っているのですが、若くて血気盛んな大学生だと、単に脅すつもりで見せびらかすために持ってきていた包丁を我を忘れて振り回してしまったのだと思います。

最近、大学でも各教授に対する講義アンケートをとっているという話を聞きます。
学習塾であれば、どこでも授業アンケートをとっています。
私のように、授業アンケートなどどこ吹く風、という感じで自分のやりたいようにやるという人間なら、アンケートなど気にもしませんが、塾講師の中にはアンケート結果に大きく左右される人もいます。

授業アンケートは、塾講師や大学教授に無用なプレッシャーをかけるだけです。
TVの視聴率競争と同様に番組の低劣化を招くことにつながります。
その結果が、こうした痛ましい事件に発展してしまうのなら、授業アンケートはやめるべきです。
授業の改善をしたいのなら、塾経営者が自分で各講師の授業をビデオでチェックして、問題点を検討し、各講師と話し合えばよいのです。
最近、学習塾はこうした講師との話し合いをきちんとやっているのでしょうか?


それができないのなら、子どもを塾に通わせるべきではないと私は思います。




追記
容疑者は送検されたとのことですが、アンケートは容疑者自身が準備したアンケートのようなので、上記の推測は外れているかも知れません。





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最終更新日  2005/12/10 09:14:41 PM


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