横井小楠の天道をめざして

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2013.03.29

見たいものが見えてしまった。

(2)

カテゴリ：情報の行き先

立川断層帯の事実誤認について佐藤比呂志教授が記者会見したそうだ。

誤認の原因について

『研究者は何年もかけて調査計画を立てる。見つけたいという強い思いがバイアスになって、見たいものが見えてしまったということだ』

発表方法の問題点について
『調査の途中経過は通常は一般公開しないが、今回は最新の知見を発表した。結果的に拙速といわれても仕方がない。ただ、オープンに議論を戦わせることで正しい結論を導くのが自然科学の手法。どの段階で、どんな広報がよかったのかは今も分からない』

原子力規制委員会の調査団メンバーに加わった東北電力東通原発の活断層評価への影響について
『今回の誤りで活断層の評価は信用できないと短絡的に決めつけるのはよくない。東通原発の活断層評価は今回とは全く異なり、自信を持っている』

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静的宇宙では宇宙項を入れないと理論が破綻する。

矛盾を指摘した研究者を批判することもあったと聞く。
ところが当時の観測データから膨張する宇宙が正しいとされ、宇宙項はうち廃れ、アインシュタインの最大の後悔は生まれた。

研究には決まった答えが無い場合もある。
だから出来るだけ先入観を廃し、測定データがあるのならその根拠についてもしっかり調べるべきだ。
自分の理論に合致したデータに飛びつくと、かつてのアインシュタインが後悔するほどの失敗にも繋がる。

近年の研究によると宇宙項の復活もあるそうだ。
真空やダークマターのエネルギーの存在が宇宙に大きい影響を与える可能性が出てきたという。

答えがひっくり返るのも研究の面白さであり恐ろしさでもある。
だからこそ、測定データの吟味には注意を払うべきだろう。

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