July 10, 2025
XML
カテゴリ: 気になるTV番組
2025年NHK大河ドラマ
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 の感想です。

今回の話はタイトルが「三人の女」で本来はそちらの
ほうがメインの話なのですが、私は無理やり蝦夷地を
上地するために画策する田沼意知(宮沢氷魚さん)と
その周囲の動きが気になってしまいました。

愛する意知のために花魁・誰袖(福原遥さん)は松前
廣年(ひょうろくさん)を手玉にとって抜荷をさせる
という危ない橋を渡り、意知はそんな誰袖を愛おしく


前回はそんな流れで、誰袖の努力が報われてたのだと
思ったけど、この回ではまた流れが変わりました。

意知が自分に心を向けてくれたことが嬉しくてたまら
ない誰袖は、傍目にもわかるほど意知への思いを表し、
それは周知のこととなりました。

でもそれは、まだすべてが終わっていないのに人の
うわさになる油断だったと思います。

浮かれた誰袖のことはやがて廣年の耳に入り、自分は
誰袖と思い合っていると信じていたからこそ、本当は
やりたくなかった抜荷をやってしまった廣年は大きな
ショックを受けます。


本人にも周囲にもそう思うように誰袖は振る舞い、言い
聞かせておくべきだったと思えてならないのです。

信じていた者に裏切られたときの悲しみと怒りと辛さは、
女郎をやってきた誰袖なら想像ついたと思うのですが。

田沼親子にとって米のことはとりあえず切り抜けたけど、

男の逆恨みの念が付いてしまったようです。
次回の展開が恐ろしいですね。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #大河べらぼう #べらぼう


天明3年(1783)夏、浅間山の大噴火だけでなく冷夏が続いたことによる米の
不作と、米商人たちによる市場操作で米の値段が昨年の倍になり、幕閣内でも
大きな問題となっていました。
蔦屋重三郎(横浜流星さん)は日本橋で大店の主となり、たくさんの奉公人や
店に集まる仕事仲間たちに出す米代が恐ろしくかかることを知りました。
そんな中で重三郎の生みの親だけど彼を幼い頃に捨てたつよ(高岡早紀さん)が
息子の出世を聞きつけ、勝手に店にきて我が物顔で上がり込んでいました。
重三郎は母親の顔も見たくなかったのですが、事情を知らない(まだ形式上の)
妻のてい(橋本愛さん)が親孝行と言ってつよを許してしまったので、重三郎も
渋々認めることになりました。
でもつよには髪結いの技があり、旅人の髪を直す間に息子の商売の手助けをする
機転も利く女だったので、重三郎も少しは母親を見直すことになりました。



重三郎が旅人に作品の紹介をしているのを見ていたていは、食事の時に重三郎に
この際だから本や絵のつながりを示した「品の系図」を作ってはどうかと提案し、
みの吉(中川翼さん)も重三郎の売り込み方に驚いたと言いました。
ていは、皆があれをできるようになるといい、そのための手引き書となる「品の
系図」があるといいと進言し、重三郎はその仕事をていに頼みました。
この先の店の仕事についての皆のやりとりを歌麿(染谷将太さん)は特に意見を
することなく聞いていたかと思うと、突然この店を出ていくと言い出しました。
自分はこの店にいなくてもいいと言う歌麿に重三郎は、主人の義弟として堂々と
ここに居ればいい、出ていくのは許さないと言いました。
しかし歌麿を大事にする重三郎を、ていもまた複雑な思いで見ていました。



自分への真剣な思いとそのために抜荷に絡む危ない橋を渡る花魁・誰袖の度量に
心を打たれた田沼意知(狂名は花雲助;宮沢氷魚さん)は誰袖を本当に愛おしく
思うようになり、誰袖も嬉しい気持ちがつい人前に出るようになりました。
花雲助の男前ぶりと誰袖がぞっこんになっていることは女郎たちの間でも評判に
なっていて、誰袖が自分に夢中になっていると信じ、愛しい誰袖のために無理を
して抜荷の仲介までした松前家当主の弟の松前廣年(ひょうろくさん)は、女郎
たちの話を耳にして愕然としました。



なんとか米を安く買いたい重三郎は駿河屋市右衛門の伝手で、札差の大引赤蔵
(林家たい平さん)を紹介してもらいました。
吉原に来た赤蔵に引き出物として四方赤良(本名は大田南畝;桐谷健太さん)の
直筆の狂歌扇を贈るとたいそうな喜びようで、重三郎が米のことを頼むと赤蔵は
おととしの米ならもっと安く卸せると快諾してくれました。



重三郎と赤良が米倉に足を運ぶと、その様子から本当は米は余りまくっていて、
商人たちが売り惜しみをして値をつり上げているのだろうと感じました。
老中・田沼意次は堂島や米問屋や仲買人たちに米の値段を下げるように、市中の
つき米屋には仕入れ値で売り渡すよう命じていました。
しかしそのお触れに従う店はごくわずかで、人々がそこに買いに行ってもすぐに
売り切れてしまい手に入りませんでした。
重三郎は、米を生産できない自分たちでも米の値を下げることが何かできないか、
米に困れば本なんか買ってもらえない、と赤良に言いました。
すると赤良は立ち止まり、空を見上げ両手を広げ「米、来い!」と繰り返し叫び、
天に向かって言霊を叫ぶ赤良の姿を見て人々も一緒に叫びました。
その姿を見た重三郎は「それだ!」と何か思いつきました。



蔦屋の店ではていとみの吉が重三郎に頼まれた系図作りを一生懸命にやっていて、
それを見た歌麿は作者と絵師ではなく内容でつなげたらどうか、あと印をつけて
区別したらどうかと助言しました。
ていは重三郎が「歌麿は当代一の絵師」と言っていたのを思い出し、歌麿は才が
あるのだと改めて思いました。
すると重三郎が大田南畝と宿屋飯盛(又吉直樹さん)を連れて意気揚々と帰宅し、
「米の値を下げるために正月に狂歌集を出す。米一粒作れない役立たずの俺たち
だから、天に向かって言霊を投げつける。急ぎの仕事だ。」と歌麿に言いました。
いつも以上に無理な仕事だとわかっているけど、歌麿は仕方ないと笑って快諾し、
その様子をていとみの吉は感心して見ていました。



さて江戸城では、徳川御三家の紀州和歌山藩藩主・徳川治貞(高橋英樹さん)が
下がらぬ米の値について意見しに出てきて、由々しき事態となっていました。
治貞は田沼意次(渡辺謙さん)の政策の「物の流れを良くすれば皆が儲けを得て
富み栄える」という点で、市中に米はあれど流通していないことを追究し、この
ような世を作り出してどのように責めを負うつもりなのだと厳しく叱責しました。
意次は平身低頭で、必ず米の値を下げる策を考えだすからしばし時間を!と懇願
するしかなく、意知は父のその姿を見て自分も策を考えなければと思いました。



意知は重三郎の店を訪ね、米の値を下げるにはどうしたらよいか、商人のことは
商人に訊くのが一番だから、と相談しました。
同じ思いを持つ重三郎は、実は自分たちは今「歳旦狂歌集」を作っていて言霊で
めでたい世を呼んで米の値を下げようという企みをしている、と言いました。
意知が重三郎の発想に感心していると「地本問屋内にある株仲間に認めてもらえ
ないと本を流せなかった。仲間なんて潰れたら自由に本を売れるのにと思った。」
とつぶやきました。
でも、そう聞いた意知は何かひらめいたようで、急ぎ店を出ていきました。
その様子を見ていたていは、あのように相当偉い武士ともつながりがある重三郎
という男はいったい何者なのか、と思ってしまいました。



形式上で夫となった重三郎だけど、彼は自分の予想をはるかに超えた人だったと
わかったていは、重三郎に頼まれていた「品の系図」を仕上げるために黙々と
作業に取り掛かりました。
また歌麿のほうも、何度も入る書き直しに時には苛立ちながらも重三郎のために
頑張って仕事をこなし、重三郎は歌麿に心から礼を言いました。
すると「ていがいない」と折りたたんだ紙を持ってつよが入ってきて、その紙を
広げてみるとそれは見事に整理されて美しく描かれた系図でした。
ただ書き置きには「皆様のご多幸と蔦屋の繁盛を心よりお祈り申し上げます。」
とあり、ていがこの家を出ていってしまったのだと重三郎直感しました。



重三郎はていが向かったであろう寺まで急いで走っていきました。
ていが寺に入る直前にどうにか間に合い、つよのためにていに不便を強いている
ことを重三郎は詫びたのですが、ていの思いは違っていました。
「江戸一の利者の妻は自分では務まらない。石頭のつまらぬ自分より、蔦屋の妻
にはもっと華やかで才長けた女子がいい。」と言って寺に入ろうとしました。
でも重三郎は、自分はていのことをつまらぬ女と思ったことはない、縁の下の
力持ちなところも好き、皆のために掃除したり系図作ったり、とていのいい所を
並べつつ、なにより「自分と同じ人に出会っちまった」と。
そして「この先、何があっても一緒に歩きたい。ていは俺のたった一人の女房。」
と言って重三郎が手を差し出すとていはその手を取り、ようやく心を許しました。



さて江戸城内ですが、田沼意次は徳川治貞に「米に関わる株仲間を一旦廃しては
どうか」と進言し、その理由を若年寄となった田沼意知が「米の値をつり上げる
元凶となっている株仲間を一旦は無きものとし、誰でも米を売ってよしとする。
そうすると皆が競い合って値を下げるのでは。」と説明しました。
こうしてひとまずは難局を乗りきった田沼親子でしたが、廊下を立ち去る意知の
背中に恨めし気な視線を送る二人の男ーー佐野政言と松前廣年がいました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 10, 2025 01:25:56 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Profile

☆えみりー☆

☆えみりー☆

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: