幸せ探し

幸せ探し

2021年01月11日
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カテゴリ: 私のすきなこと
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初春公演ではにらみ鯛が飾られている
2匹の鯛がにらみ合っているように見えることからにらみ鯛といわれる。
碁太平記白石噺
浅草雷門の段(あさくさかみなりもんのだん)
江戸浅草の雷門の前で大道芸人のどじょうが、口上もさわやかに手品を披露している。(実際何もない箱から花を出したりしてみせる)見物人からの投げ銭も集まったので、店じまいをして酒屋へと出かけていく。
そこへ吉原の揚屋(遊女を置いている店)の主人大黒屋惣六(だいこくやそうろく)が登場。茶店にやってきて、座敷を借りたいと主人に願い座敷に上がっていく。
そこへ無頼漢で金貸しの観九郎(かんくろう)がやってきて、主人にどじょうの行方を聞く、観九郎はどじょうに金を貸しておりそれを取り立てにきたのだ。
どじょうは店じまいをしていないので、仕方なく茶店に腰を掛ける。


そこへ巡礼姿のおのぶがとぼとぼとやってきて。主人に「吉原の名高い女郎は何という名かしっていますか。」とお国訛り丸出しで問いかける。

「吉原にはいっぱい女郎がいて、人気の花魁もたくさいる。名前は何という。」

「今しがた座敷に上がった客が吉原の人だから、いろいろ知っているかもしれない。ちょっと聞いてきてあげよう。」と主人は中に入っていく。
二人の話を聞いていた観九郎は、この何も知らぬ小娘をだまして、吉原に叩き売ってやろうという魂胆で、ねこなで声でおのぶに呼び掛ける。
「吉原はお前のような素人の娘が、気安く出入りできるところではない。どうしても姉を探したいのなら、吉原で奉公すれば、姉を探すことができるだろう。わしが保証人になってやるから、吉原へ奉公して姉とやらを探してみろ。」
おのぶは喜んで吉原の奉公を承知する(奉公というのが遊女勤めとはまったくわかっていない)
「しかし、赤の他人ということでは保証人になれないから、お前と俺は叔父と姪ということにしておこう。誰かに俺のことを聞かれたら、叔父さんじゃというのだぞ。」
さっきから座敷の中で二人の会話を漏れ聞いていた惣六が「これ観九郎、お前は悪いことを企んでいるのではないのか。」と姿を見せる。
「とんでもない。わが姪を、事情あって吉原に奉公に出す話をしていただけ、身内のことなのでほおっておいてくだされ。」
惣六「どうせ奉公にだすのなら、私が50両で買い取ってやろう。それ以上というのであれば、身元の詮議はきっちりさせてもらいます。」
観九郎もたたけば埃がでるので、50両で証文を受け取り娘を引き渡した。
おのぶは吉原にいって姉を探せると単純に喜んでいる。
惣六はおのぶに「わしのところに来たら何も怖いものはない。姉にも必ずあわせてやろう」と言葉をかけて連れていく。
思わぬことで50両を手にした観九郎は、大喜びで飲み屋へと出かけていく。
よしずの陰でこの話を聞いていたどじょうは「観九郎はなんて悪い奴だろう、あいつをだましてあの50両をまんまととって、ひどい目にあわしてやろう。それにはちょっとした細工が必要だわ。」と再び姿を隠すのだった。






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最終更新日  2021年01月11日 09時00分06秒
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