幸せ探し

幸せ探し

2022年01月14日
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カテゴリ: 私のすきなこと


太夫の語る床には見台が並べられ、しめ縄正月飾りが飾られている。

(続き)
そこに、十次郎が満身創痍でよろよろと姿を現し、庭先に倒れこむ。
操と初菊はすがりつく。
十次郎「父上もここにおられたのですか、わが軍は壊滅状態、何とか盛り返そうと奮戦しましたが、味方はすべて討ち死、この状態を何としても知らせねばと急ぎ戻りました。本国へ引き上げて体制を立て直してください。」
気を失いそうな十次郎に詳しく戦況を聞こうとする光秀に
「最初はわが軍が有利に戦いを進めて、敵は浮足立っていたところ。後方より加藤正清(かとうまさきよ=加藤清正)が援軍に駆けつけて、そのためにわが軍は散々にうちまかされました」
それを聞いたさつきは「謀反人として討ち死にする十次郎が、あまりにも哀れ、この私が冥土の旅のともをいたしましょう。」と苦しい息の下から言うのであった。
操はよくできた立派な息子が無残な死を遂げることを嘆き。
初菊は手も触れないまま死に別れる夫の死を嘆く。
さすがの光秀も思わず落涙するのであった。


あたりが騒がしくなってきたので、近くの松の木にのぼって、様子をうかがうと久吉の軍勢があたりに集まっている。
本国へ引き上げようとする光秀を旅の僧から身なりを改めた久吉がひきとめるのだった。
いざ雌雄を決せんとする光秀だったが、さつきはそれを押しとどめ
「謀反の罪を犯した息子の罪を軽くするため、自分の一命を差し出した。私は謀反人の親として、磔にかかったとみんなに広め、謀反の戒めとしてください。」と久吉に願い、十次郎ともども息絶えた。
(この当時光秀に関する通俗の読み本では、さつきが信長がたに人質として差し出されていたが、光秀の謀反の見せしめに磔にかけられたと言う話が流布している。しかし磔にはかけられていない。母のセリフはそのことを踏まえたものと思われる)
光秀と久吉はそれぞれに軍を率い、改めて天王山で決着をつけようということで、別れて行った。

(おしまい)





お母さんが、美味しそうなもの(みかん)を食べているので、くれるのをまっていますbyコロ





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最終更新日  2022年01月14日 09時26分08秒
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