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2011.10.30
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予言の多くには終末に関するものが含まれるが、つい先日も米国のハロルドキャンプ氏が、当初は今年5月21日、そして、10月21日こそが本当の終末の日として予言した。その10月21日もすでに過ぎ去った。

さて、原理の 第三章は「人類歴史の終末論」 である。

我々は、人類歴史がいかにして始まり、また、これがどこへ向かって流れているかということを、これまで知らずに生きてきた。したがって人類歴史の終末に関する問題を知らずにいるのである。 多くのキリスト教信者たちは、ただ聖書に記録されていることを文字どおりに受けとって、歴史の終末においては天と地がみな火に焼かれて消滅し(ペテロ・三・12)、日と月が光を失い、星が天から落ち(マタイ二四・29)、天使長のラッパの音とともに死人たちがよみがえり、生き残った人たちはみな雲に包まれて引きあげられ、空中においてイエスを迎えるだろう(テサロニケ・四・16、17)と信じている。しかし、事実、聖書の文字どおりになるのであろうか、それとも聖書の多くの重要な部分がそうであるように、このみ言も何かの比喩として言われているのであろうか。この問題を解明するということは、キリスト教信者たちにとって、最も重要な問題の中の一つを解明することといわなければならない。 ところで、この問題を解明するためには、まず、神が被造世界を創造なさった目的と堕落の意義、そして救いの摂理の目的など、これらの根本問題を解明しなければならないのである。

聖書には上記のように、ハロルドキャンプの主張する天地が崩壊する予言が書かれている。また、一方でそれと異なる予言も混在している。その予言の原理的解釈についても(特に、クリスチャンであれば)気になるところだが、それについては省くことにする。知りたい方は 、原理の本文 から確認していただければ幸いである。

原理からは終末について、

悪によって始められた人類歴史は、事実上、神の復帰摂理歴史であるがゆえに、サタン主権の罪悪世界はメシヤの降臨を転換点として、神を中心として三大祝福が成就される善主権の世界に変えられるようになるのである。
このように、 サタン主権の罪悪世界が、神主権の創造理想世界に転換される時代を終末(末世)という。したがって 終末とは、地上地獄が地上天国に変わるときをいうのである。

と定義している。さらには、

(1) ノアの時も終末であった
(2) イエスの時も終末であった
(3) イエスの再臨のときも終末である

そして、他の多くの予言と同様に、原理もまた、様々な兆候から 今日が終末 であると主張している。

この終末論のなかで、注目して挙げたいのは、第五節の『 終末と新しいみ言と我々の姿勢 』である。終末には、新しい真理が出現するということ、なかでも、凡人が特記したいことは(凡人の原理でお気に入りの個所だが)、『 終末に際して我々がとるべき態度 』である。

復帰摂理歴史の流れを見ると、古いものが終わろうとするとき、新しいものが始まるということを、我々は発見することができる。したがって、古いものの終わる点が、すなわち新しいものの始まる点ともなるのである。それゆえに、 古い歴史の終末期が、すなわち新しい歴史の創始期ということになるのである。そして、このような時期は同じ点から出発して、各々その目的を異にし、世界的な実を結ぶようになった善と悪との二つの主権が、互いに交差する時期となるのである。ゆえにこの時代に処した人間たちは、内的には理念と思想の欠乏によって、不安と恐怖と混沌の中に落ちこむようになり、外的には武器による軋轢と闘争の中で戦慄するようになる。 したがって、終末においては国と国とが敵対し、民族と民族とが相争い、家族たちが互いに闘いあうであろう(マタイ二四・4~9)と聖書に記録されているとおり、あらゆる悲惨な現象が実際に現れるに違いない。
終末において、このような惨状が起こるのは、悪主権を清算して善主権を立てようとすれば、どうしても起こらざるを得ない必然的な現象であるからで、神はこのような惨状の中で、新しい時代をつくるために、善主権の中心を必ず立てられるのである。ノア、アブラハム、モーセ、そしてイエスのような人々は、みなそのような新しい時代の中心として立てられた人々であった。それゆえに、
このような歴史的な転換期において、神が願うところの新しい歴史の賛同者となるためには、神が立てられた新しい歴史の中心がどこにあるかということを、探しださなければならないのである。
このような新しい時代の摂理は、古い時代を完全に清算した基台の上で始まるのではなく、古い時代の終末期の環境の中で芽生えて成長するのであるから、その時代に対しては、あくまでも対立的なものとして現れる。 したがって、この摂理は古い時代の因習に陥っている人々には、なかなか納得ができないのである。新しい時代の摂理を担当してきた聖賢たちが、みなその時代の犠牲者となってしまった理由は、まさしくここにあったのである。 ……

終末に処している現代人は、何よりもまず、謙遜な心をもって行う祈りを通じて、神霊的なものを感得し得るよう努力しなければならないのである。つぎには、因習的な観念にとらわれず、我々は我々の体を神霊に呼応させることによって、新しい時代の摂理へと導いてくれる新しい真理を探し求めなければならない。そして探しだしたその真理が、 果たして自分の体の内で神霊と一つになり、真の天的な喜びを、心霊の深いところから感ずるようにしてくれるかどうかを確認しなければならないのである。 このようにすることによってのみ、終末の信徒たちは、真の救いの道をたどっていくことができるのである。

聖書のへブル人への手紙第11章1節~からは、

さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。……

これと同じことが、聖書でも書かれているのである。

終末と言われる今日、「私たちがとるべき態度」として一考する内容として、何度も読まれることをお勧めしたい。
また、文総裁の自叙伝『 平和を愛する世界人として 』も。。。


余談だが、「歴史は繰り返す」――このように、歴史の周期や、あるいは、パターンを理解出来れば、私たちも予言者となることが出来るのである。占星術などもまた、これを応用したものであることはいうまでもない。

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Last updated  2017.10.12 22:50:10
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