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Bar UKからのお知らせです。 明日5月1日(火)は、バーUK開業4周年記念として、「飲み放題スタイルの特別営業」(詳細は下記に)となります。通常スタイルでの営業ではありませんので、何卒ご了承くださいませ。 *************************** ★日時: 5月1日(火)午後3時〜10時半(最終入店は原則、午後9時といたします)。★会費=お一人様3500円(おつまみ付き。バーUKのサービス料込み)★飲み放題のルール1. バーUKにある1Shot(ウイスキーなら45mlでの価格)2000円以下のお酒はすべて、制限時間(90分)以内なら飲み放題とさせて頂きます。2. 貴重・稀少なお酒はできるだけ多くの皆さまに楽しんで頂きたいので、「同一銘柄=ボトルについてはお一人様1杯まで」とさせて頂きます。3. 参加者の皆さんにはできるだけ多くの種類のお酒を楽しんで頂きたいのと、健康面での配慮も考えて、1Shotは原則30ml〜15mlの範囲でお出しいたします。4. 1Shot 2100円以上のお酒をご希望の場合は、その差額を50%OFFにいたします。5. 営業時間内であれば、いつでもご都合の良いお時間にご来店くださいませ。なお、制限時間を超えた場合は、30分ごとに+1000円となります。【Bar UK】大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2018/04/30
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83.シンガポール・スリング(Singapore Sling)【現代の標準的なレシピ】(液量単位はml)◆レシピ1 → ジン(20~30)、チェリー・ブランデー(30~40)、レモン・ジュース(15~20)、シュガー・シロップ1tsp、氷、ソーダ(適量)、飾り=レモン・スライス&チェリー(出典:国内外のカクテルブックやWeb専門サイトなど多数) ※ジン(45)、チェリー・ブランデー(15)、レモン・ジュース(20)、シュガー・シロップ1tsp、氷、ソーダ(適量)という比率のレシピもある。◆レシピ2(1920年代のラッフルズホテルのレシピ。当初は「Straits Sling」と呼ばれていたという)→ ジン(40)、チェリー・ブランデー(10)、ベネディクティン(10)、レモン・ジュース(15)、アンゴスチュラ・ビタース&オレンジ・ビターズ各2dash、クラッシュド・アイス、ソーダ(適量)、飾り=レモン・ツイスト(出典:Wiki.Webtender.com)。 ※誕生当時のレシピは現在残っていないが、ジンはビフィーターを使用していたと伝わる。◆レシピ3(現在のラッフルズ・レシピ)→ ジン(30)、チェリー・ブランデー(15)、ベネディクティン1.5tsp、コアントロー1.5tsp、グレナディン・シロップ(10)、パイナップル・ジュース(120)、ライム・ジュース(15)、アンゴスチュラ・ビタース1dash、飾り=パイナップル・スライス&チェリー(出典:Wikipedia日本語版)【スタイル】シェイクまたはビルド シンガポールのラッフルズ・ホテル(Raffles Hotel)で誕生した世界的カクテルです。同ホテルを定宿にしていた英国の文豪サマセット・モーム(Somerset Maugham<1874~1965>)が愛飲したことでも知られています。「スリング」とは「スピリッツにレモン・ジュース、炭酸を加え、好みによって甘みを加えるスタイル」のこと。独語の「シュリンゲン(飲み込む)」由来の言葉と言われています。 誕生の時期や考案者については、1910年~1915年の間に、ラッフルズ・ホテルのバーで、同ホテルのバーテンダー、ニャン・トン・ブン(Ngiam Ton Boon 中国名「巌崇文」)が考案したと伝わっていますが、オリジナル・レシピはその後失われ、同ホテルは「(現在では)正確なレシピはよく分からない」と認めています(出典:石垣憲一氏の著書「カクテル ホントのうんちく話」=2008年刊=ほか)。 なおこのカクテルは当初は、「シンガポール・スリング」ではなく、「ストレーツ(海峡)・スリング<Straits Sling>」と呼ばれていました。「シンガポール・スリング」の名が定着し、世界的に普及するのは1930年代以降です(出典:上記・石垣氏の著書ほか)。 欧米のカクテルブックでこの「ストレーツ・スリング」が初めて活字になったのは、現時点で確認できた限りでは、米国で1922年に出版された「Cocktails: How To Mix Them」(Robert Vermeire著)です。 レシピは「ジン2分の1、チェリー・ブランデー8分の1、ベネディクティン8分の1、レモン・ジューズ半個分、アンゴスチュラ・ビターズ&オレンジ・ビターズ各2dash、ソーダ」で、「シンガポールではとても有名なドリンクである」との添え書きもあります。 「シンガポール・スリング」と呼ばれるようになったのは、ロンドンのバーテンダー、ハリー・クラドック(Harry Craddock)が、1930年にその著書「サヴォイ・カクテルブック(The Savoy Cocktail Book)」上で、「ストレーツ・スリング」をアレンジした独自レシピを「シンガポール・スリング」の名で紹介したのがきっかけだと考えられています(出典:Wiki.Webtender.com→「Singapore Sling」という名を伝えた、おそらく世界初の新聞記事=1930年4月6日付のThe Washington Post=を紹介しています)。 現在伝わっているラッフルズ・ホテルの「オリジナル・レシピ」は、1977年、当時のホテル支配人、ロベルト・プレガルズが公表したものがベースになっています。なお、カクテルブック等では、「ラッフルズ・ホテルのLong Barで誕生した」と紹介されていることも多いのですが、このバーの名が「Long Bar」となったのは1967年だということです(出典:石垣氏の著書。まぁラッフルズ・ホテルのバーで誕生したことは間違いないでしょうが…)。 ご参考までに、1930~50年代の主なカクテルブックで「シンガポール・スリング」がどのように紹介されているか、ざっと見ておきましょう(※以下の各レシピは、例外なくロング・スタイルです)。・「The Savoy Cocktail Book」(Harry Craddock著、1930年刊)英 チェリー・ブランデー2分の1、ジン4分の1、レモン・ジュース4分の1、氷、シェイクした後にソーダ(シェイク) ※「ストレーツ・スリング」も併せて紹介されていますが、そのレシピは「ジン3分の2、チェリー・ブランデー6分の1、ベネディクティン6分の1、レモン・ジュース3分の1個分、アンゴスチュラ・ビターズ&オレンジ・ビターズ各2dash、氷、シェイクした後にソーダ」となっています。・「The Artistry Of Mixing Drinks」(Frank Meier著 1934年刊)仏 ジン2分の1、チェリー・ブランデー2分の1、レモン・ジュース半個分、氷、ミネラルウォーター適量(ビルド)・「The Official Mixer's Manual」(Patrick Gavin Duffy著、1934年刊)米 ジン60ml、チェリー・ブランデー30ml、シュガー・シロップ1tsp、レモン・ジュース半個分、1dashアンゴスチュラ・ビターズ、氷、シェイクした後ソーダ(シェイク) ※「Straits Sling」も収録されている。レシピは「ジン2分の1、チェリー・ブランデー4分の1、ベネディクティン4分の1、氷、ソーダ」です。・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 ジン2オンス(60ml)、チェリー・ブランデー2分の1オンス(15ml)、パウダー・シュガー1tsp、レモンジュース半個分、氷、ソーダ(ビルド)・「Café Royal Cocktail Book」(W.J. Tarling著 1937年刊)英 ドライ・ジン2分の1、チェリー・ブランデー4分の1、ベネディクティン4分の1、ライム・ジューズ半個分、氷、シェイクした後にソーダ(シェイク)・「Trader Vic’s Book of Food and Drink」(Victor Bergeron著 1946年刊)米 ジン1オンス(30ml)、チェリー・リキュール2分の1オンス(15ml)、スロージン2分の1オンス(15ml)、カシス・リキュール4分の1オンス、グレナディン・シロップ1dash、カットライム1個分のジュース、氷、ソーダ、スライス・オレンジ&マラスキーノ・チェリー=飾り(ビルド)・「The Stork Club Bar Book」(Lucius Beebe著 1946年刊)米 ジン2オンス、チェリー・リキュール4分の3オンス、ベネディクティン1dash、レモン・ジュース(適量)、氷、ソーダ、スライス・オレンジ&生ミント=飾り(ビルド)・「Esquire Drink Book」(Frederic Birmingham編、1956年刊)米 ジン2分の1ジガー(約23ml)、チェリー・ブランデー2分の1ジガー、アプリコット・ブランデー2分の1ジガー、スロージン1ジガー、ライム・ジュース半個分、シュガー・シロップ1tsp。氷、ソーダ、チェリー&スライス・オレンジ&パイナップル=飾り(ビルド) 「シンガポール・スリング」は1920年代前半までには日本に伝わっています。「シンガポール・スリング」での日本初出資料は、以下に示す「スタンダード・カクテルブック」(1936年刊)ですが、「ストレーツ・スリング」はそれよりも12年早い1924年刊の「コクテール」(前田米吉著)で登場しています。 【確認できる日本初出資料】「スタンダード・カクテルブック」(村井洋著、NBA編 1936年刊)。そのレシピは「ジンをリキュールグラス2杯、チェリー・ブランデーをリキュールグラス1杯、レモン・ジュース4分の1個分、氷、シェイクした後ソーダで満たす」となっています。 なお「コクテール」収録の「ストレーツ・スリング」のレシピは、「オールドトム・ジン(60ml)、ブランデー(15ml)、ドム=ベネディクティン(15ml)、レモン・ジュース(15ml)、アンゴスチュラ・ビタース&オレンジ・ビターズ各2dash、氷、平野水(炭酸水)」で、チェリー・ブランデーの代わりにブランデーを使っています。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2018/04/30
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Bar UKからのお知らせです。 昨年、黄金週間中に1日だけ実施し好評だった(?)「飲み放題企画」を、お客様のご要望にお応えし(笑)、今年は「バーUKの4周年記念」として実施いたしまーす。 開催日は、(4年前に)保健所の許可が下りて、バーUKの「非公式営業」がスタートした5月1日(火)です(正式オープンは、修業期間を経た後の7月1日でしたが…)。詳細は以下の通りです。皆さまのお越しを心よりお待ちしております(席の事前予約も歓迎です)。★日時: 5月1日(火)午後3時〜10時半(最終入店は原則、午後9時といたします)。★会費=お一人様3500円(おつまみ付き。バーUKのサービス料込み)★飲み放題のルール1. バーUKにある1Shot(45mlでの価格)2000円以下のお酒はすべて、制限時間(90分)以内なら飲み放題とさせて頂きます。2. 貴重・稀少なお酒はできるだけ多くの皆さまに楽しんで頂きたいので、「同一銘柄=ボトルについてはお一人様1杯まで」とさせて頂きます。3. 参加者の皆さんにはできるだけ多くの種類のお酒を楽しんで頂きたいのと、健康面での配慮も考えて、1Shotは原則30ml〜15mlの範囲でお出しいたします。4. 1Shot 2100円以上のお酒をご希望の場合は、その差額を50%OFFにいたします。5. 営業時間内であれば、いつでもご都合の良いお時間にご来店くださいませ。なお、制限時間を超えた場合は、30分ごとに+1000円となります。【Bar UK】大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2018/04/29
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皆さま、Bar UKから5月の店休日(予定)のお知らせです。現時点では、3日(木)~6日(日)、12日(土)、13日(日)、16日(水)、20日(日)、27日(日)にお休みを頂きます。なお、1日(火)は「開業4周年記念」として「飲み放題スタイルでの営業」(午後3時~10時半)となります(2日は通常営業=午後4時~10時半=です)。また、23日(水)は第12回「テイスティングの集い」開催のため、終日貸切営業となります。以上、何卒よろしくお願いいたします。【Bar UK】大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円
2018/04/23
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82.サイレント・サード(Silent Third)【現代の標準的なレシピ】(液量単位はml)スコッチ・ウイスキー(30~40)、コアントロー(またはホワイト・キュラソーかトリプルセック)(15)、レモン・ジュース(15) 【スタイル】シェイク サイドカーのスコッチ・ウイスキー版です。1930年代前半に、英国とカナダでコアントローの独占販売権を持っていたガース・グレンデニング(Garth Glendenning)という英国の実業家が考案したと伝わっています。グレンデニングの会社は、60年代の前半に独占販売権を手放すまで、このカクテルをPRして、コアントローの販売促進につなげたといいます(出典:欧米の専門サイト「The Cigar Smoking Man.com」)。 「サイレント・サード」という名前は、グレンデニングが、彼の愛車「Railton」のサード(トップ)・ギアがとても静かでスムースだったのを自慢したことに由来します(出典:同)。「『物言わぬ第三者』という意味」と解説している国内のサイトも目立ちますが、最初に誰かが書いた間違った説が定着し、一人歩きしてしまった例の一つでしょう。 「サイドカー」の陰に隠れてしまっているせいか、欧米のカクテルブックで収録している例はなぜか少なく、確認した限りでは、1937年に英国で出版された「カフェロイヤル・カクテルブック(Café Royal Cocktail Book)」(W.J.Tarling著)くらいで、「カクテルブックではこの本が初出」と紹介している専門サイトもありました(ちなみに、レシピは「スコッチ・ウイスキー、コアントロー、レモン・ジュース各3分の1ずつ<シェイク>」となっています)。 「サイレント・サード」は欧米の専門サイトでは、多数紹介されていますが、そのレシピは実に様々です。例えば、「Diffordsguide.com」では、「ブレンディド・ウイスキー30ml、トリプルセック(ホワイト・キュラソー)20ml、レモン・ジュース15ml、冷たいミネラルウォーター10ml、レモンピール」となっています。 なお、スコッチ以外のウイスキー(バーボンやカナディアン等)を使う場合は単に「ウイスキー・サイドカー」と呼ばれます。スコッチ・ウイスキーをアイラ系モルトに替えるレシピも最近は人気があり、「スモーキー・サイドカー」という言い方もあります。 日本で知られるようになったのは、戦後の1980年代以降です。バー現場では結構知名度があるカクテルですが、カクテルブックでの収録例はなぜか数えるほどです。個人的には、とくにアイラ系モルトウイスキーをベースにした「サイレント・サード」はとても好きです。国内のバーでも、もっと広まってくれたらいいなぁと願っています。【確認できる日本初出資料】「マイ・スタンダード・カクテルズ」(内田行洋ら3氏共著、2004年刊)。そのレシピは「スコッチ・ウイスキー2分の1、コアントロー4分の1.レモン・ジュース4分の1(シェイク)」となっています。 ※もっと早い時期に国内で紹介している本があればご教示ください。
2018/04/21
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Bar UKからのお知らせです。 昨年、黄金週間中に1日だけ実施し好評だった(?)「飲み放題企画」を、お客様のご要望にお応えし(笑)、今年は「バーUKの4周年記念」として実施いたしまーす。 開催日は、(4年前に)保健所の許可が下りて、バーUKの「非公式営業」がスタートした5月1日(火)です(正式オープンは、修業期間を経た後の7月1日でしたが…)。詳細は以下の通りです。皆さまのお越しを心よりお待ちしております(席の事前予約も歓迎です)。★日時: 5月1日(火)午後3時〜10時半(最終入店は原則、午後9時といたします)。★会費=お一人様3500円(おつまみ付き。バーUKのサービス料込み)★飲み放題のルール1. バーUKにある1Shot(45mlでの価格)2000円以下のお酒はすべて、制限時間(90分)以内なら飲み放題とさせて頂きます。2. 貴重・稀少なお酒はできるだけ多くの皆さまに楽しんで頂きたいので、「同一銘柄=ボトルについてはお一人様1杯まで」とさせて頂きます。3. 参加者の皆さんにはできるだけ多くの種類のお酒を楽しんで頂きたいのと、健康面での配慮も考えて、1Shotは原則30ml〜15mlの範囲でお出しいたします。4. 1Shot 2100円以上のお酒をご希望の場合は、その差額を50%OFFにいたします。5. 営業時間内であれば、いつでもご都合の良いお時間にご来店くださいませ。なお、制限時間を超えた場合は、30分ごとに+1000円となります。 ※ 予約なしの当日参加でも構いませんが、いちおう予約されたお客様を優先とさせて頂きますので、当日満席で入店できない場合はご容赦ください。ご予約ご希望の方は店までお電話をお願い致します(→ 06-6342-0035)。
2018/04/20
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Bar UKからのお知らせです。 本日4月18日(水)のバーUKは「テイスティングの集い」(午後7時~ & 8時半~。テーマは「18年ものモルトウイスキー飲み比べ」)開催のため、終日貸切営業となります。何卒ご了承ください。
2018/04/18
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Bar UKからのお知らせです。明日18日(水)のBar UKは「テイスティングの集い」開催のため、終日貸切営業となります。何卒ご了承くださいませ。
2018/04/17
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81.サイドカー(Sidecar)【現代の標準的なレシピ】(液量単位はml)<レシピ1:英国風> ブランデー(30)、コアントロー(またはホワイト・キュラソー、トリプルセック)(15)、レモン・ジュース(15)<レシピ2:フランス風> ブランデー(20)、コアントロー(20)、レモン・ジュース(20)【スタイル】シェイク ※欧米では、砂糖でグラスをスノー・スタイルにすることもある。 「サイドカー」は20世紀初めに誕生し、現代においても超有名なクラシック・カクテルの一つです。カクテル名の由来でもある「サイドカー」とはオートバイの横に取り付けて走る乗り物です。第一次世界大戦で軍用バイクとして開発されました(2輪のバイク+1輪の側車の3輪で走ります)。 ただし、有名なカクテルなのに、誕生の時期や考案者については定説がありません。現在までに、以下のようなさまざまな説が伝わっていますが、以下の(1)と(2)の2説は有名で、どちらも複数の文献やWeb専門サイトでよく紹介されてきました。(1)第一次大戦後の1920年代前半に、パリの「ハリーズ・ニューヨーク・バー」の経営者、ハリー・マッケルホーン(Harry McElhone 1890~1958)が、いつもサイドカー付きのオートバイに乗って来店する常連客のために考案した(出典:Wikipediaほか多数)。 ※これまで一番紹介されることが多かった説。しかし、裏付ける資料は確認されておらず、信憑性が薄いとして、現在では専門家の間では否定されている。(2)第一次世界大戦(1914~18)中、パリのレストラン・バーで、コニャックを飲んでいた軍人(米軍人、フランス軍人、ドイツ軍人の3説あり)の元に、「急いで軍の本部へ戻れ」という指令が来た。度数の強いコニャックを短時間で飲み干さなければならないその軍人が、バーテンダーに「ホワイト・キュラソーとレモン・ジュースで割ってくれ」と頼んだのが始まり(出典:多数の文献やWeb専門サイト)。※このレストラン・バーがどこかは不明。(3)1919~21年頃、ロンドンの社交クラブ「バックス・クラブ(The Buck’s Club)」(1919年創業)の初代バーテンダー、パット・マクギャリー(Malachy "Pat" MacGarry)が、フランス国内で流行っていたサイドカーのレシピをアレンジし、バックス・クラブで提供。その後、英国内で広まった(出典:PBOのHPやWikipedia英語版 ※「考案者」という表現はしていない)。 ※英国のバーテンダー、ロバート・ヴァーマイヤー(Robert Vermeire)のカクテルブック『Cocktails:How To Mix Them』(1922年刊)のサイドカーの項では、「(1922年以前から)サイドカーはフランスではとても人気のあるカクテルだった。バックス・クラブの著名なバーテンダー、マクギャリー氏が初めてロンドン(のバー業界)へそのレシピ紹介した(introduced)」という、(4)の説を裏付ける「添え書き」を掲載している。(4)1920年代前半、パリのリッツ・ホテル(The Ritz Hotel)内のバーで誕生した(リッツ・ホテル側の主張・見解=出典:Wikipedia英語版)。 ※リッツ・ホテルのチーフ・バーテンダー、コリン・ピーター・フィールドはその著書『The Cocktails of The Ritz Paris』(2003年刊)の中で、「1923年頃、リッツのバーの責任者だったフランク・メイエ(Frank Meier)が考案したと信じている」と記す。ただし、裏付けとなる証拠(資料)には触れていない。メイエ自身は、1934年に出版した自著『The Artistry of Mixing Drinks』のサイドカーの項では、「自分のオリジナルである」とは一切言及していない。(5)デヴィッド・エンベリー氏(David Embury)の著書『The Fine Art Of Mixing Drinks』(1948年刊)は、「第一次大戦中、パリに駐留していたサイドカー好きの米陸軍軍人のために、あるビストロが考案した」と伝える(出典:Wikipedia英語版)。(6)19世紀半ば~後半に、ニューオーリンズで生まれた「ブランデー・クラスタ」(末尾【注1】ご参照)のレシピが、20世紀初めにシンプルに改良され、それがその後欧州へ伝わった(※この説は近年、専門家の間では支持を集めている)。(7)19世紀末~20世紀の初めに一足早く誕生したダイキリ・カクテルのラムをブランデー(またはコニャック)に代えたところ、客の評判がよくて発展した。 欧米のカクテルブックで「サイドカー」が初めて紹介されたのは、1919年に英国で出版されたハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)のカクテルブック「ABC of Mixing Cocktails」の1922年改訂版です。なので、欧州では、少なくとも1920年頃までには社交クラブや街場のバーで登場していたことになります。 国内外のカクテルブック等では現在に至っても、(1)の説を真実であるかのように紹介する本をよく見かけます。もちろん、サイドカーは今も、ハリーズ・バーの看板カクテルであり、このバーが、サイドカーの世界的普及に大きく貢献してきたことは間違いありませんが、しかし近年は、「マッケルホーン=考案者」説には、専門家から疑問の声が数多く出ています。 諸説が入り乱れている場合は、私はやはり、信頼できる一次資料(カクテルブック等の文献)の記述を「拠り所」にするしかないと信じています。 現時点で一番信頼するに足ると考えているのは、マッケルホーン自身が、自著『ABC Of Mixing Cocktails』の「サイドカー」の項で記した「ロンドンのバックス・クラブ(The Buck’s Club)のバーテンダー、マクギャリーのレシピによる(Recipe by Pat McGarry)」という添え書き、さらに、(3)で触れたヴァーマイヤーの著書『Cocktails and How To Mix Them』のサイドカーでの追記内容です。 マッケルホーンは自著収録のカクテルで、自身が考案したものについては「自分のオリジナルである」と明記していますので、「サイドカー」が自らの考案であれば、間違いなくそう記したはずです(末尾【注2】ご参照)。同時代の2つの重要な文献が「マッケルホーン考案説」を間接的に否定している以上、(1)の説を支持することはできません。 私は、国内外の新刊のカクテルブックが今なお、「マッケルホーンが考案した」と間違って紹介しているのを見ると、とても不可解で、残念でなりません(「マルガリータ=流れ弾に当たった恋人の名前起源説」のように、後世のつくり話が一人歩きして、間違ったまま"定説化"してしまう典型的な例かもしれません)。 ちなみに、マッケルホーンとマクギャリー、そしてヴァーマイヤーの3人は、ほぼ同じ時期にロンドンでそれぞれ別の社交クラブでバーテンダーとして働いていましたが、おそらくは3人ともに面識があり、最新カクテルのレシピの情報交換はしていたはずです。なので、マッケルホーンやヴァーマイヤーが自著に「マクギャリーによるサイドカー」を載せること自体は不自然なことではなかったでしょう。 結論として、21世紀の今の知見では、現在伝わっている「標準的なレシピのサイドカー」の誕生に最も貢献した人物(限りなく「考案者」に近い?)は、マッケルホーンではなく、パット・マクギャリーであると考えるのが一番自然だと考えています。すなわち、私個人としては(3)の説を支持しています。もし、マクギャリーが考案者でなかったとしたら、それはパリのどこかのバーで働くバーテンダーであったのでしょうが、その名前を突き止めるのは、今となっては極めて難しいでしょう。 なお、「サイドカー」というカクテル名の由来については、現代においても「飲み心地が良いため酔い潰れやすい、このカクテルの味わいが、サイドカーに乗った際の酔い心地(乗せたのは主に女性)と似ていた」という説を紹介する文献もありますが、これについても、おそらくは、後世の“後付け”的なつくり話がそのまま間違って定着してしまったのでしょう。 さて、「ABC of Mixing Cocktails」収録のレシピはどうかと言えば、「ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジュース3分の1」(シェイク・スタイル)です。「ハリーズ・ニューヨーク・バー」では現在でもこのオリジナル・レシピを頑固に守っているそうです。 しかし、1920~30年代のカクテルブックをみると、「サイドカー」のレシピは大きく分けて2つの流れが見受けられます。その一つは、マッケルホーンの本と同じ「3つの材料等量レシピ」。これは「フレンチ・スタイル」と呼ばれています。 そして、もう一つは、「英国スタイル」と言われるレシピで、「ブランデー(2分の1)、コアントロー(またはホワイト・キュラソー、トリプルセック)(4分の1)、レモン・ジュース(4分の1)」です。「英国スタイル」は『The Savoy Cocktail Book』の著者、ハリー・クラドック(Harry Craddock)によって考案されたと伝えられています(出典:Wikipedia英語版)。 では、1900~1950年代の主なカクテルブック(「ABC…」以外)は「サイドカー」をどう取り扱っていたのか、どういうレシピだったのか、ひと通りみておきましょう。・「Dary's Bartenders' Encyclopedia」(Tim Daly著、1903年刊)米、「Bartenders Guide: How To Mix Drinks」(Wehman Brothers編、1912年刊)米、「173 Pre-Prohibition Cocktails)」 & 「The Ideal Bartender」(Tom Bullock著、1917年刊)米 いずれも掲載なし・「Cocktails:How To Mix Them」(Robert Vermeire著、1922年刊)英 コニャック・ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジュース3分の1(シェイク)・「The Savoy Cocktail Book」(Harry Craddock著、1930年刊)英 本文中に挙げた英国風レシピ(シェイク)。・「Cocktails by “Jimmy” late of Ciro's」(1930年刊)米 ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジューズ3分の1(スタイル不明)・「The Artistry Of Mixing Drinks」(Frank Meier著 1934年刊)仏 ブランデー2分の1、コアントロー4分の1、レモンジュース4分の1(シェイク)・「World Drinks and How To Mix Them」(William T. Boothby著、1934年刊)米 ブランデー2分の1、コアントロー2分の1(ステア・スタイル) ※3つの材料等量レシピのものは「Sidecar No4」という名で収録。・「The Official Mixer's Manual」(Patrick Gavin Duffy著、1934年刊)米 ブランデー2分の1、コアントロー4分の1、レモンジュース4分の1(シェイク)・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S. Crockett著 1935年刊)米 掲載なし・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 ブランデー1onz(30ml)、コアントローオ0.5onz(15ml)、レモンジュース4分の1個分(シェイク)・「Café Royal Cocktail Book」(W.J. Tarling著 1937年刊)英 ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジューズ3分の1(シェイク)・「Trader Vic’s Book of Food and Drink」(Victor Bergeron著 1946年刊)米 ブランデー1onz(30ml)、コアントローオ0.5onz(15ml)、レモンジュース4分の1個分、砂糖でスノー・スタイルにしたカクテルグラスに注ぐ(シェイク)・「Esquire Drink Book」(Frederic Birmingham編、1956年刊)米 サイドカーNo1=ブランデー3分の2、コアントロー3分の1、レモンジュース1dash(シェイク)、サイドカーNo2=ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジューズ3分の1(シェイク) ちなみに、フランス国内での「サイドカー」は当初、「レシピ1」の等量レシピが一般的でしたが、サヴォイ・カクテルブックの影響もあったのか、1930年代以降は「レシピ2」のような「2:1:1」のものが主流になっていったということです(出典:Wikipedia英語版)。 マッケルホーンは1922年、かつて働いたことのあるパリの「ニューヨーク・バー」が売りに出されたことを知って買収し、翌1923年2月、店の名前を「ハリーズ・ニューヨーク・バー」に変えてリニューアル・オープンしました。そして、自らのバーを通じて、カクテル「サイドカー」を世界的に広めました。たとえ考案者でなくとも、「サイドカー普及の最大の貢献者」がマッケルホーンであることに、異論を挟む人はいないはずです。 「サイドカー」は、日本には少なくとも1920年代までに伝わり、日本初の体系的カクテルブックの一つと言われる「コクテール」(前田米吉著、1924年刊)で初めて紹介されました。 誕生当初は「オリジナル・カクテル」の一つに過ぎなかった「サイドカー」は、長い歳月の間、多くのバー・ファンの心をつかみ、世界中に普及しました。現在では、国境を超えて不動の人気を誇る「スタンダード・カクテル」です。シンプルな材料のコンビネーションが生み出す奥行きのある味わい、アルコールと酸味と甘味の絶妙のバランス。100年後でも、多くの人々に愛されている理由が分かるような気がします。【確認できる日本初出資料】『コクテール』(前田米吉著、1924年刊)。そのレシピは「ブランデー3分の1、コアントロー3分の1、レモンジュース3分の1、アンゴスチュラ・ビターズ1dash(シェイク)」で、マッケルホーン・レシピとほぼ同じです。【注1】ブランデー・クラスタは、コニャックとキュラソーを混ぜたあとレモンやビターズを加え、砂糖で縁取りしたグラスで飲むという古典的なスタイルのカクテル。【注2】サイドカーのレシピについて、ハリー・マッケルホーンはその著書で「パット・マクギャリーによるもの」と記しましたが、その説明文は28年版を最後に消えて、1932年以降に出版された版では「自らが考案した」と記述を変えています。レシピ自体は変更を加えていないのに、なぜ説明文を変えたのか、その理由はよく分かりません。「結局のところ、サイドカーを有名にしたのは自分であり、ハリーズ・ニューヨーク・バーである」という自負もあったのかもしれませんが、最初自らが書いた記述を何の説明もなく変えるのは理解に苦しむところです。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2018/04/15
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5月23日の第12回「テイスティングの集い」(詳細は下記に)、午後7時の回は満席となりました。なお、午後8時半の回(レクチャーなし、テイスティングのみ)は、まだ少し余裕がありますので、お早めにお申し込みください。****************バーUK第12回「テイスティングの集い」(レクチャー&テイスティング)開催のお知らせです。日時:5月23日(水)午後7時から~8時半(約1時間半)。※8時半から「テイスティング」のみでの参加も若干名可能です。テーマ:スコッチのシングルモルト・ウイスキーで、最近人気が急上昇している「グレンモーレンジィ(Glenmorangie)」です。グレンモーレンジィは、近年、多彩な樽熟成のモルトを数多くリリースし、愛好家の評価も高いハイランド地域の蒸溜所です。当日は、基本6種のテイスティングのほか、限定ボトルもいくつかテイスティングして頂けます(基本6種以外のボトルは原則別料金となります)参加定員:7時の回=12人(定員になり次第、締め切ります。以降はキャンセル待ちとなります)、8時半の回=最大6人参加費:¥3500(バーUKのサービス料込み。軽いおつまみ付き)講師:今回の講師には、グレンモーレンジィについて並々ならぬ知識をお持ちで、モーレンジィ・コレクターとしても知る人ぞ知る、栗林健司さんをお迎え致します。秘蔵のボトルも当日お持ち頂ける予定です。どうぞご期待ください!(※有名なウイスキーショップ「目白・田中屋」の店主、栗林幸吉さんとの関係性については、当日ご本人に直接お尋ねください(^_^;))。申し込み:facebookのメッセージ機能か、バーUKまで、営業時間中に直接お電話(06-6342-0035)でお願いいたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
2018/04/14
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Bar UKからのお知らせです。 Bar UK・第12回「テイスティングの集い」(レクチャー&テイスティング)を、以下の日程、内容で開催いたします。日時:5月23日(水)午後7時から~8時半(約1時間半)テーマ:スコッチのシングルモルト・ウイスキーで、最近人気が急上昇している「グレンモーレンジィ(Glenmorangie)」です。グレンモーレンジィは、近年、多彩な樽熟成のモルトを数多くリリースし、愛好家の評価も高いハイランド地域の蒸溜所です。当日は、基本6種のテイスティングのほか、限定ボトルもいくつかテイスティングして頂けます(基本6種以外のボトルは原則別料金となります)参加定員:12人(定員になり次第、締め切ります。以降はキャンセル待ちとなります)※9日午後5時現在、5人が申し込まれています。参加費:¥3500(バーUKのサービス料込み。軽いおつまみ付き)講師:今回の講師には、グレンモーレンジィについて並々ならぬ知識をお持ちで、モーレンジィ・コレクターとしても知る人ぞ知る、栗林健司さんをお迎え致します。秘蔵のボトルも当日お持ち頂ける予定です。どうぞご期待ください!(※有名なウイスキーショップ「目白・田中屋」の店長、栗林幸吉さんとの関係性については、当日ご本人に直接お尋ねください(^_^;))。※7時だと間に合わないという皆さんは、午後8時半から「レクチャーなし&テイスティングのみ」というスタイルで、若干名ですがご参加可能です。マスターまで改めてご相談ください。申し込み:Bar UKまで、営業時間中に直接お電話(06-6342-0035)でお願いいたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。【Bar UK】大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円
2018/04/11
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Bar UKからのお知らせです。 来週18日(水)開催の第11回「テイスティングの集い」(テーマ: 18年ものモルトウイスキー飲み比べ)は、午後7時スタートの回も満席となりました(8時半スタートの回はすでに満席で、締め切っています)。ご参加有難うございます!
2018/04/09
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80.シャンハイ(上海)(Shanghai Cocktail)【現代の標準的なレシピ】(液量単位はml)ダーク・ラム(40)、アニゼット(15)、レモン・ジュース(15)、グレナディン・シロップ2dash ※アニゼットとは、アニスなどの薬草をベースにした甘苦いリキュール 【スタイル】シェイク 誕生の詳しい経緯等は不明です。従来、多くのカクテルブックでは、「1920年代、”魔都”と呼ばれた上海にあった『外国租界』のバーで生まれたカクテル」と紹介されてきました(アヘン戦争で清国が敗れた後の1842年、上海には、中国の主権が及ばない欧米各国や日本の「租界」が生まれました。その後、租界では外国人向けホテルやバーも数多く営業するようになりました)。 しかし、上海誕生説を裏付ける史料やデータは伝わっておらず、考案者が誰かももちろんよく分かりません。カクテルのレシピ(材料)には、あまり東洋的なものは見当たりませんが、ダーク・ラムとアニゼットでエキゾチックさを、グレナディン・シロップの赤で、当時の妖しげな「租界」の雰囲気を表現したのではないかと従来から言われてきました。 しかし近年になって、1920年代の上海で生まれたカクテルではなく、1915年以降の欧州で考案されたのではないかという説が提起されています。当初は様々なバリエーションがあったようですが、「サヴォイ・カクテルブック」(1930年刊)の著者であるハリー・クラドックが、自分なりにレシピを固め、同書で初めて活字にしたのではないかというのです(出典:http://shanghaidrinkersclub.blogspot.jp/2012/02/shanghai-cocktail-chinese-puzzle.html)。 その理由としてこのサイトはまず、上海で生まれたにしては、材料にまったく”オリエンタルなもの”がないことや、当時英国の植民地であったジャマイカのラムをベースにしていることなどを挙げています。 さらに、このカクテルの材料の一つ、アニゼット・リキュールが一般的になったのは、欧州の主要な国でアブサン(【注】参照)の製造・販売・流通が1915年までに禁止され、代替品としてパスティスなどと共に普及し始めてからで、20年代の上海でアニゼットが一般的だったとは思えないことも理由にしています(【注】幻覚作用を引き起こすというニガヨモギを使う旧タイプのアブサン。現在流通しているアブサンとは違う)。 私も昔は「上海誕生説」を支持していましたが、現在では、レシピからしても上海と言うより英国・ロンドンで生まれたと考える方が素直かなと思うようになりました(もちろん30年代以降、英国と上海との人やモノの行き来が頻繁になると、当然、上海の租界でも「シャンハイ・カクテル」は普通に飲まれるようになったでしょうが…)。 欧米のカクテルブックで「シャンハイ」が登場するのは、前述のように「サヴォイ・カクテルブック」が最初です。そのレシピは「ジャマイカ・ラム2分の1、レモン・ジュース8分の3、アニゼット8分の1、グレナディン・シロップ2dash(シェイク)」となっています。 ご参考までに、「サヴォイ…」以降、1930~50年代の欧米の主なカクテルブックで「シャンハイ」がどのように紹介されているのか、ざっと見ておきましょう。・「The Artstry of Mixing Drinks」(Frank Meier著、1934年刊)仏 ラム2分の1グラス、レモン・ジュース4分の1個分、ペルノー1dash、グレナディン・シロップ1tsp(シェイク)・「World Drinks and How To Mix Them」(William Boothby著、1934年刊)米 ジャマイカ・ラム2分の1ジガー、レモン・ジュース2分の1ジガー、アニゼット1tsp、グレナディン・シロップ2dash(シェイク)・「Trader Vic's Bartender's Guide」(Victor Begeron著、1947年刊)米 ジャマイカ・ラム1オンス、レモン・ジュース4分の1個分、アニゼット1tsp、グレナディン・シロップ2分の1tsp(シェイク)・「The Official Mixer's Manual」(Patrick Gavin Duffy著、1948年刊)米 ジャマイカ・ラム1ジガー、レモン・ジュース3分の2オンス、アニゼット3分の1オンス、グレナディン・シロップ2dash(ステア)・「Esquire Drink Book」(Frederic Birmingham著、1956年刊)米 ジャマイカ・ラム1ジガー、レモン・ジュース3分の2オンス、アニゼット3分の1オンス、グレナディン・シロップ2dash(ステア) 「シャンハイ・カクテル」は、日本でも比較的早く1920年代後半には伝わり、1930年代のカクテルブックですでに登場しています。個人的には、今も通用する個性的な味わいのカクテルだと思っていますが、現代の日本のバーでは、飲まれているのをあまり見たことがないのが少し残念です。 【確認できる日本初出資料】「スタンダード・カクテルブック」(村井洋著、NBA編 1936年刊)。 著者の村井氏は「ジャマイカ・ラム2分の1、レモン・ジュース8分の3、アニゼット8分の1、グレナディン・シロップ2dash(シェイク)」というサヴォイ・レシピとともに、石川欣一というロンドン特派員をしていた新聞記者が1927年の帰国時に、「ロンドンで大流行していたシャンハイ・カクテルとして、ジャマイカ・ラム3分の2、レモン・ジュース4分の1個分、グレナディン・シロップ茶さじ2(シェイク)というレシピを銀座界隈の酒場に教え、その後広まった」と紹介しています(アニゼットは抜け落ちていますが…)。 このことからも、1920年代後半のロンドンで、シャンハイ・カクテルはかなり普及していたことは間違いありません。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2018/04/07
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バーUK第11回「テイスティングの集い」(4月18日開催)が近づいてまいりました。3日現在での申し込み状況です。午後7時の回(定員12名)に8人が申し込んでおられ、8時半の回(同6名)は満席となりました。 残席は7時の回であと4席です(すでに参加申し込み済みの皆さま、お友達をぜひお誘いください!)。テイスティングの集いの詳細は以下の通りです。 テーマ=18年物モルトウイスキー飲み比べ。スコッチやジャパニーズの10数種類の18年物モルト(原則、オフィシャルボトル)を飲み比べ、その味や香りを再確認してみようという、少し贅沢な企画です。 日時= 4月18日(水)午後7時、8時半の2回に分けて実施します。 場所= バーUK(大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035) 会費= 5千円(バーUKのサービス料込み。軽いおつまみ付き) テイスティング予定銘柄= ボウモア、ラフロイグ、カリラ、マッカラン、タリスカー、グレンフィデック、グレンリヴェット、グレンモーレンジィ、グレンドロナック、グレンファークラス、ハイランドパーク、グレングラント、ノッカンドゥ、オーヘントッシャン、山崎、白州ほか(別途、当日のサプライズ・ボトルもあり!)。 定員= 計18名(7時の回=12名、8時半の回=6名)。 ※先着順。各回満員になり次第締め切ります。締め切り後はキャンセル待ちとなります。 申し込み方法= バーUKまで営業時間中に電話でお願い致します。 皆さまのご参加を、心よりお待ち致しております。【Bar UK】大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円
2018/04/03
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